Can I fly ?
ある日 神を殺した その意味を否定した
そして 奪い去っていった この世の全てのモノを
その日 空に誓った 何よりも高く飛びたいと
そして 空に願った どこよりも速く飛びたいと
やがて 空を信じた 永遠に飛び続けたいと
あの日 とうとう丘に登った 羽を広げ 翼を開いた
それは 人間の姿ではなかった 違う姿に憧れたのだ
もっと 強くなりたい もっと生きたい もっと輝いていたい
そして 静かに飛び下りた 欲望を抱え 大切なモノを捨て
だけど 飛べない 飛べない飛べない飛べない飛べない
羽がもがれ 翼が折れて あがき もがき続け がぎぐげご
まっさかさまに堕ちていった 何もかも堕としていった
神を否定したその時から 空に祈りを捧げたその時から
人間を捨てたその時から 時間が止まったままだった
子供の心を殺し 大人ぶって生きてみたり してきたけれど
砂時計の砂は全部堕ちた 試合終了の笛が鳴り響く
タイムオーバーだ 体内時計が止まる 今終わる
思えばその時から…
地にひれ伏し 血に触れ 飛び散り 気が触れ 死んでいく?
そんなのイヤだと言っても 言葉にできない 何も望めない
泣いて泣いて泣いて泣いても もう還れない
あの日の記憶からは逃れることができなかった
神が必要だと知ってしまった 空は限りあると分かってしまった
自分は人間だと認めてしまった 時間を止めてしまった
何もかも変えることができないと自覚してしまった
みんな僕を見ていない気がした まるで本当にいないかのように
そして本当に消えてしまった その時世界が崩れ去った
自分の意志で世界を追い出し 世界に追い出された
もう終わりなのか 信じもせず 願いもせず 誓いもせず
祈りもせず 何もせず ただ その場にいたかった
想えばその時から…
0の世界にきてしまった
動くこともできず 独りぼっち
絶望のふちに立たされた
もうそんなのどこにもないけど
あの日の夢は夢でなかった
バカ人間 ダメ人間 誰か涙を止めて
でも溢れるそれが湖になり いつの日か1になるかも
だけど希望を失って
ただ時間を待つことしかしなかった
永遠の存在となった もう時は流れない
がぎぐげご。
「今=世界」と対(?)になってるっぽい。