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時空 まほろ詩集 言の葉の魔法たち

サマーレター ~君への想い~

・この作品は武 頼庵(藤谷 K介)様主催企画「恋の詩企画」参加作品です。

拝啓 夏が大好きな君へ


君はいつも真っ黒に日焼けするほど


海で波に乗っていますね


そんな君に恋をしました


と、言いたいけれど


現実はそう甘くないもんだ


君に、心は惹かれている


けど


あと一歩恋に発展しない雰囲気


その理由?


それは


君が海に全力で愛を誓っているから


何だか負けちゃうんだ


そのうち


本当に


「海に恋してるから無理」


って言われそうで


わたしは怖い


怖いよ


立ち直れなさそうで……


でもある日


見ちゃったんだ


わたしが遠くに引っ越すことが決まった日


君が海に向かって


がむしゃらに波に乗っていたこと


ムキになるように


海に向かって


波に挑戦していたこと


「こんなんで負けてたまるか!」


って海に向かって叫んでいたこと


そして引っ越しの日


君は濡れた髪のまま来てくれたね


「海がおまえのこと心配してたからよ」


ってぶっきらぼうにそっぽを向いて


わたしは無理やり笑って


「手紙書いていい?」


と聞いたよね


返事は聞けなかったけれど


羽海(うみ)ならいいぜ」


って言ってくれたね


だから


こうして手紙を書いています


自分と同じ発音の"海"がライバルって思ってるから


わたしも負けない様に


頑張っているから


君が恋する海で清掃ボランティア


いつかこっちの海にも来てね


今は怖くないから


君への想い


真っ直ぐだから


もうすぐ夏休み


約束だよ



海が、夏が、大好きな君へ



羽海より





夏を先取りしてみました。

手紙形式の詩です。


お読み下さり、本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 彼のぶっきらぼうな感じもいいですね♪ 広大なライバルですが、きっといつか勝てる日が来る!
[良い点] 羽海ちゃんのライバルは、海なのですね。 男の人が何かに熱中するときの情熱は、恋とか愛といったものとはまったく別次元で進んでいくように感じます。 そういうところに不安を感じてしまったのかなぁ…
[良い点] まほちゃん、おはよう(*^^*) なんか、深い。 そう感じました。 海の水飛沫と日焼けしたイケメンを想像しました。 読ませていただきありがとうございます!
2022/05/26 05:21 退会済み
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