第2章 8話
次の日。
もう当たり前のように水谷がいる。
一条も日常のように修理をしている。
そういや、結局ドラム型洗濯機は置いたままになってるのか。
着替え場所を確保しない限りは稼動しない事で決まってるんだが。
待てよ。
洗濯機?
もしかしたら、ワームホールが実現するかもしれない。
「どうしたの?」
水谷が聞いてくる。
「いや。思いついてな」
「いつも思うんだけど、一体どんな思考回路してるの?よく次々と思いつくわね」
呆れてるのやら感心してるのやら。
「そんなのは俺も知らないよ」
思いついちゃうのはしょうがないんだし。
そろそろクリスが来るはず。
「お邪魔する」
来た!
「クリス!聞いて欲しいんだ」
「また思いついたのか?それで?」
「ワームホールの生成にドラム型洗濯機を使う」
「え?何言ってんの?」
「水谷は水を差すな。最後まで聞け。洗濯機は回転するが、その回転エネルギーに電子レンジの電磁波を混ぜるんだ」
「電子の渦か!?」
察しがいい。
「そこにマイナスエネルギーも入れれば、ワームホールが出来るんじゃないかと思って」
「確かに、普通に直結するよりは回転の方が無駄が無い」
マイナスの電子エネルギーというのは聞いた事無いが。
「どうだ?」
「回転を制御する必要がある。回りすぎても駄目。足らなくても駄目」
「それなら桜崎にプログラムしてもらおう。人間が制御するより確実」
まさか、ここで桜崎の力を借りる事になるとは。
いずれ借りる事になるとは思っていたが。
「分かった。私が必要なやり方を考える。まずはその線で行く」
やった!
始めてタイムマシンへの道のりがスタートした!
「本当に出来るの?タイムマシンが!?」
「理論上問題ない」




