第2章 4話
ふぅ。
お茶を飲みながら、次はどうしようか考えていた。
何か上手い方法は無いか。
「お兄ちゃん。ちゃんとクッキー食べてよ。みんなの為に作ったのに!」
はいはい。
しかし、この暑い夏の時期にもチョコとは。
ブレない奴だ。
よく溶けないまま持って来れたな。
「美味」
「本当に美味しい」
「ありがとう。クリスさん、水谷さん。一条さんは作業が終わってからでいいから食べてね」
どうやら水谷は再び作業に没頭中らしい。
まだ桜崎は来ていないが、あいつのクラスはまだ授業中だったっけ?
「みんな乙ー!」
やって来たか。
「なんかクリスに用があるって人を連れて来たお」
クリスに?
小屋に入って来たのは海洋研究部の奴らじゃないか。
「お邪魔します」
「クリスに何の用だ?」
「いや。クリスさんにお話があるんだけど」
それでも出入り口をどかない。
「俺はここの責任者だ。まずは俺に話しをしろ。そうじゃなきゃクリスとは話をさせない」
「しかし!」
「矢野に話せ」
クリスもこう言ってしまっては、話すしかなかった。
「実はうちの部に持ち込まれた依頼の物があるんだけど。何なのか解明出来なくて。それで天才の力を借りに」
「私は海洋科学専門では無いが?」
「それでもお願いします!」
正体不明の物体か。
海洋研究部の連中も、それなりに詳しい人が揃ってるはずだが。
それでも力を借りに来るとは。
「もしかして、この前企業が持ち込んだ物?変な依頼だとは思っていたけど、まだ解明していなかったのね」
「あっ!生徒会長!すいません」
そういや、ここに生徒会長がいたんだった。
「どうする?矢野。私は矢野の判断に従う」
そうだな。
「俺も立ち合わせてくれ。それが条件だ」
Tips:乙 お疲れ様を省略したネットスラング。




