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プロローグ
それは、祭だった。
東西南北。様々な人種が入り乱れる。
いや、人だけでは無い。
所々、今はでは絶滅したとされる、いなかった事にされた人外の者達。
それが、そこかしこに姿を見せていた。
風が吹く。
今はいない神を祭る巫女。
異なる力をもった異界の巫子。
数を減らしていく三色の魔女たち。
魔女と共に姿を消していく魔法使い。
今なお政界に影響力を持つ陰陽師。
ひっそりと姿を消していく錬金術師。
本当に力を持つ霊媒師。
力を無くしていく魔術師。
様々な『魔法使い』が、いた。
少しずつ消えていく精霊。
住みかを追われる聖獣。
伝説となった人魚。
血が薄まり人と変わらなくなっていく獣人。
別世界へと渡った魔人。
人を畏れて姿を消した魔獣。
姿を消してひっそりと人々の隣にいる悪魔。
今はもう、ありえないことにされてしまった幻想の中の住人。
そんな彼等と共に。
現在、魔法使いは減少している。
それを加速させることはできても、止める事は未だ叶わない。
そんななか、残った数少ない魔法使い達は繋がりを求める。
魔法使い達の祭典が、始まろうとしていた。




