必中
轟音。
周囲の埃を吹き飛ばし、銃口より破壊のエネルギーを乗せて目標に銃弾は飛んでいく。ショック・アブソバーが機能し銃床が亀のように首を引っ込める。
このショックアブソバーが無ければ私の肩は痣だらけ、最悪骨折しているだろう。このおかげで衝撃自体はショットガン程度に抑えられる。
私は目標を確認もせずに排莢・次弾を装填する。
トリガーを引き2人目に向けスコープを向ける。
青いレクティルが発生し、グリーンのレクティルと重ねる。
2度目の轟音。
今度は最後まで標的を確認する。
銃弾は目標の腹部に当たり、肉体を四散させる。
民兵は慌て、物陰に隠れながら周囲を警戒し私を探している。
私は機械的に排莢・装填をこなしスコープを覗き・レクティルを合わせ
車の影に隠れた民兵に射撃する。
直径20mmもある弾丸は容易く車を貫通し、影に隠れた民兵ごと破壊する。
この弾の前では戦車・もしくは装甲車の影に隠れない限りは損害を与えられる。何しろ『砲』を打ち込んでいるのと変わらないのだから。
最後の弾丸を装填し、スコープを覗くと来た道を形振り構わず逃げ出している民兵がいた。私は逃げ出す民兵の背中にレクティルを合わせ射撃した。
四度目の轟音。
見事に背中にあたり、敵は真っ二つに千切れ飛び、内臓と血を撒き散らしながら転がった。
私は新しい弾倉を叩き込みながら、辺りをスコープ越しに確認する。
頭だけを出しながら周囲を確認する民兵。
威嚇射撃すらしないところから錬度は低いのだろう。
「こちら01。足止め成功。現在待機中。」
『了解しました。3分後に再度攻撃を加えた後、速やかに撤退してください。』
「了解。」
時計を確認後、コッキングし弾を装填。
再度、レクティルを攻撃準備を整える。
民兵には悪いが、これも明日の飯の為だ。
私は、ゆっくりと腰を上げた民兵に轟音と銃弾を叩き込み、
撤退の準備にかかった。
これで、もう暫くはその場に留まることしか出来ないだろう。




