最終話聖焔の決戦、親友の絆と新たな闇
*《ソウルユグノヴァ》の異世界、エテルナム大陸。聖焔の祭壇、黒と白の炎が交錯する巨大な戦場。観衆の叫びが響き、リュウトは王袍を翻し、堂々と立つ。金髪、青い瞳、黒と金のローブに身を包んだ威厳ある姿。ステータス:クラス「呪縛者」、攻撃力ゼロ、防御力皆無。スキル《魂滅刻咒》(こんめつこくじゅ)――敵の心に「終焉」を刻み、恐怖や罪悪感で魂を蝕む。「MP無制限」で小規模から大規模魔法まで自在。アタックポイントは攻撃ごとに増幅、スキルの威力を強化。盟友――戦闘くノ一リンネ、剣士ガレン、策士ノア――は観衆の中に控える。*
*第四話で聖剣士アルヴァン・クロウリーに敗れたリュウトは、再戦を果たすべく祭壇に立つ。アルヴァンもまた、リュウトを本気で戦える相手と認め、聖剣「神聖断裁」を掲げる。銀髪、黄金の鎧、鋭い緑の瞳。ステータスは全て極めて高く、状態異常耐性95%、即時再生を備える。この戦いは一対一、誰も介入しない。*
**リュウト**(冷たく、微笑む):俺をバカにしなけりゃ、殺さねえ。アルヴァン、お前は嘘つきじゃねえ。なら、心から戦えるな。
**アルヴァン**(微笑み、剣を構える):リュウト、強者ゆえに本気で戦える相手はいなかった。汝と出会えて、初めて楽しめる。行くぞ、覇王!
*リンネ、ガレン、ノアは観衆席で待機。リンネが刀を握り締め、ガレンが剣を握り、ノアが扇を手に睨む。*
**リンネ**(狂気じみた笑み):リュウト様の戦い…邪魔する者は八つ裂き!
**ガレン**(静かに、呟く):リュウト様、俺は信じる。この戦いは互角だ。
**ノア**(冷笑、扇を振る):リュウト様の輝き、アルヴァンすら跪かせるわ。
*リュウトは手を上げる。*
**リュウト**(冷たく、声を張る):魂滅刻咒、発動。
*白い炎が祭壇を包む。小規模魔法《魂滅刻咒:畏怖の囁き》を発動。MP無制限で、アルヴァンの心に恐怖を刻もうとするが、耐性で弾かれる。アルヴァンが聖剣を一閃、空間が裂け、リュウトのローブが切り裂かれる。*
**リュウト**(血を拭い、笑う):剣じゃお前が上だな。だが、俺のMPは無限だ!
*リュウトは大規模魔法《魂滅刻咒:終焉の宣告》を連発。アタックポイントが増幅し、白い炎がアルヴァンを包む。アルヴァンは即時再生で耐え、剣技でリュウトを圧倒。体術と剣術ではアルヴァンがわずかに上回り、リュウトは防戦一方。*
**アルヴァン**(剣を振り、笑う):この戦い、楽しいぞ、リュウト! だが、俺の剣は止まらん!
*リュウトはMP無制限を活かし、《魂滅刻咒:無垢の断罪》を放つ。嘘つきに特化し、アルヴァンの心に偽の裏切り記憶を刻もうとするが、アルヴァンの人間性が抵抗。*
**アルヴァン**(叫ぶ):俺の心は揺らがない! 汝を倒す!
*戦いは五分五分。アルヴァンの剣がリュウトを切り裂き、リュウトの魔法がアルヴァンを追い詰める。リュウトはMP無制限で《終焉の宣告》を重ね、アタックポイントが限界まで増幅。白い炎が祭壇を焼き尽くす勢いで広がり、アルヴァンの動きが一瞬止まる。*
**アルヴァン**(息を切らし、呟く):この力…驚異的だ…!
*リュウトは最後の力を振り絞り、《無垢の断罪》を直撃。アルヴァンの耐性が限界を迎え、心が揺らぐ。リュウトの魔法がわずかに上回り、アルヴァンが膝をつく。*
**リュウト**(冷たく、微笑む):殺さねえ。敬う奴には優しくする。アルヴァン、お前は嘘つきじゃねえな。
*アルヴァンは立ち上がり、剣を収める。*
**アルヴァン**(笑い、声を張る):リュウト、汝は最強だ。現実ではバカにする奴ばかりだったが…汝は俺の初めての親友だ。心から楽しかった。
**リュウト**(微笑み、呟く):親友、か。現実じゃいなかった。アルヴァン、お前もだ。次は一緒に戦おうぜ。
*二人は拳を合わせ、観衆がどよめく。リンネが刀を収め、ガレンが頷き、ノアが扇を閉じる。だが、祭壇の奥で黒い影が揺らめく。新たな脅威、闇の神の気配が迫る。*
**アルヴァン**(静かに、リュウトに言う):リュウト、何かあれば協力する。この戦いは終わったが、闇が来る。
**リュウト**(冷たく、笑う):なら、一緒にフルボッコだ。親友としてな。
*祭壇の炎が不気味に揺れ、闇の神の咆哮が遠くで響く。リュウトとアルヴァンは互いに頷き、新たな戦いへの覚悟を決める。END