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打ち砕くロッカ   作者: ジェームズ・リッチマン
第六章 轟く雷鳴

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嚢003 走りゆく馬車

 薄暗い曇り空が、心中の不安を煽る。

 肌寒い東部馬車駅、時刻は五時ちょっと前。

 御者を含めた五人は小さな屋根の下に集い、その時を待っていた。


 そう、御者を含めた五人である。

 御者は役所付きの、見ず知らずの男性だ。

 集まっているメンバーは、私、クライン、ライカン、ボウマ。

 まさか予期していた不安の通りになるとは思わなかったが、ヒューゴだけが来ていなかった。

 こんな大事な場面にまで遅刻癖が出てくるとは、さすがの私も思わなかった。


「ヒューゴこないねー」

『来ないなぁ』


 ライカンの肩の上では、ボウマが遠くを眺めている。

 煉瓦工房陶器工房の狭間では、新鮮な果物や魚類を運ぶ馬車が行き交い、市場を潤している最中であった。人も多ければ、台車も多い。

 しかし彼女の目には、ヒューゴの姿は未だ映っていないようだ。


「どうすんだ、ヒューゴ来るのかな」

「さあな」


 クラインは少しも苛立った風なく、小さな本に意識の大半を落としているようだった。

 来るとの確信があるのか、そもそも最初から大して期待していないのか。ヒューゴの親しい仲である彼の態度からは読み取れない。


 寝てるのか。まさか寝ているのか、ヒューゴ。言い出しっぺでありながら。

 私の中では、最悪の予感だけが膨らんでゆく。


「五時、少し過ぎまでは待ちますよ」


 一緒に待つ御者の男性が私達の静かな焦りを察したのか、柔和な笑みでアピールしてくれた。

 しかしこれは私達にも十分に予期できた事態なだけに、他人ごとではない申し訳無さが腹の中で重くなってゆく。


「おーい、ごめんごめん」

「あっ、ヒューゴの声」


 気まずい静寂を破ったのは、意外なことにヒューゴの声だった。

 しかし、街の方に姿はない。


「やあ、時間ギリギリってところか。おはよう、みんな」

「うん、おはよう」

「おあよ」

『おう』


 ヒューゴは大荷物を抱えて、なんと街の外側からやってきた。

 予想外の方向からの出現に、私だけでなくライカンも驚いている。


『しかし、ヒューゴ。随分面白い所からの登場だな』

「街外れの櫓小屋に登っていたんだ。遠くの様子を眺めるのに夢中で、危うく時間を失念するところだった」

『おいおい、危なっかしいなぁ』

「はは、申し訳ない」


 私の心配も杞憂に終わったらしい。

 五時ギリギリ前になんとかメンバーが揃い、無事に出発することとなった。


「近くまでは、この鳥馬車で向かいます。その後は林の中を目的地の岸壁に向かって歩いていただくので案内できませんが、岸壁へは専用の記録磁針があるので、皆さんだけでも迷うことはないでしょう。この記録磁針の使い方ですが……」


 御者は五人を前に、すらすらと慣れたような説明を述べる。

 私はそこの記録磁針という単語を聞き逃さず、小さく手を上げた。


「記録磁針は私が使えるから、大丈夫」

「あ、そうでしたか」

「ただ残りの紋信の数だけ教えてほしいかな」

「半分以上残っているので、頻繁に使っても余るほどかと思いますよ」

「おお、なら良かった」


 記録磁針があるなら、現地までの道のりは問題ない。

 どうやら問題なく探索に勤しめそうだ。


「記録磁針ってなんぞ?」


 一人満足気に記録磁針を眺めている私に、ボウマが訊ねてきた。

 御者さんの説明も途中だったので、“後でね”とだけ答えておく。


「紙面にもありました通り、期限は二日以内です。今日の夕時、明日の明朝、明日の夕時の三回に渡って、こちらから迎えに参ります。通りがかりの馬車に相乗りしての帰還も構いませんが、その際に発生した事故や事件の責任については、こちらでは一切負いません」


 御者さんにも仕事はある。ずっと近くの道で待ってくれる、なんてことはないらしい。

 まぁ、学園のこともあるし、調査も短く終える予定だ。早ければ今日の夕方に、遅くても明日の明朝には、帰りの馬車に乗らなくてはならない。

 帰るための丁度良いタイミングが二つもあるので、待ちぼうけになることもないだろう。


「ここからは私共からの提案になりますが……夜営用、探索用、討伐用の道具や、ちょっとした食料、水筒などを馬車の中に用意しております」

「おおー」


 予想外のサービスの良さに、私は感嘆の声を上げた。


「ただし、あくまで最低限です。……そうですね、早速乗り込むついでにご覧になってください」

「はい」

『どれどれ』


 私はぞろぞろと、列を作り、馬車の幌の中へと入ってゆく。

 石灯が両脇に二つ掛けられただけの白幕の馬車内は、それなりの広さが確保されていた。しかし五人も入れば、少々窮屈な所だろうか。

 幌の奥にはいくつかの古びた鶴嘴の上に、膨らんだ鞄が置かれていた。


「あれがそうです。鶴嘴は二つありますが、無用な洞窟内の破壊は確実に事故を起こしますので、おすすめしません。露出した物の採掘用と割りきってくださいね」


 素人に鶴嘴を握らせるとは、恐ろしいことだ。

 国としても、あくまで内部の構造の調査に限ってほしいのだろう。

 しかし掘削用の道具を一つも持たせずにおくのは、洞窟探索においてはあり得ない話だ。

 一応形程度に、ということで用意された鶴嘴なのかもしれない。


「食料は二日分ですが、生き残るための最低限です。作業をしていればより腹も空きましょう。しかしその分は考慮されていないので、くれぐれも注意してください」


 集まった全員はどうせ鞄の中に食料を入れているだろうから、それは問題ないと思う。

 私も沢山の干し肉を鞄の隙間という隙間に挟み込んできた。長くいるつもりはないが、三日は戦えるだろう。


「準備はこっちで済ませている。早く馬車を出してくれ」

「え? ああ、はい。準備がお済みなようでしたら、では、早速参ります」


 残りの細々とした説明はクラインがばっさりと切り捨てて、空が白み切る前に出発と相成った。

 ちなみに“時間は有効に利用しなければな”と一人つぶやくクラインの目の下の隈は、一晩のうちに綺麗に消えてしまったようである。




 国の馬車であるためか、揺れは少なく速度は高い。

 軽快な馬車の旅が始まると、馬車内の雰囲気は一気に和んだ。

 床の上に腰を降ろした五人は輪を描き、早速食料のつまみ食いを初めている。

 や、つまみ食いというのは正確ではないか。これは朝に食べられなかった分の栄養補給である。


『いや、しかしヒューゴも良い仕事を見つけてきたな。洞窟の初探索といったら、ほとんど利益を独占できるのだろう』


 狼の口がガシガシとながーい燻製肉を齧りながら言う。


「そうだね、出されていたのは国が出版する新聞の小さな所だったから、皆気づかなかったんだと思うよ。掲示板でもあんな部分は、貼りだされないだろうしね」

『ああ、国の新聞だったのか。通りで誰もいなかったわけだ』

「でもまあ、僕の目からは逃れられなかったけどな」


 水の国にはいくつかの新聞社があるが、国が出版するものはどこの誰もが知っているような大雑把な記事しか載せないために不人気らしい。

 商品広告も醜聞もない淡白な紙面には誰も飛びつかず、数少ない求人広告も見落とされがちなのだとか。


「洞窟の調査を見つけたのは、なかなかの手柄だな。運が良いとも言えるが、よくやった」


 おお、クラインにも褒められた。

 これは、ちょっとした勲章を貰う以上の功績をあげたということだぞ。

 すごいなヒューゴ。


「ありがとう。けどソーニャに窓口の場所を教えてもらえなかったら、受付が昨日のうちにできずに逃していたかもしれないからな。ソーニャのおかげでもあるよ」

「ソーニャは物知りだからね」


 確かに、あの時ソーニャが口を挟まなければ、役場の窓口を見つけられずに途方に暮れていたかもしれない。

 この場にソーニャはいないけど、彼女にもヒューゴと同等の勲章が必要だな。

 まぁ、クラインから褒めてもらっても、ソーニャは顔をしかめて終わりそうだけど。


「なー、ロッカってソーニャと仲良いよな」

「え? うん……良いと思う。友達だし」


 この街で、私の一番の友だちといえばソーニャだ。それはきっと、間違いない。

 買い物も一緒に行くし、よく話す。

 彼女が友達でないとするならば、ここにいる皆とも友達じゃないということになるだろう。


「でも、ロッカがきてからだよねぇ、ソーニャがよく話すようになったのって」

『ああ、そういえばそうだな』

「え? ソーニャが?」


 私の中でソーニャといえば、巷に詳しいお洒落な都会っ子だ。

 クラスの中で浮くような気質とも思えない。特に噂好きなヒューゴとは、馬も合うと思っていたんだけど。


「うん、ソーニャは……ほとんど話した記憶が無いな。僕が入学する前から特異科にはいたけど、どこか人を寄せ付けない雰囲気があるっていうか」

「ええー?」


 私の中でのソーニャ像とは真逆な印象があるようだ。

 周りの顔を見ても、どうやら抱くものは同じらしい。


「うーん……皆が魔道士を目指しているから、ソーニャとしては話しかけ辛いの、かな」

『難しい年頃だ。歳の近い同性がいないから、という事もありえるぞ』

「なるほど、確かに」


 思い返すと、特異科には私くらいの歳の子はソーニャしかいない。

 同じ目線を持つ話し相手が少ない中、何年もいたのだ。そのために口数が少なくなるというのは、推測の域を出ないにせよ、十分にあり得る話だった。


「けどあたしの歳は結構近いぞ」


 ボウマが自分を指さして言ったところ、


「中身が伴っていないんだろう」


 クラインが躊躇なく油を注いだ。

 道を往く馬車の中で、爆発的な騒がしさが生まれたのは言うまでもない。


 騒がしくも退屈しない道中は、空がだいぶ明るくなった頃まで続いた。




 私達の馬車がたどり着いたのは、薄めの林に挟まれた街道の、道端である。

 馬車の多い街道からは何度か道を逸れているために、この道での往来はほとんどない。

 息を吸うと、新鮮な空気が肺に満ちてくる。

 雑多な都会から離れた、湿っぽい森の香りが懐かしい。


 高く積まれた固い土の上には、二つの轍がくっきりと刻まれている。

 些細な気遣いかもしれないが、なるべく軌道を崩さないよう足元に気をつけながら、私達は馬車を降りた。


「では、私はこれで戻りますので。また日が暮れた頃に来ます」

「お願いします」


 御者は馬車の向きを変え、街の方角へ向いていた。

 彼も彼で、これ以外にも日中の仕事があるのだろう。


「ところで、荷物はまだ中に残っているようですが。全て持って行かなくても大丈夫ですか?」

「重くて、僕らじゃあ全ては持っていけませんからね。お返しします」

「そうですか、わかりました」


 御者が先導する二体の駆鳥(コビン)の手綱を弾いた、その時。

 彼の背中に向けて、ボウマが爛漫な声をかけた。


「おっさん、ありがとなー」

「はは、ありがとう。それじゃあ」


 おっさんかどうか怪しい所の年齢の御者さんは笑い、今までの事務的なものとは違った口調で、別れを告げた。

 馬車はゆっくりと動き出し、しかし荷物のないそれはすぐに加速して、あっという間に遥か遠くへと去っていった。


「さて、行くぞ」


 馬車との別れの余韻に浸っていてもしょうがない。

 クラインの声を皮切りに、私達は目的の洞窟を目指して動き出した。




 記録磁針は、指針と共針との一対で成り立っている道具だ。

 本体となる指針は両掌の中にやっと収まる程度の大きな方位磁針のような形で、そのペアである共針はそのまま、大きめの釘のような見た目をしている。


「ここのボタンを、バチンと強く叩いて使うんだ」

「ふむふむ」


 記録磁針のブリキボタンを叩き、針を回す。

 数回転ほど中の三つ針が回ると、それはある所でピタリと停止して、三本がそれぞれ、だいたい同じ方向を示した。


「この針が向いた方向に、共針があるんだ」

「ほへー、これがあれば、迷子にならないってこと?」

「そうだね。まぁ、記録磁針が大きくて重いから、いつも持ち運んではいられないだろうけど」


 記録磁針はデムハムドでも何度か使われていた道具だ。

 距離、高低差のあるデムハムドの山脈においては、新たな坑道へ向かうには、どうしてもこうした道標が必要になってくる。

 本体が紋信を発して、針が反射し、本体が受け取る。私も詳しく知っているわけではないので、砕けた説明しかできないのだが、だいたいそんな仕組みになっているはずだ。

 ただし紋信を使っているので、魔石が多い坑道内では信号が通らず、正常に機能しない。これはあくまでも、屋外でのみ使える道具なのだ。


 定期的に信号を放ち、林の向こうにあるらしい目的地を目指して歩を進める。


 さすがの私も、今日この日ばかりは、スカートなどは履いていない。裾をしっかりとブーツの中に隠し込んだ、全く隙のない厚手のズボンだ。

 軟な下草などは軽々と蹴っ飛ばし、視界を遮る枝をオイルジャケットの袖で振り払う。

 先頭らしく慎重に、しかししっかりと緩まぬ足取りで進んでゆく。


「なんていうか、ロッカ、すごい格好だなぁ」


 ボウマが私の背中を、間の抜けた声で評した。

 彼女もさすがに普段と同じような薄着ではないが、素材の点から見ると、洞窟などに入る分には比較的薄着と言える格好である。

 言わば、冬場のための厚着といったところか。

 私からしてみれば、ボウマの方だってある意味、すごい格好なんだけど。


「かなり、重装備だよな。僕も念入りに用意はしたけど、ロッカを見たら準備不足かなって思っちゃうよ」

『うむ。すごい量の荷物だな、一体何が入ってるんだ?』

「色々と、役立ちそうなものを入れてきたよ。まあ、保険っていう意味もあるから、ちょっと大げさな量だけどさ」


 進むうちに、木々の葉の隙間から、うず高く隆起した多層の岸壁が見えてきた。

 針の指す方向は、あの壁面で間違いない。


「まあ、ヤマを舐めてると死ぬからさ」


 肩にかかるベルトをしっかり背負い直し、私は自分にも言い聞かせる意味で、そう言った。




 高く隆起した断層に、ぽっかりと大穴が空いている。

 日差しに姿を照らされた小さな羽虫の飛ぶ姿が、黒い穴を背にしているので、よく見える。

 層の上半分にはツタが絡まっており、層が出来てから随分経過していることを私達に教えてくれた。

 私達は暗黒の入り口の前で荷物を整理して、話し合いのための円陣を組んでいる。


「国が行う毎月の定期調査の一環だ。つまりは、遭遇した魔獣の記録や、内部がどういった構造をしているかの確認が、仕事の上では主な内容になる」


 こんな事にまで詳しいらしいクラインが中心となって、突入前最後の確認作業を進めている。


「討伐ではないので報奨金は出ないが、出会う魔獣は、襲ってくるならば駆除。近付いてくるならば駆除。とにかく、安全を第一に動くことが基本だ」

「でてくるやつは全部ぶっころせばいーんだな」


 早速話が物騒な方向に転がってるぞ。


「あのさ、私詳しくないんだけど、そんなほいほい殺しちゃってもいいものなの? 洞窟って、何がいるかわかんないんでしょ?」


 とんでもない魔獣とか魔族が出てきたらどうするんだ。

 デムテイカーとかトロッコなんかが出てきたら、刺激したら間違いなくひき肉にされると思うんだけど。

 いや、トロッコは刺激しなくてもひき肉にされるけど。というか、ひき肉も残らないだろうけど。


「水国の生態系は複雑だからな。相手にもよるが、入り口の様子を見る限りでは、大型生物の痕跡はない。比較的小型しか居ないものと考えていいだろう」

「なるほど」


 小さめなら、まぁ、なんとかなるか。

 最悪中型以上が居ても、私達も全員がある程度戦えるし、出てきたら出てきたで、戦ってみればどんな相手でも対処可能かもしれない。


「それじゃあ気をつけるべきは、単純な内部での怪我かな。頭を打ったり、穴に落ちたりとか」

「そうなるだろう」


 私の言葉にクラインは頷いた。


 自然が生み出した洞窟だ。中は平坦続きの迷路ではない。

 場所によってはボウマの頭より低い場所もあるだろうし、ライカンの胸板が通れないような隙間もあるはずだ。

 頭も打つし、腕も打つ。砂利に足を滑らせれば、尻さえ打つだろう。

 当然明かりなどは存在しないので、石灯のカンテラを持って進んでいかなくてはならない。

 片手がふさがった状態での、姿勢を限られた悪路というのは、想像以上に厄介なものだ。

 身体強化を使えないヒューゴが心配だが、そのことがわかっているなら、まぁ警戒心の薄そうなボウマよりも安全かもしれない。


「資料で地質の確認をしたところでは、この辺りでは何種類かの魔石が産出されているようだな。ナツライト、グロウライト、ヒバシ石もあるらしいが……中には希少なものも、あるかもしれん。これだと思ったものを見つけたら、すぐに言え」

「うん、わかった」

「おー」

『うむ』


 つまり、採掘などはみんなで協力して。

 基本的には密集して、単独にならないように行動する。


 うん、なんだか未開の洞窟をいくのって、怖さでドキドキする反面、期待でワクワクもするな。

 あの真っ暗な中には、一体何がいるのだろうか。


 入り口付近にいくらかの荷物を隠し置き、十分な装備を整えた上で、私達はついに、洞窟の中へと進んでゆくのだった。


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