第四話聖剣の英雄、最強の試練
*《ソウルユグノヴァ》の異世界、エテルナム大陸。黒焔の城の闘技場、砂塵が舞う円形の戦場に観衆のざわめきが響く。リュウトは王袍を翻し、堂々と立つ。金髪、青い瞳、黒と金のローブに身を包んだ威厳ある姿。ステータス：クラス「呪縛者」、攻撃力ゼロ、防御力皆無。スキル《魂滅刻咒》（こんめつこくじゅ）――敵の心に「終焉」を刻み、恐怖や罪悪感で魂を蝕む。「MP無制限」で小規模から大規模魔法まで自在。アタックポイントは攻撃ごとに増幅、スキルの威力を強化。盟友――戦闘くノ一リンネ、剣士ガレン、策士ノア――が従う。*
*第三話の戦いで異世界の民のほとんどがリュウトを「終魂の覇王」と崇め、戦いを挑む者はいなくなった。だが、人類最後の砦、聖剣士アルヴァン・クロウリーが動き出す。リュウトを上回る力を持つ英雄が、リュウトを滅ぼすべく闘技場に現れる。*
**リュウト**（冷たく、呟く）：俺や盟友をバカにしなけりゃ、殺さねえ。敬う奴は受け入れる。だが、最強を名乗るなら、試してやる。
*闘技場にアルヴァン・クロウリーが現れる。銀髪、黄金の鎧、聖剣「神聖断裁」を掲げる。鋭い緑の瞳がリュウトを射抜く。ステータスは全て極めて高く、状態異常耐性95%、即時再生を備える。*
**アルヴァン**（冷たく、声を張る）：終魂の覇王、リュウト。汝は脅威だ。聖剣士アルヴァン・クロウリー、人類最後の砦が汝を滅する！
**アルヴァンの従者**（哄笑、槍を構える）：お前の従者ども、ただの人形だ！ アルヴァン様の前で塵になれ！
*リンネの瞳が狂気じみて輝く。ガレンが剣を構え、ノアが扇を開く。*
**リンネ**（刀を抜き、殺意の笑み）：リュウト様の盟友を人形と？ 貴様の首、八つ裂きにする！
**ガレン**（静かに、剣を握る）：リュウト様、俺が守ります。この男、規格外だ。
**ノア**（冷笑、扇を振る）：人間ごときがリュウト様に挑む？ 魂ごと砕くわ。
*リュウトは手を上げる。*
**リュウト**（冷たく、声を張る）：俺や盟友をバカにするなら、容赦ねえ。魂滅刻咒、発動。
*白い炎が闘技場を包む。小規模魔法《魂滅刻咒：畏怖の囁き》を発動。MP無制限で、アルヴァンの従者の心に恐怖を刻む。彼らは即座に膝をつくが、アルヴァンは動じず、聖剣を一閃。空間が裂け、リンネが吹き飛ばされ、血を流して倒れる。*
**リンネ**（地面に這い、叫ぶ）：リュウト様を…侮辱する貴様…許さねえ！
*ノアが「再生の扇」でリンネを回復するが、アルヴァンの追撃がガレンを直撃。「聖盾」が砕け、ガレンが膝をつく。*
**ガレン**（血を吐き、呟く）：リュウト様…こいつ、強すぎる…。
*リュウトは大規模魔法《魂滅刻咒：終焉の宣告》を発動。アタックポイントが増幅し、白い炎がアルヴァンを包む。だが、アルヴァンの耐性と即時再生が魔法をほぼ無効化。アルヴァンが突進、聖剣がリュウトを切り裂く。リュウトは血を流し、後退する。*
**アルヴァン**（冷笑、剣を構える）：覇王？ 笑わせる。俺の聖剣の前では、汝など無力だ！
*リンネが「影裂斬」で反撃するが、アルヴァンの一撃で再び吹き飛ばされる。ノアが「再生の扇」を連発するも、アルヴァンの連続攻撃で従者全員がボロボロ。リュウトはMP無制限で《終焉の宣告》を重ね、アタックポイントで威力を増す。アルヴァンの心に微かな動揺が走る。*
**アルヴァン**（眉をひそめ、呟く）：この執念…何だ、この力は…？
*リュウトは《魂滅刻咒：無垢の断罪》を発動。嘘つきに特化し、アルヴァンの心に偽の裏切り記憶を刻む。アタックポイントで威力が増幅。アルヴァンが一瞬よろめく。*
**アルヴァン**（叫ぶ）：俺が…人類を裏切った？ ふざけるな…！
*アルヴァンの人間らしい心が揺らぎ、攻撃が鈍る。リュウトは這いつつも魔法を連発。アルヴァンの従者は全て崇拝に屈するが、アルヴァンは耐え、聖剣でリュウトを再び切りつける。リュウトと盟友はフルボッコ状態。*
**リュウト**（血を拭い、声を張る）：嘘つきならフルボッコだ。だが…お前、嘘はついてねえな。
*アルヴァンは剣を下げる。*
**アルヴァン**（静かに、微笑む）：リュウト、汝には人間の心がある。俺もだ。今日は俺の勝ちだが、次は違う。必ず再戦するぞ、覇王。
*リュウトは立ち上がる。*
**リュウト**（冷たく、微笑む）：敬う奴には優しくする。アルヴァン・クロウリー、次はお前をフルボッコだ。
*リンネが這い上がり、ガレンが剣を握り直し、ノアが扇を閉じる。観衆はリュウトを「終魂の覇王」と呼び、アルヴァンを称える。両者は再戦を約束し、闘技場を後にする。*
