表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日、あの夏。  作者: Tachi
2/7

【第2話】違和感

【注意】


・若干の残酷な内容を含みます


・ネガティブになりやすい方は閲覧注意

車窓から見える建物が次から次へと流れてゆく。私は通勤電車に揺られていた。


私はふとスマホを取り出しいつも通りにゲームをし始める。しばらくしてそれに飽き、SNSアプリを立ち上げて画面をスクロールする。

朝、テレビで見たニュースがSNSでも話題になっている。


私はタスクを切り替え、そのニュースについて調べる。その記事には、

「秋葉原で殺傷事件。刺された10人のうち2人の死亡を確認。刺した犯人は自らの胸を刺し死亡。所持していた鞄から遺書を発見。『誰でもよかった、誰かを殺して私も死ぬ』との記述有り。」

と書かれていた。


私は周りには聞こえないよう、小さくため息をつき、目を瞑る。

心中…か。罪もない命が明日への希望を失った見ず知らずの人間の手により簡単に奪われる。残酷な世の中である。生まれてくる感情は犯人への怒りでもなければ、被害者への同情でもない。呆れに近い感情である。


再びSNSアプリを立ち上げ、そのニュースに関する呟きを眺める。その内の1つに目を留める。

…いや、違う。私はその内容を読み終えた瞬間にそう思った。電車の中で危うく声を出しかけるくらいには、その意見に強い違和感を抱いた。

その呟きにはこう書いてあった。

「犯行を非難ばかりしないで欲しい。手を差し伸べてやる人がいなかったのも悪かったんだ。」


SNSアプリを終了し、スマホをスリープ状態にする。それから私はあの日、あの夏にあったことを想い出していた。


これはまだ、私が学生だった頃のお話。

【作者の一言】


第2話はざっとこんな感じです。


第3話からは『私』が体験した過去の話を回想します。


…あ、これ作り話ですからね。自分はまだ学生ですし電車も滅多に使わないですし、これからの話も体験談ではありませんので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ