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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

耽美奇譚

美しさを永遠に

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

言っていたヤンデレ(多分……多分?)な話です。

苦手な方はご注意下さい。

目覚めた時には冷たいタイルの上にいた。私は薄い、花模様の浴衣を一枚だけ羽織らされ、床中に黒い髪を散らした状態。そして時折そのひと房を引っ張られ、すとんと落とされる。

体を捻って、上半身を起こす。所々、体が軋む様に痛むが今は辛抱を。私の髪を弄ぶ人間の顔を一目拝もうとした。

「こんにちは。綺麗なお嬢さん」

彼……彼女……何方だろうか? 余りにも中性的で、整った顏。雪のような肌にはシミ一つ、シワ一つ無い陶器の肌。たっぷりの光沢を放つ黒髪は余りにも若々しかった。其れは薄らと口角を上げると、またも髪を一房掴み取り、すとんと床に落とした。

聞きたいことは余りにも多い。其れは何者なのか。此処は何処なのか。私は何故攫われたのか。何一つ分からない。ただ唯一分かる事は足首に絡み付いた足枷だけ。鈍く光る銀の光が私の逃亡を阻害していた。

「僕は綺麗なものに目が無くてね。君のことが欲しくなってしまった。言わば一目惚れによる狂愛さ」

彼は立ち上がって、小股で歩み寄ると今度は私の頬に触れてきた。丁寧に手の甲で擦った後、首を伝い、胸元まで下る。柔らかな膨らみを辿りかけた所で、とんと首に戻った。

手先は冷たかった。自分の体温と共に生気まで吸われていそうでゾッとした。其れを知ってか知らずか彼は微笑むばかり。絶世の美顔を晒すばかり。

「私は……これから……」

「でも悲しいかな、人の美しさは仮初だ。だからね……」

最後の言葉は聞き取れ無かった。聞き取る前に強烈な眠気に襲われて、そのまま気を失った。


「ふふ。あぁ……とても美しい」

美しい物を見た時に起こる独特の興奮、快感。背筋を駆け抜ける甘ったるい痺れ。それが全身を支配して、酔いが回る。彼女に仕組んだ毒のように。僕は眠りに着いた彼女の唇にそっと口付けを行うと、肌の感触を確かめる様に手を滑らせた。

さて、君の美しさを永遠の物にする為に、蝋人形を作って置こうね。そしてその中に魂を閉じ込めて、毎日毎日愛でてあげる。僕以外の何も欲さず、求めない、可愛い可愛いお人形。生身の肉体は防腐処理を施して、薔薇の棺に入れてあげる。そうして美は永遠になる。


「ほらご覧。君の過去が此処に眠っているよ」

其れは恍惚とした表情のまま、美しい女の蝋人形を抱いて共に見る。棺の中には絶世の美女が瞼を閉ざして眠っていた。それを祝福する様に幾千の薔薇が彼女の体を包み込んでいた。

生気のない蝋人形な筈なのに、瞳はとろりと潤んで一粒の涙が零れ落ちた。まるで生前の自分を憐れむ様に。

「君は涙さえも美しいね」

舌先で掬いとった涙の味は其れだけが知る。

監禁した人、とある小説の影響を受けて、男女を決定していません。どっちでしょうね。どっちも美味しい。

でも男の人で良い気がする……。女子ちゃんばっかりだったんで。


世界観的には一昔前の日本。明治、大正ぐらい。

表面化されては居ないけれど、錬金術が根付いて居そうな世界観。

明治、大正の世界観は好きなので、流用しそうです。


超絶鬱展開な話を勧める女子ちゃんのコメディー考えていたんですけど、ノリと勢いで終わったので、またおいおい。

『え、この話がしんどい? 更なる地獄で打ち消す?

これとかオススメだよ……』

というノリで、えげつないダークファンタジー勧めるような。


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