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計画実行の時

どうもお餅サンドです。


実は前から投稿していた別アカウントがあったんだけど、ログインのパス忘れちゃって新しくアカ作り直しました。◀️◀️くそアホ


この小説はアルファポリス様に掲載中のものを、少しだけ改投したものになります。

先が気になる方はぜひそちらへ!


誤字が多いけどそこはまあ、察してください



ーー現在11月下旬のセンバート領ーー


本格的な冬の到来はまだだが、建築技術乏しいこの中性感溢れる家は、めっちゃ寒い。


そのためリビングの方では暖炉、各部屋には小型の暖房ストーブが絶賛稼働中である。



そんな中、俺は何をしているかと言うと


日課となった水魔法の練習を終え、屋敷の書庫に侵入する隙を、虎視眈々と狙っている。


とゆうのも、書庫の場所は把握出来ており、俺の部屋を出て2つの部屋を越え、更には階段の向こう側に行ったところの2つ目の部屋が書庫だ。


とっとと取りに行きたいのは山々なんだけど、俺はまだ0歳の赤ちゃん

ろくに歩くどころか、立つことすら不可能。


それに何より、低いマットレスしかないベビーベッドでも柵に囲われていて抜け出せない。


なので、そうゆう所も踏まえて、決行に移る必要がある必要がある。


まずは第一条件。

それは、俺の世話をしているメイドが、アリス、またはタミアであること。


アリスはシア姉さん、タミアはダリル兄さんのお世話を中心にしているメイドだが、 ウチはメイドが5人しかいないから、専属と言っても付きっきりでお世話する訳では無い


そしてなんでこの2人かと言うと、それはまぁ、この2人が抜けてるからだ・・・ごめんね。



アリスは有り体に言うとおバカさんで、元気でいつもニコニコしている反面、注意力が散漫なのか、よくミスをしてメイド長のネモに叱られるところを目にする。


恐らくだが、どうにかして俺が部屋から抜け出した場合、アリスだと気づくのがかなり遅いから、余裕を持って書庫までハイハイ出来ると思う。


(いつも俺の部屋に来ると鼻歌歌いながらルンルンしてるしな。)



もう1人のタミアは馬鹿ではないし仕事もそつ無くこなすが、めちゃめちゃボーッとしているのをよく見かける。


兄さんをお世話している時はさすがにボーッとはしてないが、俺の前だと赤ちゃんだから見られてもいいと思っているのか、本当に動かないくらいボーッとしている時もあるくらいだ。


(たまに電池が切れた機械みたいになってるからちょっと怖いんだよなぁ)


そのためにこの2人が世話をしてくれている時を狙うのが良さそう。


そしてもうひとつの条件は、俺の部屋と書庫と扉が開いていることだ。


普通に扉の取手に手が届かないから開いてないと入れないんだよね。


……赤ちゃんって不便ダナ~。


とまぁまこんな感じで、タイミング任せな作戦のため、立案から3ヶ月も経っちゃった現在はアリスに抱っこされて、日課になった屋敷を散歩している


2階の端まで行ってから、階段をおりて1階へ


広いリビングとダイニングで食事を摂る。


まぁ、母乳だけどね・・・この時ばかりは恥ずかしいようなラッキーなような、なんとも言えない罪悪感にかられる。


そんで厨房の中も見学する


中には料理長の ダン&メルー夫妻が昼食の準備で忙しそうに働いていた


そして、さらに歩いてたら


「おやおやノアール様、お散歩ですかな?」


「あい!」


「ノアール様はお散歩が大好きなんですよ! セブさん!」


「ふふ、そうでしたかそれはようございますね。それでは引き続き楽しんでくださいね!」



話しかけてきたのはウチの唯一の執事、セブだ。


書類を持っていたところを見ると、父さんの執務室から帰ってきたらしい。


ーーーー


「ふぅー! ノアール様、廊下は寒いですねー!早くお部屋に戻りましょー!」


と、どこか楽しげなアリスは、軽快に階段を昇っている。


そしてふと目に入ったのは、俺の部屋と階段を挟んだ反対側


3つの部屋があるのだが、その3つの部屋全ての扉が開いている。


その3つの部屋は、個人の部屋では無いので、掃除をしてるんだと思う


ふふ、これは明らかにチャンスだ!


なにしろ計画遂行のための条件が二つとも出揃ってるんだからな!


そして部屋に戻ってきた俺を、アリスは床に引いたマットレスの上に置いて、ベビーベッドの掃除を始めた


しかも空気の入れ替えのために、部屋の扉は開いたままだ!


(今しかない!)


そう思った俺は今まで密かに訓練し、かなりの速度を出せるようになったハイハイで、扉の前に着いた


アリスは気づいてない、呑気に鼻歌を歌いながら、ベビーベッドを掃除してる


(ふん、アリス、君が頭のネジが緩くて助かったよ。

俺が大きくなったら、地球の料理をご馳走してあげようじゃないか!)


そう心で呟きながら、廊下に人がいないか確認し、全力ハイハイで廊下を進む


ふふ、爆走でバイクを乗りまわす気分ダゼ!


今までろくに身動きが取れなかったからか、全力で体を動かせていることが嬉しくて、テンションが上がる!


そのまま数部屋を通り過ぎて階段の手前まで到着したので顔だけ出して階段を昇ってくる人がいないことを確認し、再び足を進める!


よし、難関の階段を通過できっ!!


スッ!!


階段を通過しようとした瞬間、書庫からコーティーが出てきた!


コーティーはまずい!


俺に対しては甘々で未だに赤ちゃん言葉で接してくるが、仕事については真面目でキッチリとこなす


先輩のアリスにもよく説教してるし、見つかる訳にはいかない。


咄嗟にクルリッ! と体を横に回転させて、階段と廊下を隔てる壁に身を隠す。

そして顔だけ出してコーティーの仕事ぶりを確認する


どうやら絨毯をしまい込んだらしく、一度書庫に入って、また少ししてから出てきた


もしそのまま1階へ行くとなると、これは確実にバレるため、この作戦は失敗に終わるな。


そんなことを考えていると、コーティーが、「ザッ!」っと、こっちを向いた気がした。


正確には、顔を引っ込めていた最中だから見えなかったが、すごい視線を感じた気がした!


(頼む神様! オラに力を分けてくれ!)


必死に心の中で念じながら角に隠れていると「あれ、今ノアール様がいたような気がしたのだけれど…」と、コーティーが呟きながら別の部屋へ入っていった。



(くぅ、あっぶなかったぁ~。 でもよしっ!今だ!)


ここだっ! と思った俺は、再びハイハイで廊下を爆走し、コーティーが入っていった部屋の前で聞き耳を立てると、そこは父さんの執務室で、父さんと母さん、メイド長のネモが話していた。


でも、もうこうなったら行くしかないので、何度目かの再始動をして扉の前を高速で通過!(時速2キロくらい)


ついに念願の書庫へ到着した!


「スッゴ!!」


そこは小さな図書室みたいな部屋だ。


棚に所狭しと本が並んでいて、良くもまあこんなに集めたもんだ!


と思いながらも、お目当ての初級の魔法入門書を探す!


背表紙に本のタイトルが乗っているものは全体の4分の1くらいしかないため見つけやすそうだ。


ざっとタイトルを確認しながら奥へ奥へと書庫を進むと、あった!


【魔法入門書 ー初級編ー】


と書かれた本が!


ただ、微妙に高い場所にあるんですけど!

はぁ、俺はついているのかついていないのかわからんな。


ここまでいくつもの困難を乗り越えてやっと目と鼻の先にお宝があるのに、手が届かない。


と思っていると、廊下の方から


「ノアール様がいなくなったぁー!!!」


と、アリスのバカでかい声が屋敷内を駆け巡った!


(やっべ、どうにかしないとマジで作戦失敗する!)


そう思い、俺は本に持たれかかり、全力で踏ん張って、 手でも適当な本を掴んで体を引っ張りあげる!


掴まり立ち!


俺は今までこの技を練習した事は無かったが、この土壇場で成功させたて見せた!


そして手を思いっきり伸ばしてお目当ての本を掴むと、 バランスを崩して後ろに尻もちを着く。


ただ、右手にはしっかりと魔法入門書が握られている!



「コーティー! ノアは居た?」


「いえテスナ様、こっちにはおりません!」


書庫から割と近い場所で、そんな声が聞こえるてくる。


入門書は色々と書いてはあるが、俺は水魔法は習得しているため、面倒臭い説明とかは飛ばしてペラペラとページをめくりながら詠唱文のみを覚えていく。


(あ、ちなみに文字も、兄さんが本を見せながら教えてくれたりするから覚えている。ほんと頼れる兄だよ、ダリル兄さんは!)



火 土 風 無 氷 雷


この6つの基本の魔法の詠唱文は難なく覚えたが、最後はちょっと問題だ


錬金の魔法


こんなもの俺はイメージ出来ないため、詠唱だけじゃなくて、ここだけは説明をよく読む必要がある。


そう思い、説明文を出来るだけの速度で読んでいくのだが、脳が赤ちゃんのそれであるためか知らないが読むペースが前世より明らかに遅い。


それでも必死に読み進めていたのだが、どうやらゲームオーバーみたいだ


「ノアール様!!」


と、俺の背後でコーティーの声がして肩がビクッ!! と震えた。


「ノアール様は書庫におります!」


コーティーは廊下に向かって大声を出すと、つかつかと俺の方に歩いてきた。


錬金はいいとして、あとの6属性は覚えれたのでいいのだが、何故か捕まりたくない!

と、体が勝手にコーティーから逃げ出した!


「ノ、ノアール様、ハイハイ出来るようになったんですか!」


怒られると思っていたが、どうやらそれは杞憂だったらしく、嬉しそうな暖かな微笑みを浮かべて、コーティーがそう言った。


「あい!」


と返事だけして、そこからは遊びでコーティーとの追いかけっこを開始した。


このあと地獄が待っているとも知らずにね

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