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サバゲー狂想曲   作者: せな
新たなる野望のために
71/81

ゾンビなんかするもんか

「さっきのはやられたなー」


「ん?」

「鉄人もさっきガードしてたの?」


「あぁ」

「マーベリックは止めれたけどダヤンは無理やったなw」

「それはそうと・・・」

「フォックスにゾンビの疑いがかかってるな」


「なにそれ?」


「さっきのゲームで集中砲火受けてたんやろ?」

「俺等はああ言う状況でも生き残るのわかってるからなんとも思わんけどなー」

「大抵は自分に照らし合わせるからなぁ」


「あの溝にぴったり嵌まってたんやから当たりませんよ」


「普通は嵌まらんからなw」


「どうせアタシはドチビですわよー」

「アタシがゾンビだとか失礼しちゃうわ」


「あー」

「フォックスに火が付いたな」

「次は荒れるぞ」


鉄人の言葉を背に受けてフィールドへと向かった

その両手にはクルツがしっかりと握られていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


上から攻める場合山道の裏ルートはかなりしんどい

何故ならば此方から入る場合急斜面を登る必要があるからだ


なので今回も同じ通路を攻める


「フォックス・・・」

「速攻か?」


「一気に攻め落としてやる」

「アタシをゾンビ扱いしたこと後悔させてやるんだから」


「こらヤバいな」

「マーベリックは向こうに声掛けてくれ俺はこっちに声かける」


「了解!」


2人は何人かに声をかけて回っている

アタシは最前列に位置取りして両手のクルツの重さを確かめる

2丁クルツは久し振りだ


「やっぱり姉さんか」


声に振り向くが相手に見覚えが無い


「ごめん」

「どちら様?」


「あ、いや・・・」

「イーグルで何度か一緒にやらせてもらってるけどは話すのは初めてやから知らんと思う」

「改めましてチームスパルタニアンのアップルジャックです」

「ひょっとしてゾンビ扱いの腹いせに特攻ですか?」


「死ぬつもりは無いけどねw」


「ならば御供します」

「ジン・ラム・ウォッカ左翼を固めろ」

「コニャックとシェリーは俺に続いて右翼を担う」


慣れた感じでメンバーに指示を出すアップルジャック

メンバーのコードネームが全てお酒なのは何かの拘りだろうか?


「この姉さんは絶対台風の目になる」

「左右の掃討が俺達の任務だ」

「敵に飲まれるな、飲まれる前に飲んでやれ!!」


はて?

今の台詞どこかで聞いた気がするな・・・


「お?」

「スパルタニアンを軟派するとはフォックスも隅に置けないねーw」


「アタシからじゃないわよw」


「番犬さん?」

「姉さんとお知り合いだったんですか?」


「最近一緒にゲームしてるんや」

「まともについていったら流れ弾貰うで」


「気を付けます」


ダヤンとアップルジャックは既に面識が有るようで軽く打ち合わせをしていた


「カウントダウンね」


前傾姿勢をとり四肢に力を漲らせる


笛の合図で先頭へと躍り出る

韋駄天や鉄人には劣るが決して遅いわけではない


先頭を維持しつつ初めの稜線を回り通路沿いにひた走る


シュガガガガッ

シュドドドドドッ


後方からの掩護射撃が始まり目の前の稜線に火線が集中する


バリバリバリバリッ

ヒュドドドドドッ


目の前の稜線から銃声があがるが頭は見えない

掩護射撃が功を奏し完全に頭を抑えることに成功したようだ


躊躇わずにカーブを走りきり減速せずに角に到達する


パカカカカカッパカカカカカッ

パカカカカカッパカカカカカッ


角を回りながら両手のクルツを乱射して稜線に潜む敵を一掃する


「ヒット!!」

「ヒットー!」


あがるヒットコールを聞き流し更に奥へと走り込む


シュガガガガッ

シュドドドドドッ


残した敵は後続の味方が狩り取っていく


ここからが本番!!


続くカーブに差し掛かると上からの狙撃に始まり前と川側からの集中砲火に晒される


しかし


左右のフェイントを織り混ぜながら激しいステップで翻弄し両手のクルツで凪払う


「あったれぇぇーーーーー!!」


独楽のようにクルクルと回りながらサイドステップで跳ね回る私を捉えられる者は無くあっという間に半分へと到達した


シュドドドドドッ

シュバババババッ


ダヤンとスパルタニアン達の的確な掩護射撃に敵は次々と倒されていく


「お前は死んどけぇーーーー!!」


崖上のスナイパーに向けて2丁のクルツから弾丸を叩き込む

瞬く間に2人のスナイパーは両手を上げ確認と同時に踵を返す

勢い余って片膝をついたまま川側のスナイパーにも同じくクルツを叩き込む


「やっぱ遠すぎ」


仕留められなかったが両手のクルツを交互に撃つことで完全にスナイパーの頭を抑えた


「この角は落とせないかな?」

「っと!!」


何とか斜面に張り付いて敵の砲火を躱しつつ残弾を調べる


「流石にもたないな」


私は素早くポケットから予備マガジンを取り出し順番に交換していく


「フォックス無事か?」


すぐ後ろをついてきていたマーベリックが牽制射撃をしながら声をかける

マーベリックこそノーマルマガジンなのに交換の隙を与えない程素早くマガジンを交換している


「マーベリックマグチェンジ早すぎw」


「褒めてもなんも出んぞw」

「アップルジャックが来る!!」

「行けるか?」


「勿論よ!!」


今度は斜面を駆け上がり稜線に張り付く敵を撃ち下ろす


「うわっ!!」

「ヤバいっ!!」

「ヒットヒット!!」


シュドドドドドッシュドドドドドッ


すぐ隣にマーベリックが現れ撃ち漏らした敵を一掃する


シュバババババッ

シュガガガガガッ


此方に気を取られた残りの3人は角を曲がってきたアップルジャック達に狩り取られた


振り替えるとジン達左翼舞台が川のスナイパーを一掃して安全を確保している


「ラムとウォッカはやられました」

「こっちもコニャックがやられた」


「おー」

「フォックスもマーベリックも生き残ったか」


合流したこの場所は最後の林の一歩手前

ここを抜けると隠れる場所の無いフラッグ前の広場である


「行きますか」


「ちょいまち」


マーベリックの声に立ち止まると足音が聞こえる


「うわっ!!」

「6人も生き残ってたんか」


後続の味方である

到着したのは5人


「ちょっと皆さん早すぎです」


「アタシが囮になる」

「右側から出るから皆はフラッグガードを潰して」


「わかった」

「一番速いフォックスが行くのが最善やな」


「行くよ!!」


掛け声と共に走り出す

私が先陣を切り敵が食い付いてから後続がフラッグガードを見付けて殲滅する

私の任務は出来るだけ生き残り敵を引き付ける

ただそれだけ


林を抜ける瞬間自分ならここに隠れるだろうと思う場所に弾丸を叩き込む

そこに敵が居ようが居まいが構わない

私は囮なのだから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「当たりっ!!」


予測で目星をつけた藪にフラッグガードが隠れていた


一瞬面喰らったかのようにしていたが一呼吸おいて反撃してくる

それを右へと流れるようにスライドして躱していく


「1人2人3人!!」

「1人も当たらない!!」


大きく迂回しながらフィールドエンドを目指す

急速な横移動についていけずフラッグガード達の弾は空を切る


「あーもぅ!!」


藪を背に隠れると目の前を弾丸が飛んでいくのが見える

蛸壺から乗り出して撃っているのだろうがこのままでは反撃も出来ない


だがコレで良い


シュガガガガガッ

シュドドドドドッ


味方の後続が蛸壺目掛けて撃ち始める

的確にポイントを押さえてフラッグガードの動きを封じにかかる


「うおっ!!」

「右舷敵襲!!」


「了解!!」

「スパルタニアン右舷を掃討!!」

「ラジャー!!」


林の方でも敵が戻ってきたらしく銃声が交錯する乱戦の様相を呈し始めた


「ヤバいね」


私は素早く発条を巻くと抑えられた蛸壺目掛けて強襲をかける


パカカカカカッ


「ヒット!」


飛び出した私に合わせ掩護射撃がスライドして行く

さしずめ弾丸の道案内と言うところか


「2つ目!!」

「沈めっ!!」


2人目にも容赦なく至近弾を叩き込み次へと向かう


「みっつめ!!」

「フラッグまであと少し!!」


急に援護の弾幕が途切れた為右のブッシュへと飛び込んだ


「味方は?」

「もしかして後続は全滅???」


不安に駆られながらも発条を巻き残弾を確認する


「思ったよりもキツいかも・・・」


再び掩護射撃が開始されるが火線が少なく弾幕が薄い

敵の援軍に何人か討たれたのか・・・


応戦する敵の音からおおよその距離を割り出すが意外に近い

このまま表に出れば誤認されて味方に撃たれそうな程である

何とかしたいところではあるが無理に飛び込んだブッシュは固く行く手を阻む


「近いんだけどなぁ・・・」


その場に立ち上がり銃声のする方向を注意深く観察する

するとなんと無く蛸壺にいる敵が見えてきた


「一か八かよねー」


パカカカカカッパカカカカカッ


ブッシュに両手を突っ込みクルツを乱射する

細い竹は弾丸を弾き四散する


尚も撃ち続けると3斉射目でヒットコールがあがった


「コレで近くは居なくなったかな?」


仕留めた相手の蛸壺へと無理やり踏み入り体勢を立て直すとポケットに居れていたマガジンに弾を込め直す


「フラッグとの間にはもう1人いたよね・・・」


俄に弾幕が厚くなり味方が突入してくる

更に後続が追い付いてきたようだ


「コレならもう無理しなくて良いよねw」


竹藪に背中を預け人心地ついた頃にブザーが鳴り響きゲームの終わりを告げた


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