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現在、魔法使いは絶滅危惧種です。  作者: 絢無晴蘿
第一話 「お前には、二つの選択肢がある。オレに一生守られるか、魔法使いになるか」
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記憶

なあ、魔法使いにならないか?





振り返ると、知らない人がいた。

あわてて涙をぬぐうと、彼に言う。


「まほうつかいなんていないよ」


魔法使いなんて、いない。

たぶん、幼稚園の頃だったら信じてた。

でも、もう信じられない。


魔法使いなんて、いないんだ。


「んじゃ、オレに守られるか」

「……?」


この人は、小学生に何を言っているのだろう。

知らない人と話しちゃいけないという言葉を思い出して、一歩さがった。

その人は、気づいているのか気づいていないのか、手を差し伸べてくる。


「お前には二つの選択肢がある、魔法使いになるか、俺に一生守られるか。どうする?」


私はただ、その人を見て


「びょういん、むこうだよ?」

「……お前はオレをきちがいとでも思っていやがるのか」

「うん」

「か、かわいくねぇな、いまの小学生って」

「ろりこん?」

「ちげーよ。なんでそうなった! ついでに、そんな言葉をなんで言葉を知ってんだ!」


その人は、困ったようにため息をつくと、最後にこう言った。


「また、来る。今度は、お前がオレの言葉を理解できるくらいでかくなったらな」



その人の笑顔は、とっても優しかった。




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