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出会い
あの人に出会った事は、間違いだったのか?純愛とはなんだろうか?何度も自分に問いかけてきた。答えはどこにも無かった。私は今日もあなたの居ない毎日を生きている。 あの日貴方は私の前に現れた。暑い夏だった、現場で作業をしていた私に 「初めまして、小林 飛鳥です!」 まるで現場に似合わないスーツを着て挨拶をしてきたその女性は新しく職場に着任してきた元気な子だった。私は「初めまして宜しね」 簡単な挨拶をして仕事に戻った。この時は勿論何の感情も無く新しい子が来たなーってぐらいにしか思っていなかった。その後暫くは現場で見かけて、仕事の話を多少するぐらいの距離感で、毎日顔を合わせていた。彼女は気さくで誰とでも仲良くしていて、仕事も真面目にこなしていた。そんな彼女を見ていると何だか愛おしい感情が湧いてきている事に気づいてしまった。