ひかりのくさり
廻り廻り廻り廻ってここにいる
奇跡に奇跡の連続でここにいる
限りなくゼロに近い確率だけど今僕はここにいる
ちゃんと存在しているんだ
目を凝らせば景色があって
耳を澄ませば囁きがあって
口を開けば声が生まれて
風が吹いて雲が流れて時間感じて
ほら地球にいる
不安定でグラついているけど
ギリギリを彷徨っているけど
少し違ったらいなかったけど
暗闇を照らす光が僕をこの世界に繋ぎ止めてくれる
もっともっともっともっと輝いていて
でも
ふと どうしてここにいるって思うときがある
ふと ほんとうにいるのって思うときがある
生きるって夢みたいなモノじゃない
例え全て嘘でも 例え全て無くなったとしても
夢でもいいと思う
この世界自体が一期一会でできているから
無限分の一の出会いを大切にしたい
みんなが僕を忘れるまで
もう少しだけ ここにいよう
緊張を保った"時"が疲れるまで
自分の中の世界が音を立てて崩れるまで
光の鎖 外さないから
改めて読んでみると、何だか『黒死花』のアンサーポエムみたいにも感じられますね。アンサーというか、コインの表面というか。キレイゴトに書いたらこうなる、みたいな。
潮風は作品を書くとき、客観的に見るために「あえて伝えたいことと逆のこと」も考えたりします。「生きる」がテーマなら「死ぬ」も考えたり、、、作品の中で対比させることもあれば、別の作品で全く逆の意見も書いてみたり。これは矛盾ではなくて、「全ての物には二面性がある」という潮風の持論…というか、よくある二元論の発展系ですね。コインというよりメビウスの輪って言った方が分かりやすいでしょうか。違うと思ってたものも実は同じだったりする、または同じだと思ってたものも少し違ってたりする、そんなメッセージを込めた詩を書いていきたいです(すいません、長くなりました……汗)。