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コミュ症剣士  作者: りゅう
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1 入学式


――――――「また、あの夢か…」


俺は、見慣れた天井を見上げながら遂さっきまで見ていた夢を思い出していた


「ふぅー。今日は入学式なんだ切り替えていかないとな」

と言って、部屋の窓を開けた


朝から活気のあるにぎやかな声や、騎士達の朝稽古の声が聞こえてきた


ここは西国の王都ギャルダン。世界一の冒険者育成学園があるこの2番目に大きな国だ。

育成学校『西国立ニギート冒険者育成学園』は、創立者ヒロキ=ハシモトが300年前につくった学園だ。当時冒険者達の最前線にいたヒロキは若くして魔物に殺されてしまう冒険者をなくそうと当時の国王に頼みこんでこの学園をつくったとされている。


この国は西国というが他に北国、東国、南国に分かれいて、その4つを合わせて人国という。大きくわけると人国、聖国、獣国とわけられている。それぞれ人国には人間、聖国にはエルフ、獣国には獣人が住んでいてそれぞれの国が共存して生きていっている。


「いってきます」


リィーダは今日からの学園生活に胸を踊らせながら扉を開けた


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ここが西国立ニギート冒険者育成学園か…でかいな」


リィーダの目の前には、何処かの国の王城かというほどの大きさの建物があった。外観はとても綺麗で、学園の奥には森のが広がっており、真っ白な外装が日光に照らされて光輝いていた。


やはり、これだけ大きいとは思わなかった新入生であろう人達は驚きの余り口を開けたまま立ち止まってじっと学園を見つめていた。



(とりあえず、俺と同じ赤色のバッチをつけているやつらについていけばいいか)


と、考えながらリィーダは学園の中に入っていった


周りはいつ使うのかわからない神殿のような建物やいかにも化学者が中にいそうな建物などよくわからない建物や銅像、彫刻などがそこらじゅうにあった


(これ、何の意味があるんだ?)


などと考えていると、体育館というよりもドームにしか見えない建物が見えてきた


(もしかしてあれか?)


「ようこそ西国立ニギート冒険者育成学園、略して西学へ」

「僕は、生徒会書記のアル=サーバリンドです。もうすぐ、入学式が始まります。席は好きな所に座ってください。では、どうぞ」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「学園挨拶」


(あれが学園長か。ゴツいな)


片目は魔物から受けた傷なのか爪跡のようなものがついていて、スーツの上からでも筋肉の盛り上がりがわかる。渋い顔の黒髪で黒い目をした30代後半ぐらいの男の人だった。


〈あれが黒の魔人…〉〈怖そうだな〉〈この前まで一線で戦ってた人が学園長をしているなんて〉〈カッコいい…〉


「あー、お前達はこの学園がなんの為にあるのか知ってはいると思う。だが、お前達がこの学園を卒業したからといってもその後、第一線で活躍できるのかはわからない。」


「入学試験の結果でクラスわけがしてある。だが、1学期に1回ずつある学年別トーナメントの結果によってクラスがかわる可能性がある。さっき卒業した後の話をしたが1番上のクラスで卒業したやつ達は全員、今、第一線で活躍している。」


「この3年間でお前達は自分の力を磨き、成長させ、進化させていけ。そして頂点をつかめ。この中から歴史に名を刻む強者が現れると信じている。精進しろ。」



(誰だか知らないけど強かったな。まぁ、それよりも俺がどこのクラスになったのかが気になるな)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


この学園はS~Eの6段階でクラスわけがされていて、SではAランク冒険者並みの強さがあり、CクラスではDランク冒険者並み、最後のEランクでは見習い冒険者並みの配分になっている。

ただし、○ランク冒険者並みの強さといっても本物の冒険者とは決定的な力の差が生まれている



「俺はどこのクラスかなっと…」

「えーっとSクラスか。よし、とりあえず誰かに話掛けて友達をつくらないとな」


そう意気込んでリィーダはSクラスの教室を目指して歩いていった



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