性の不一致
読んで戴けたら、嬉しいです。(* ´ ▽ ` *)ノ
監禁生活3日目の夜、暁人と夕霧は酒を飲みながら、酔っ払いの笑い話あるあるに花を咲かせていた。
時々暁人は時計を見上げては、振り切るようにレモンサワーを煽っている。
夕霧はそんな暁人に気付いていたが、気付かない振りわするしか無かった。
不意に暁人が話始めた。
「オレさあ、バンドやりたくて北海道から出て来たんだよね
でもさあ、現実って厳しいんだよなあ
デビューには百万は掛かるし、ファンが付くまではライブハウスに支払うお金も自腹でさあ、ツアーやったらバイトできないから、ホントいつも金欠でスマホ止められるのなんてしょっちゅうだった
次第に精神的に疲れちゃって、そんな時に元バンドやってた先輩に勧められてこの世界にはいったんだよね」
暁人がしみじみ話すので、夕霧も聞き入っていた。
「アキトも苦労したんだね」
「うーん、でも諦め切れてないんだ
あの時、もっとやれたんじゃないかって思ってる自分が居てさあ」
いつもと違う、缶を目の前で揺らしながら話す暁人に夕霧は見惚れていた。
「そあなんだあ·········でも··········
もう一度頑張ってみたら?
まだ若いんだし、ホストで目いーーっぱいお金貯めて····
アキト、貧乏性だから直ぐ貯まるよ」
「ほっとけ! 」
二人は笑った。
「オレ、まだやれると思う? 」
暁人は不安を隠さず夕霧に問い掛ける。
「アタシみたいな太客をないがしろにするけど、主任になるくらい売り上げに貢献できるアキトならできると思うよ」
「それ、全然褒めてないよね········」
暁人が不満そうに言う。
夕霧は吹き出した。
「ごめんね、嘘だよ
大丈夫、アキト真面目だもん
諦めなけらば、チャンスは在ると思うよ
諦めたら、そこで終わりだもん」
「諦めなければかあ·········」
暁人は寝転んで意味も無く天井を見上げた。
「中学の時、すっごく仲のいい女の子がいたの·······」
今度は夕霧が告白を始めると、暁人は状態を起こして夕霧の話を聞く体勢になった。
「趣味がおんなじで、その娘の似合うアクセサリーとか服とか選んだりするのがたのしかったんだあ
自分ができないから、その娘の物選ぶことで発散してたとこあって········
でもある日、その娘に告白されちゃって·······」
夕霧はレモンサワーの缶を握り締め、目を伏せる。
「凄く哀しかった·········
アタシは純粋に女友達の感覚だったんだけど、その娘にはアタシは趣味の合う男の子で·········
自分がそうゆう対象で見られてたんだって思ったら凄く辛かった·········
きっと断ったら終わっちゃうんだろうなあって思ったけど·············
変わらず友達でいようって言ったけど、ギクシャクしちゃってやっぱりダメだった··········」
夕霧は身体を縮めて俯いた。
小刻みに震えてるのが暁人にも解った。
「残念だったな··········」
夕霧は泣きそうな顔を上げた。
「どうしても嘘が吐けないの!
嘘吐くと哀しくて惨めで死にたくなるくらい辛いんだもん! 」
苦しそうに顔を歪ませて必死に言う夕霧を見て、暁人は無性に夕霧を抱き締めたかった。
抱き締めたらコクってしまいそうで、ここでコクったら場違いもいいとこである。
暁人はぐっと手を握り締めた。
「ごめんな、オカマとか言って········」
いや、他に掛ける言葉は無かったか、どっちにしろ空気の読めない男だった。
「ダメダメダメダメダメ!
ごめんね、場が暗くなっちゃった」
夕霧は目に涙を滲ませ、にっこり微笑んで言った。
「ねえ、愛してるゲームしよ! 」
「へ? 」
夕霧は元気いっぱい拳を振り上げた。
「愛してるゲームして暗いのなんか吹き飛ばそう!! 」
読んで戴き有り難うございます。(*- -)(*_ _)ペコリ
ここから、書いてる本人が迷ってしまいました。
どう書いていいのか解らなくなって、だから面白くないかもしれたせんが、アドバイスがあったら、ご教授願えたらと思います。m(_ _)m
後二話なのですが、納得の行く物では無くて、でもどう書いたらいいか解らなくてめちゃくちゃ困りました。
なんとか終わらせはしたのですが、どうにも腑に落ちませんでした。




