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いのちの雫  作者: 西崎想
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水を飲まして


雫が落ちる。


 チャアア……ン



 波紋だ……。



 広がっていく……、



 私は、この感覚をしっていた。



 ?





 痛い……




 この感覚も、


 知っている。



 水を、舐めようとする……。



 しかし、できない。



 もがく……



 そして、


 何かが、私を掴んだ。



 だれ?



 私を掴むのは……?




 私は、水を、



 飲みたいだけ……



 なのに……。



 私の話、



 聞いてくれない?



 誰か……。



 私に、



 愛の、



 手を。



 ワタシ、



 ずっと、一人


 なの。



 触れている、この感覚は。



 なんだろう……?



 誰か、


 いるの?



 誰か、



 私に、水を、飲まして。



 私の、



 乾いた、  喉に。

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