まけんのおはなし
やあ、エッセイ界隈の読者様方。
おれっちはマリーシアちゃん。
作者の小説のキャラだな。
この場で自分でしゃべれないシャイさんな作者に変わって説明するぜ。
うん?
何か見た目名前と語りが合わねーキャラだなって?
あ、うん。件の小説はVRモノなんだけど、おれっち「VRアバターはカントリードレスの似合う金髪翠眼美少女だけど中身三十過ぎのおっさん」ってキャラだかんな!
みんな美少女すきだろ! 泣いて喜べよ!
あいたたた。わざわざエッセイ界隈まで来といてなんて痛い奴だ。って?
あーうん。こういうの苦手な人とかここまでの語りを冗談と受け取れない人とかまとめて、ぷりーず!ぶらうざばっく☆ごーごー!
ま、無理に聞かせたい話でも無いかんなー。
……こんだけやっとけば客席もすっかすかやろ。
ギャラリーはカボチャ。ギャラリーはカボチャ。すーはーすーはー。
で。本題。
「まけん」って。あんじゃん?
そう魔剣。
なんかすっごい曰く付きだったり、めっちゃつよかったり、物語で大ボス現れたらこれ一本くらい持ってなきゃあ☆
ってゆーアレ。
おれっち、最近の「魔剣」に少し不服です。
あ、今からおれっちが言おうとしてることは、所謂「異世界さんどいっち問題」みたいな、昨今の魔剣に対する難癖だ。
魔剣は登場するけど主題じゃ無かったり仕方のない場面もあると思う。
気を悪くした作者さんとか居たらごめんなぁ。
なんだかな? 最近な?
なんていうかこう「名ばかりの魔剣」みたいなもの、よく見るのよ。
たとえばさ。
―――――
ふっ。俺は実力を隠した「実はすごい系」主人公。
こいつは魔剣ナンカツヨソード。具体的に何がすごいのか本文中に書かないけど魔剣っていうくらいだからきっとなんかすごいに違いない。
そして! そんなすごい魔剣を使いこなす俺はすごいんだぜ!
具体的にどう扱うか描写しないけどな!
まぁ魔剣とか言われるくらいのものを平然とただ振ってるだけでも凄いやろ!すごいはず!
「俺SUGEEEEEEEEEEEE!!!!」
「秘剣ナンカス・ゴイワザー!!(ただの横一閃)」
アイテハシヌ。
―――――
"どうすごいのか最後まで書いてねぇなァ"
極端な話こんなイメージになりつつあるんだ。
魔剣て名前がついてるだけで何の説明もないのはただの剣だし、ネームバリューがあることになってるものを平然とただ振るうのは、事実としてすごいのかもしれないけど描写としてなんもすごいことしてないのよ。
おれっち悲しい。
いや、多分に個人的な感覚だとは思うんだけどな?
おれっち、魔剣と名のつくモンにはもっと「ピーキー」であってほしいと思うのよ。
だって
「剛剣」でもなく
「聖剣」でもなく
「魔剣」なんだぜ?
極一つパラメータに関して他の追随を許さないほど高性能。
代わりに致命的って程のデメリットを含む。
そんで主人公は「こいつだけは適正がある。特別だから普通に振れる」とか言わないで、ちゃんと「工夫」してそれを扱い切ってほしいのよ。
普通に振らないでほしいのよ。
そんな扱いづらさが良いんじゃねーか。つゆだく頼んでるようなにわか作者はすっこんでrいやなんでもない。
そったらお前ェ、お前ェさんの言う魔剣てどんなよ?
って言われるかもなぁ。
んじゃーこっからすこしたとえ話をしよう。
あ、めんどくせ。って思った人は多分正解なんでやっぱりぶらうざばっく☆ごーごー!
このエッセイで言いたい事、ここまでにもう全部言っちゃったかんな! にしし!
んぉ?
あれ聞くんだ?
ここ読んでるってことはジコセキニンてやつだぜ愛すべき読者様たち。
ほんじゃ例えばなしって奴。
おれっちの登場するお話にもな。あるよ。魔剣。
まぁ話の本題から圧倒的遠くにあったから、おれっちが持ってるよっていう描写だけでほとんどどういうもんか描いてないんだけどな?
"あれが、魔剣ヴァーサス!"
って奴だ。
本文中には「豪奢な装飾の長剣」とかいう描写しかない。
テメ―も書いてねぇじゃねーかコラァ!!
って? あ、はいゴメンナサイ。
い、いやあのな? ほんと、話の本題からすっごい遠くにあったのよ。それ語ってっと話進まなくなるやーつ。
でもまぁ今はこういう時だからいくらでも冗長にしゃべって良いよな!
ウッキウキで設定語りしちゃうな!
何度も言うけどウザイと思った時点でぶらうざばっく!
マリーシアちゃんとの約束だ!
"魔剣" 対極のヴァーサス (The anti ultimate "Versus")
件の作中では豪奢な長剣の姿をしているが、時代、場所によってあらゆる姿に変わる。総じて強大な脅威の出現に呼応して出現し、その出現は"当然"として扱われ、ある時は宝物殿の最奥に、ある時は名もない剣士の剣帯に、突如として出現する。使用者は其れが出現したことを疑問に思わない。
どんな脅威にも必ず敗北しない性質を持つ。
勝利できるわけではない点に留意。時代時代の驚異の前に当然として現れ、必ず痛み分けの形で打倒し、消えて行く。
"行こう、ヴァーサス。キミでは勝てないが、キミでなければ倒せない"
簡単に言っちゃうと
魔王でも引き分けの末倒せるけど、ゴブリン相手にも勝てない。
っていう魔剣だな。
これはおれっちの中で実は「みんな大好き☆エクスキャリバー」から来てるんだよな。
いやいや、エクスキャリバー、聖剣じゃん。
絶対勝てる剣じゃん。
っていう意見があると思う。
まぁそもそもアーサー王伝説に端を発する「エクスキャリバー」が「聖剣」かどうかって時点で諸説あると思うし、有名な創作に当てられて固定概念化してると思うのよな。
あれは"精霊の加護を受けたと言うだけの名剣"であって神聖なものではない。ともいえるだろうし、その辺は語って答えの出るもんでも無いよな。
おれっちの中では「聖剣」って奴はまぁ「魔剣」と似てるよ。
定義で言うと「ある一つ目的のために特化するがそれ以外の全てに対して無力なモノ」だ。
言い換えると「魔王は殺せるけど、それ以外のなにも殺せない剣」だな。
宿り木の枝の剣の概念に似てるかな?
ほら武器によって死なない祝福を受けた神を殺す為に
"だってこれ、武器じゃねーモン。木の枝だモン"
とか言って刺し殺すアレ。
其れに照らし合わせると「エクスキャリバー」の「必ず勝利する概念」ってやつは、裏を返すと「必ず勝利しなければならない剣」だったり「勝利するために剣自体があらゆる他者に対して手段を択ばない物」だったりするわけだ。
「エクスキャリバー持ってた友人が死んだ」
「何故だ? あれは必ず勝利をもたらすものではないのか」
「相手は死んださ。後には件の剣と、友人の手首から先だけが残ってた」
「なんだそりゃ?」
「"剣は勝利した" 友人は死んだが」
こうなるともう「エクスキャリバー」って「魔剣」よな(笑)
まぁ何を以て「聖魔」を断するかってのは個人の主観でしかないと思うんだけどな?
おれっちたちの主観で「邪教の祭具」なんてものがあったら邪教側からしてみれば"神聖"だろうさ。そういうもん。
なんにしろエクスキャリバーのこの与太話が浮かんだ時、おれっちの中で
"対極のヴァーサス"が生まれたわけよ。
まぁ一番近いなーって思うのはアレだけど。ほら有名どころの言うアレ。
"レーチョー"の?(おっとこの辺にしとこうかなァ)
あ、ちなみにおれっちは「エクスキャリバー名づけ諸説」のなかで
EX CALIBUR(N)(文献がかすれてNが消える)
エクストラカリバーン誤表記説が好き!
さて、長々とおれっちのとっ散らかった与太話に付き合ってくれてありがとな!
もっかい言い直しておくと
魔剣よもっとピーキーたれ!
そんでもって魔剣士はちゃんともっと工夫してそれを使って!
ってこと。
間違えてほしくないのは、これはおれっちのお願いであって、何の強制の意志もないという事。別に好きに書いたらええねん。おれっちが勝手に選んで読みに行くから。
ただ、まぁ、そんなん増えるといいな。て。話。
こう書いておけば
「ぉおお俺の魔剣を、読めぇェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!」
って、作品紹介が感想欄に長蛇の列を成すんじゃないかな!
まぁでも感想欄は感想欄だからちゃんと感想の体でかかないとウンエーさんにおこられっかんな!
まりーしあちゃんとの約束だぞ!
それじゃあ期待し過ぎないで待ってる。にしし。