戦慄のハンドガン戦
「レミントン通って良かったわー♪」
「なんか違うなんか違うなんか違う」
「フォックスも気持ち入れ換えて行きましょ♪」
「味方なんだしw」
味方だなら良いと言う問題でも無い気もする
ガツガツの刈り取るような真似はしないと思うけど
ハンドガンって・・・
こんなんだったかなぁ・・・?
家猫たんはソーコムとグロック19を持っている
ジジは・・・パイソン?
マルイの新製品かな?
もう一丁はガバメント
オーソドックスな種類である
ヒップホルスターにPPKを差してフィールドへ向かう
「今回鉄人と韋駄天にクレインが固まってるとかかなり偏ってない?」
「今日Sの買い出しに行ったメンバー全員が同じチームやからな」
「ハンターは行かんかったの?」
「行ったけど買わんかった」
「試し撃ちがしたいのね」
「高機動の3人組にフルオートのクレリックか」
「舐められたものね」
「こっちは新人ばっかりで連携取れんのを逆手に取りたいんかな?」
「ふっふっふっ」
「新人と思ったら大間違いだよねー」
「家猫たんとジジさんはガスガン世代からのゲーマーじゃない?」
「良くわかったな」
簡潔に答えるジジ
「だってそのガバメントはMGCのでしょ?」
「ソレを使う初心者なんて聞いたこと無い」
そう私のM645と同じサイクロンバレルを搭載している名銃である
「そちらのお二人は?」
「マスターは私達より歳上だし」
「レミントンXP100なんてキワモノ使う初心者がいると思って?」
「ここにいまーす♪」
「嘘付いたので今度ケーキ奢ってくださいね」
「じゃあ今度デートやねw」
「奥さんも一緒に行きましょうね♪」
「勘弁してー」
マスターと漫才している間にスタート地点のつく
今回は上からなので射線が通りやすい
「様子見だからまん中の東屋行こうかな♪」
開始の笛が鳴る
先陣を切って走ってくるクレインと韋駄天の女豹の無慈悲な一撃が突き刺さる
そらそうでしょ
ショットガン相手に突っ込んだらヒットされるの間違いないよね
続いた鉄人はマスターに撃ち抜かれる
家猫たんとジジがそれぞれ姫とムーンを撃ち抜き残るクレリックにハンターがトドメを刺す
私何もしてないんですけど?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やっぱり突っ込んだらアカンなw」
「ショットガン強いわw」
攻めた側はやった感があったのだろうけど・・・
迎撃側はまるで射的のようなもの
終了後のテンションに温度差があった
「次は下からね・・・」
明らかにやる気の無くなった声色である
女豹はマッドMAXからモーゼルに持ち替えている
マスターもリボルバーに替えていた
「中央突破後方展開作戦で行きますか?」
「それぐらい動かないと不完全燃焼だわ」
先頭は女豹
2列目を私とマスターが努める
後方右翼をハンター左翼を家猫たん
殿をジジが担当
全員が開始の笛の音を待つ
突撃するためあえて開始の笛は相手に吹かせる
ピーーーーッ
開始と同時に全速力で走り出す
火蓋を切るのは先頭の女豹
両手に構えたモーゼルを連射する
続いて私とマスターも2丁拳銃で乱射する
トドメとばかりにハンターと家猫たんが連射する
「なんじゃこりゃーーーー」
「避けれるかぁーーーーー」
「むりっすーーーーーーー」
三角州に取りつく暇もなく段幕が張られ出遅れたクレリックと姫を残し全滅する
「ウォーーーー!!」
クレリックが雄叫びをあげながらオート9を撃つが段幕に怯んでいたため我々を捉えることが出来ない
姫も消極的にブッシュ側へスライド移動するがそこに最後方からジジの狙撃が突き刺さる
なす術なく刈り取られて終了
完全にパワーバランスが崩れてる
フル装備でもゲームになるかどうか・・・
それだけ新規出来た4人は強かったのだ
正直な話
ハンドガンで走りながら動く相手に当てるのはけっこう難しい
それをこの4人は苦もなくやってのけるだけの技量がある
さっきの突撃でも2丁拳銃で難なくヒットを取れる
このままではメンバーが育つ前に蹂躙されてしまうのではないだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「上からだね」
「そうだね」
「皆で隠れますか」
「そうしましょうか」
各々バラバラに隠れる中私と女豹は同じ場所を目指して隠れる
中央通路脇のブッシュである
三角州方面に大きな足音が聞こえるが完全無視
家猫たんとジジは後方へ下がりブッシュの中へ
ハンターは中央通路入り口の大木を囲むサークルの中へ
マスターは中央通路と上の道路の間にあるブッシュに身を潜める
見付かるとしたらマスターが一番確率が高い
続いて後方のジジ
ハンターも見付かる確率は高めである
ブッシュの隙間から覗くと沢筋に人影が1つ2つ
ならば三角州へ向かったのは4人か
銃声はしない
バタバタとアスファルトを走る足音が遠退いていく
マスターは見付かったかな?
まだ銃声はしない
敵はスタート地点まで来ている筈だ
今度は足音が近付いてくる
沢筋の人影もゆっくりとスロープを下りて東屋の下に隠れていた
戻ってきた4人が東屋に入る
バンバンバン
タンタンタン
ババババンババババン
「ヒットヒットヒット」
「ヒット」
「あれ?」
「味方やんか!!」
壮絶な味方撃ちで4人が討たれた
残るは2人
ここからなら2人は撃てる
撃てるんだけど・・・
「今撃っても面白くないよね・・・」
隣で見ていた女豹が呟く
「同感です」
「ここはスルーで」
とりあえず泳がせる
2人は死人達を見送ると東屋から三角州へ向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「何で敵さん誰もおらへんの?」
「わからん」
「同士撃ちで全滅するとこやった」
「別行動は怖いな」
「俺が前衛やるから姫は後衛頼む」
「わかった」
「鉄人だけが頼りやわ」
足音が静かになった
それでも小さくトコトコと言う音が聞こえる
1つ・・・?
芝生を歩いてないなら鉄人が残ってる可能性が高い
再び上のスタート地点へ向かったように感じるがここからは全く見えない
「ひゃあっ!!」
不意に後ろから胸を掴まれ変な声をあげてしまった
「何するんですか姉様!!」
「だって暇なんだもん」
小声で怒るが流石に気付かれたような気がする
スタート地点方向から猛然と気配が近付いてくる
中央通路外縁の影に沿って小走りに近付く影とそれを追う足音
やっぱり鉄人か・・・
小走りで駆け寄ったベンチの影に隠れて様子を伺っているのがわかる
遅れて近付く足音に左手を挙げて静止している
バレたか?
慌ててブッシュの影に入った人影が一瞬身体を震わせたように見えた
静かに手を上げる人影
気付いた鉄人がブッシュへと銃を向ける
「鉄人ちゃん」
「フリーズで良いかな?」
両手のモーゼルを構えた女豹がフリーズコールを告げた
「2対1で生き残れるなら足掻いても良いよ」
続いて私もフリーズを告げる
「無理やな」
「降参や」
鉄人は静かに立ち上がると笛を鳴らした




