表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あんた誰?  作者: 大樹
1/1

災厄と最悪

ー頼む夢であってくれ。

俺の名前は森下龍太。普通の高校2年生だった——あの日までは。


その朝、目覚めたときにはまだ眠気が頭を支配していた。時計の針は7時を指している。いつものように、俺は布団を跳ねのけてリビングへ向かった。洗面所から姉が出てきた。髪はまだ乱れていて、眠気を払いながらも俺に気づいて顔を上げる。


「おはよー」


返事を期待したその瞬間、姉の顔が凍りついた。


「あんた…誰?」


冷たい一言に、時間が止まったかのようだった。頭の中で何かが音を立てて崩れ落ちていく。え?俺は、俺なのに。


「冗談きついって」と笑ってごまかし、いつものようにリビングに足を運んだ。冷蔵庫からバナナとヨーグルトを取り出して食べ始めると、姉は震える手でスマホを握りしめ、何かを打ち込んでいる。


視線を交わすたびに、姉の目には不安と警戒の色が宿っていた。


「何しにきたの?」


低く鋭い声に、心臓が一瞬跳ね上がる。


「まじであんた誰?出てってよ!」

おもしろくなるとええな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ