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エピローグ

最終話です。

よろしくお願いします。


「はい、義姉……リリー。口を開けて」

「……は、恥ずかしいわ。エルウッド……」


 

 私とエルウッドは、ブラックベル公爵邸で療養をしています。なぜかエルウッドの膝の上に座らされて、お菓子を食べさせられています。私は、嬉しいのと恥ずかしさで真っ赤になってしまい、うつむいてしまいます。


「リリーとずっとこうしたかったんだ。それに、お義父さん達が僕達の結婚を認めてくれた。本当に幸せだよ」

「私も……私も幸せです。エルウッド」

「リリー。認めてもらえなかったら、貴女をさらって国外を出ようと思っていた」

「エルウッドったら……また冗談を言って」

「僕は本気だよ」


 あの後、私は無事に王宮の自分の体で目覚めることができました。すぐに城の者達に伝えている、エルウッド達の救助に行ってもらいました。私み動きやすい服に着替えて、ダンジョンへ向かったのです。

 エルウッドは大怪我をしていました。私の首を絞める殿下から私を助け出して庇っていたためです。リンデン様やブラックフェンリルちゃんも、殿下を押さえ込んで助けてくれたと聞きます。感謝しかありません。

 デイジー様も無事に元に戻られました。お役目が終わったとのことで、黒い髪と黒い瞳に変わったのです。殿下からのプロポーズは断られました。ソクバクツヨイオトコハムリ、とのお言葉です。そして、ドンブリラーメンチャーハンヤキニクケーキバイキングーと唱えられ、元居た世界へと戻られました。異世界の呪文でしょうか。意味は分かりませんでした。

 騒ぎを聞いた国王様やお父様は、急遽帰国されました。殿下は大変なお叱りを受けました。女神様の祝福も失ってしまったそうです。私を殺そうとしたことで、女神様のお怒りを買ってしまったとのことです。廃嫡され、追放されることになってしまいました。第二王子が皇太子になられました。

 でも、殿下はサッパリと笑っておりました。女神様からの祝福は失っても、身につけた知識や経験は消えない、いつかデイジー様のいる異世界へ行くのだと言われ、旅立たれたのです。


「ねえ、リリー。落ち着いたらお菓子を作ってくれる? また食べたいな」

「また? エルウッドは私のお菓子を食べたことあったかしら?」

「夜中に何度も作ってたでしょ。リリーの手作りが食べたくて、こっそりつまみ食いしてたんだ」

「あれは捨てられたと思ってたわ……」

「美味しかったよ! ちょっと焦げてたけど。僕も家庭教師の課題で忙しくて夜遅くまで起きていたから。あまり2人で話す時間がなかったけど、これからは2人の時間を作ろうね」

「嬉しい……! ありがとう!」


 

 エルウッドの怪我がよくなったら、身内だけの小さな結婚式をあげます。お父さまは家では酒浸りの生活を反省されて、週2日は飲まないことにしてくれました。邸内での環境改善に努力されています。

 そして、女神様からいただいた聖女の力は、今も私が使えます。でもこれは、エルウッドと私だけの秘密です。公開すれば、神殿や王家が黙っていないでしょう。いろいろなお務めを任され、エルウッドと一緒に居られなくなりますから。当分は内緒にするのです。エルウッドと話し合って決めました。

 そして今日も、エルウッドと楽しく幸せに一緒に過ごしています。彼が私をまっすぐ見つめる瞳は、とても深い優しと愛情に満ちています。


「リリー……僕の愛する聖女。もう離さない」

「嬉しい……私もずっと一緒にいたいわ」


 照れてしまってうつむく私に、彼の唇が、今日も優しく触れました。











 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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