旅立ちの予感
その日は いつもよりも風が強く吹いていた
外に出て 息を吸い 旅立ちの匂いを感じた 春
そして さわやかな気持ちと共に
足を進め 前へ前へと歩いていった
人はどこへ行くのだろう? みんな何をするのだろう?
きっと新しい何かを求め 出歩くのだろう
何もかも永遠に消えることなく 動き続ける
新鮮な空気を吸って思った
桜並木通りを通る時 ふと 一枚の桜の花びらに目が止まった
四月と三月では違う あの花びらはどこへ行くのだろうか
突然ぶわっと舞い出す花びら
思わず目をおおってしまった 気が付くと 辺り一面桜色だった
目からは 自然にピンクの涙が流れていた
大量に 景色と重なって溢れてくる
花びら一枚一枚があの日の自分の記憶だった
思い出を鏡のようにくっきりと 鮮明に写し出している
涙でうるんで見えないけれど きちんと見届けた
つらい事 楽しい事 全て 自分のした事だ
今となっては悔いなど感じない
ただ涙となってこぼれ落ちるだけ
“あの花びらはどこへも行かない”そうつぶやき
何も写っていない花びらを一枚とって
そっと自分の胸にしまった
桜並木通りを過ぎて 立ち止まって 空を見上げた
そして地面を見下ろした
いつか行けるだろうか 胸がいっぱいになった
涙は出ない 声にならない 泣き声を上げた
きっと行けるだろう あの日の記憶がそう言っている
空に浮かべた大粒の涙に乗って
地面に埋めたタイムカプセルをたどって
何よりも速く どこよりも遠く
高く飛べるはず 深く根を張れるはず
たとえ翼がもがれようとも
たとえ大波にさらわれようとも
たとえ大地が二つに裂かれようとも
扉は開かれた 旅立つ運命
そんな予感がしたんだ…
だんだん恥ずかしくなってきたぜぇ~。
けっこうイタい言葉を書いてるんじゃないのか~。
意味を考えながら書いていなかったのか、、、。「見えないけれど、見届けた」「声にならない、声を上げた」詩だし比喩だし表現は自由だけれど、絶対思いつくままに書いてたな、高校生の自分よ。
それと前言撤回です。世界詩と物語詩で分けてるのではなく、世界→物語詩で作詩している?? つまりですね、インスピレーションをもとに創作していくスタイル。フツーだろー、って思うかもしれませんが、簡単に言いますと“空から降りてくる”って例のヤツです。詩人ぶった人がよく言うであろうセリフNo.1。「オレ、降りてこないと書けないから」まさにこれです。最初にびびっときて初めて、よし詩を書こうってなります。あとは、語り手が自分だったら舞台はこの世界で、他のキャラだったらパラレルワールドか完全な異世界。ちなみに作者はファンタジーが大好きなので、世界について考えるのも好きです。結局フィクションなので、厳密には自分たちの住んでる世界とは別物なんですよ全ての作品は。キリがないのでこの辺にしときますが。