第3章 6話
ついに来た。
ここが8年前。
おっと。
あんまり浸っている余裕は無い。
ここが本当に8年前なのか確認したい所だが。
そんな時間的余裕は無い。
ここが8年前だと仮定する。
まずは目標へ行かないと。
この時代だと俺はまだ8歳だ。
当然、この学校の生徒じゃない。
見つからないうちに、まずは学校から出る。
ここまではいい。
まだこの時代は厳しくなかったら、部外者がいても不信には思われない。
目標までおよそ200メートル。
10分ほどだから余裕はある。
だが、気持ちはどうしても焦ってしまう。
気がついたら走っていた。
歩いても時間的余裕があるってのに。
わん!という鳴き声で我に返る。
野良犬か。
落ち着け。
一息つこう。
ふぅ。
バキッと音がする。
しまった!
思わず掴んだ枝が折れた。
平常心になれ。
このままでは、何のために来たのか分からなくなるぞ。
大丈夫。
まだ1分30秒くらいだ。
よし。
行こう。
目的の場所は分かってる。
そろそろか。
「きゃっ」
おっと。
子供がぶつかってきた。
「大丈夫か?」
「うん」
良かった。
まだ動揺が収まっていないな。




