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はじめての異世界人との会話

ご飯を食べた私は、勇気をだして又外に出てみた。


 先程何気なく着てた、ジーパンとザックリセーターというこちらではとても目立つ姿から、着替え。お嬢様風のフレアスカートとヒラヒラブラウスを、押し入れの奥のゴミ袋から引っ張り出して着た。


 この服達は、若い頃着てた服。今はシンプルテイストに変わったので、いつかはフリマアプリでも使って売ってしまおうかと、思っておさめてた。(忘れていた)品物。


 

「少しだけ、ジロジロみられるけど、大丈夫だよね?髪色が駄目なのかな?ここの人達の髪は、目が痛くなってくる程派手な髪色をしている。こんなに地味なのは、私ぐらいしか居ないわ。黒ってマジで居ない。チョコレート色の濃い感じの子は見かけたかな。でも、ワンポイント紅のメッシュが入ってたけど。目も凄く皆んなカラフル。本当驚く世界に来ちゃったわね」



小声でブツブツ喋りながら大きな布地のエコバッグを肩に担いでいる私。本当はスーツケースが楽だけど、絶対そんなのゴロゴロ引いてるとおかしい人でしょ。だから、最必要に駆られて購入した。布地のエコバッグの数々が、これから重宝されます。きっと。



「あっ!多分ここがジュエリーショップだわ。沢山中に宝石みたいなのが置いてある。けど、看板には天然石って書いてあるから、天然石店って言うのかな?読めるけど、これで正解なのかがわからない。本当、緊張するけど、入ってみないとはじまらないわよね。入るか……すいません……」


私は、細かな細工を施している年代物の扉を開けた。開けてすぐ、一番に目に入ったのは、宝石ではなく宝石よりも煌びやかなピンクゴールドの髪をした男性だった。



「なにこの人。凄いオーラ……」


「いらっしゃいませ。お嬢様」


「えっ……はっ!あっはい。こんにちは、はじめまして……」


「何かお探しですか」



奥に居た。スラリとした紅髪紅目のナイスミドルの男性から話しかけられた。きっとお店の人。


 優しく声をかけられたので、慌ててそちらの方を向いた。そして、自分のやることを思い出したの。交渉をやり遂げないと、この持っているガラス達をお金に変える使命を私は自分に課しているのだから。命がかかってるのよ。頑張る。



「あの。こちらでは中古品って扱ってますか?」


「中古……リメイク、仕立て直しのことでございますでしょうか?」


「ではなくて、使用してた物を買い取ってもらえるかということです」


「なるほど。そう言うことなら大丈夫でございますよ。いつでもお持ちください」


「あのー。今持ってきているので、見てもらえますか?」


「喜んで、拝見いたします」


「宜しくお願いします」



私は、少し気になる煌びやかな男性は見ない様にして、誘われるまま奥のカウンターに近づいた。


 そして、エコバッグからプチプチに壊れない様に包んだ、ガラスの親指程の蓮の花や、向日葵、朝顔等の花類を取り出した。


 最初は無難に花にしてみた。動物とか持っていって、居ないものだったらまずいしね。花はどこの世界にもあるからきっと大丈夫だよね。



「こちらは…………」



紅髪のスタッフさんは、何故かプチプチを驚いた様にみていた。


 



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