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夕方、影の伸びる時間に……

作者: 銘尾 友朗


 さあ、帰ろう。


 お兄さんはつり革につかまって、片手でスマホ。

 

 お姉さんはシートに座って、毛先をくるんと指にからませて。



 さあ、帰ろう。


 お兄ちゃんは鞄と一緒にバッシューをかついで。


 お姉ちゃんは自転車に乗って、スカートの裾を気にしながら。



 さあ、帰ろう。


 おぼっちゃんは、ランドセルの蓋を弾ませて。


 おじょうちゃんは、友達とのおしゃべりを楽しみながら。




 みんな、みんな、気をつけて。


 今日の晩ごはんは何だろうね。


 楽しみにしている、テレビ番組はあるのかな?


 寒いから、お風呂ではよく温まって。


 友達との連絡はほどほどに。


 だって、また会えるんだからさ。


 宿題、大変だけど頑張って。




 今夜の予定、いろいろあるね。


 家に帰らないと、始まらないね。




 さあ、帰ろう。


 さあ、帰ろう。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 優しい気持ちになりますねー 子供が無事にうちに帰ってくることってとても大事だと思います。 私が親だったら心配でうろうろしてしまう。 要らない心配の要らない優しい世界であってほしいものです。…
[良い点] 拝読しました。 ピストンさんの感想欄から飛んできました。ぴゅーん。 さあ、帰ろう。っていい言葉ですね。呼びかけでもなんでも、相手がいないと成り立ちませんもの。この詩を拝読しまして思いまし…
[一言] 作者様の持ち味が存分に発揮されていて、いいですね 優しく柔らかな綿の肌触りといったところでしょうか 最小限の表現で電車内の情景を描き出しているところも巧いと思いました
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