第3章 10話
あれ?
タイムマシンを開発しようとしてるって事は。
もしかして救出に失敗してる?
「里香。もしかしてお母さんは死んでいるのか?」
「え?何言ってるの?生きてるよ」
生きてる?
変だな。
「じゃあ。なんでタイムマシンを?」
一番の理由が無くなってる。
「そんなの私に聞かれても知らないよー」
お母さんは無事に助けられたようだが。
だったらタイムマシンを作る理由が無い。
なのに、いつものメンバーがいてタイムマシンを作ろうとしている。
それは間違いないようだ。
「どうしたの?変な麻耶君」
確かに過去が変わったせいで、その状況が分かってないのは、傍目から見れば変かもしれないな。
「それで、どうする?もう完成しているから最終実験出来るが」
そこは変わって無いのか。
「クリス。水谷がいない以上は今日は実験はやらない」
どちらにしろ、今日はやらない事で決まっている。
明日までに、なんでタイムマシンを作ろうとしてるか調べた方がいいか?
いや。
「そうだ。議事録を見せてくれ」
里香に頼んでいたんだ。
「いいけど、今は水谷さんが持ってるんだー。ちょっと追記を加えたいって言ってたから」
そうなのか?
この日は議事録に記す事も無かったんで、持っていないとは思わなかったが。
「仕方ないな。明日、俺も見せてくれ」
「うん。いいよー。それじゃあ今日はどうする?」
今日はもう実験はしないのは決まってるし。
「いつもの通り、今日の晩御飯の材料を買ってくるんじゃないのか?」
家の料理担当は里香だ。
いつも何も言わなくてもそうしてるはずだが。
「え?いつもって。私達いつそんな家庭的な付き合いを?」
え?
「いやいや。里香の担当だろ?」
「もう。そんな妄想してたの?」
何言ってんだ?
「私達まだ高校生じゃない。いくら付き合ってると言っても早いよー」
は?
「付き合ってる?」
「そうよー。忘れたの?私と麻耶君は恋人同士じゃない」
は!?




