第2章 6話
石の中から出てきたのは、黒い物体。
表面は弾力が確認され、見た目は黒いスライムのようだ。
「どうだ?クリス」
「ふむ。毒物は確認されないし放射能も無い。今の所危険な傾向は確認されない」
しかし、なんだこれは?
何やらノートに数字を書き込んでいる。
「今は判断出来ない。後日まで待ってくれ」
ん?
クリスでも分からないのか?
俺達は海洋研究部から去る。
「何かあてはあるのか?」
当然の質問を俺はする。
クリスならある程度分かっていそうだが。
だが無言のまま小屋に戻る。
色々調べた時間があったのに、まだ全員残っていた。
「あっ、おかえりー」
まったく。
すると扉の鍵をクリスが閉める。
ん?
「先ほどの物体だが」
なんだ?
「秘密にしてもらいたい」
「どういう事だ?秘密?」
「ああ。推測だがとんでもない物だ。他の誰にも言わないで貰いたい」
クリスがここまで言うなんて。
俺は水谷の顔を見る。
この中では唯一の部外者だ。
「分かったわよ。内緒にする。それで、何なの?あれは」
「エキゾチック物質」
え?
エキゾチック物質!?
「本当か?」
「重さがマイナスの値を示した。ほぼ間違いない」
そうか。
エキゾチック物質はマイナスのエネルギーの塊。
マイナスの重さなんて、エキゾチック物質しかありえない。
Tips:スライム 1978年にツクダオリジナルから販売された玩具。半固形の物体で、手にべとつかない程度の粘性と冷たく湿った感触が特徴。
Tips:マイナスの重さ(架空) エキゾチック物質を計った時に現れるとされる数字。当然エキゾチック物質が理論上にしか存在しないので、本当にマイナスの重さになるのかは不明。




