表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

散歩

作者: 頼道三歩

 落ち葉が舞うように落ちてくる。その中を私は避けるように小気味よく歩く。左に小川と桜の木。右には落ち葉の絨毯と、上には雲も少ない綺麗な青空。下には落ち葉とアスファルト。少し大きな公園の中にあるこの道を、少しの寂しさを感じながら私は歩く。松の木にはこもが巻かれ、池の水は抜かれて無くなり、広葉樹はその葉を落とす。その場所を、寒さの中にあるわずかな陽気を受けながら、かじかむ手をコートのポケットに突っ込んで、ただただ歩き続ける。今はまだコートだけだけど、そろそろ手袋とマフラーも必要らしい。そんな事を考えながら、池を横切って階段を上り、道路を跨ぐ橋を渡ると二若山。山とは名ばかりの小さな丘から見下ろす町の風景は、少し白くかすんでいるように見えた。その時、不意に少し強い風がふく。私は寒さで体を縮こませる。そんな、そろそろと来る冬の空気を如実に感じられる秋の日の午後。


読んでいただきありがとうございました。


作者は牛乳をレンジで温めて飲むのが至高です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ