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テルヌスの町

どうもお餅サンドです。


実は前から投稿していた別アカウントがあったんだけど、ログインのパス忘れちゃって新しくアカ作り直しました。◀️◀️くそアホ


この小説はアルファポリス様に掲載中のものを、少しだけ改投したものになります。

先が気になる方はぜひそちらへ!


誤字が多いけどそこはまあ、察してください



俺、ノアール・センバート 5歳になりました。



とりあえず、特に変わらないまったりとそれを邪魔してくる姉弟との軽い格闘を繰り広げながらも、無事に5歳になった。


一応、5歳になったからもう少ししたらテルヌスの町の視察に連れてもらう予定だ!


やっと色々と自由に動き回れる。



まぁ、ちょっと面倒臭いこともあるんだけどさ。 剣の稽古したり簡単な貴族の勉強したりね。


センバート家の基本方針は、恋愛とかは基本的には好きな人としてくれても構わないって感じだけど、ここは中世? ぽい文化圏。 まぁ貴族になった以上どうにもできないこともある


俺は次男だし基本的には娘しかいない貴族の元へ婿に行くくらいしか貴族として生き続けるのは無理だ。



っとまぁ、5歳とゆうのはこうゆう事も考えていかないといけない年齢にもなったって事だ。


「めんどくさいよね。」


一生とは言わないけど、飽きるまでは田舎でまったりと暮らしたいものだ。





ーー

ーーー

ーーーー



「みんな、明日僕はテルヌスへ視察に行くんだけど、ノアも5歳になったし皆で一緒に行こうと思うんだけど、予定は大丈夫?」


お!きたきた! テルヌスの町へ行くのはずっと楽しみだったんだよな!


「うん!行く行く!! 」


「こらノア、嬉しいのは分かったから立ち上がらないの。お食事中にお行儀が悪いわ。」


「ご、ごめんなさい。」


母さんに叱られたけど、楽しみだなぁ~!!

ずっと行きたい行きたいと思ってたけど、屋敷から町まで微妙に距離があって許可して貰えなかったんだよな。


「私は大丈夫よ?」


「僕も特にやることは決まってないから一緒に行くよ」


「えぇ~、明日は剣の稽古の日でしょ? 稽古はどうなっちゃうの?」


な、ちょっと姉さん! いくら剣バカだからって家族の輪を乱すのはどうなの? ここは行く流れでしょ完全に!


「ふふふ、シアがそう言うなら剣の稽古は明日にしようか、それでどうだい?」


「ふふ!剣の稽古さえやってくれるなら一緒に行くわ! ふふ楽しみねノア」


チッ! どさくさに紛れて剣の稽古を潰そうと思ってたのに余計なこといいやがって!!


「うん!ずっと行きたかったんだよ!」


「ふふふ、じゃあ明日は家族みんなでお出かけね!」




ーー

ーーー

ーーーー


「みんなの準備は出来たかい?」


「ええ」「「「うん!」」」


「よし、じゃあ行こうか!」



今日はセンバート家全員で、領内唯一の町『テルヌスの町』に行く日だ!



屋敷から少し離れた街へは歩いて20分くらいの場所で、馬車でも良いんだけどせっかくの家族でのお出かけだから、今回は皆で歩いてる


道中には小麦畑が広がっていて、もうまもなく収穫とゆうこともあり、陽の光にあたって黄金色に輝く小麦に両サイドを囲まれた道は最高の絶景スポットだ!


「こんなに一面に黄金の麦が実ってると、なんだかめちゃくちゃ気持ちが安らぐね」



「ふふ、ノアはほんとに5歳かい?なんだか少し達観しすぎていると思うのは私だけかな?」


「いいえデイリス、この子はものの感じ方が少し変わってるわ! まぁそんな所もノアの可愛い所だけどね?」


「ちょっと、俺はどこも変じゃないよ!」



全く、息子に向かって変だなんて失礼な!


「レイはおじさんくさいのよ!」


「こらこらシア、失礼だろ。それに今更普通の5歳の子になっても、変な感じがすると思うぞ?」


「ちょっと! 姉さんさんはまだしも兄さんまで、俺は普通の5歳児だよ!」


てか、兄さんのがいちばん酷い言い方なんだけど!


「な、ねぇノア君?私ならまだしもってどう言う事かしら?」


「しまっ……別にそのままの意味だと思うけど?」


「今しまったって言おうとしたわよねぇ?それは私に喧嘩うっ、てこらっ!待ちなさい!」


「ふん!待てと言われて待つバカはいないよ!」



「あらあら、また2人でじゃれあっちゃって、本当に仲がいいはねぇ~」


「シアは、ノアが赤ちゃんの時からお世話したいお世話したいって言っていたからね!」



いつもどうりのやり取りをしながら、テルヌスの町まで続く道を歩いていく。



ーー

ーーー

ーーーー


「おやっ?今日は一家で視察ですかい?」


「あぁ、収穫祭の打ち合わせと、末息子の紹介もかねてね」


俺たちは、町の手前まで来ていた!


「おやおや、これはどうも、ノアール様、元気に育っておいでで何よりです」


「ん?俺の事知ってるの?」


「それはもちろんですよ! センバート家に次男が誕生したって、町の中は大騒ぎでしたからね」


「そうでしたか、では改めてまして、ノアール・センバートです! 以後お見知り置きを」


「ハッハッハ、しっかりした子ですな!何も無いですがいい町です、楽しんでってくださいね!」


「最初くらいはしっかりしないといけないからね、おじさんも頑張ってね」



町人1号とのファーストコンタクトは無事に終わり、あの人たちの表情なんかを見る限り、ウチは領民にとって悪い存在ではないらしい。



そんなことを考えながら歩いているが、畑仕事をしている人が多くなってきて、挨拶をしながら歩いているといつの間にか町の入口の門に着いた!



「着いたね、僕とテスナは町長のところに行くから、4人は好きにしていいよ! お小遣いは持ってきてるよね?」


「「「「うん!」」」」


「よし、じゃあエルーナ、ノアのことを頼んだよ?」


「はい!」



そう言って、父さんと母さんは挨拶に来たおじさん、多分あれが町長なんだと思うけど、その人と一緒に歩いて行った。



この世界の貨幣制度を説明しよう!


銅貨=100円


銅貨×100 ⇒ 銀貨 (1万円)


銀貨×100 ⇒ 金貨 (100万円)


金貨×10 ⇒ 白金貨(1000万円)



という感じだ、お小遣いは3万円相当の、銀貨3枚を持ってきた、3歳から月一で銀貨2枚貰ってたんだよね。さすが貴族!



父さん達と別れ、フラフラと歩きながらエルーナ姉さんとダリル兄さんが町を案内をしてくれている。


「物々交換が多いんだね」


「あら、よく気がついたわね! こんな田舎だと貨幣は多くは出回らないのよね、そりにこれはこれで豊かな証なのよ? 今のところは、需要と供給のバランスもとれてるしね!」


「へぇー、そうゆう見方もあるのか、面白いね!」


「そうね、まぁ商店やら料理屋やらの商売をしてる所は、お金を使うから、町の皆も多少差はあれど手元にお金が無いってことはないんだけどね」


「そーそー、まあそう言うことだからノアは銀貨3枚も持ってきたって言ってたけど、使い切るのなんて難しいよ?」


「そうみたいだね。まぁ適当になにか買うよ!」



そのあとは俺達も、各自で町を回るために解散した!


俺は、料理の質をあげるための調味料を探すのだが、まぁダンとメルーが毎日材料をここに買いに来ていて目をつけないわけが無いし、特に目新しい調味料はなかった。


それと、町の人に色々と話を聞いたのだが、この町は娯楽がほとんどなく、男たちは酒屋で騒いで、女たちは井戸端会議に精を出すくらいしか娯楽は無いとの事だ。


「これは現代知識を使って不労所得でウハウハ生活も実現できそうだね」


俺はセンバート家の次男でこの家を継ぐのはダリル兄さんと決まっているし、貴族のままで居ても当分はいいとは思うけど、ウチよりも立場の高い貴族に何か言われると面倒なことになりそうだから、ウチを出た後のことも考えておかないとね。



ドリス王国の爵位は上から


王家

公爵家

侯爵家

辺境伯家

伯爵家

子爵家

男爵家

騎士爵家

準騎士爵家


ちなみに準騎士爵は、騎士の称号を名するための一代限りの爵位である


ウチの場合、父さんが戦争の大英雄とゆう事もあるから、センバートと仲良くしたい人は沢山居るみたいだし、逆に歴史のある家とかは、成り上がりのウチに良い印象なんか無いだろうから、それはそれで面倒そうだな。



まぁ、俺のように家を継げない男児貴族は、他の貴族家に婿に行くか、協会に行ったり普通に働いて生活しないといけないのだ。


俺は婿に行く気などさらさらないので、田舎で暮らすためには稼がないといけないからさ、ほとんど働かずに所得を得れる方法を考えるのは当然のことなんだよ!



「まぁ、木材があればできることは多いだろ!」


ということで木工店に来た


「いらっしゃい!ん?もしかしてノアール坊ちゃんですか?」


「え?そうだけど、なんで知っての?」


「いやいや、畑仕事してた連中がさっき町で大騒ぎしてたからなぁ、それにこの町のガキ共は毎日見かけるんで、知らない顔ってだけで分かるさ」


「へー、そうなんだ」


「俺はここの木工店の店主、コルトンだ! そんで坊ちゃん、今日はどういった用なんだ?」


「あぁ、改めて、ノアール・センバートです。娯楽の玩具を作ろうと思ってね、木材が欲しいんだ」


「娯楽?まぁなんだか知らんがそれはまた面白そうだな!坊ちゃんは売れると思つのか??」


「まぁ、簡単に作れるけど、一生をかけてやり込めるものだから、売れると思うよ?」


俺が考えているのは今のところ『チェス』『オセロ』『将棋』などの、ルールが難しくない玩具だ、トランプも考えたけど、厚紙は高いからねぇ、諦めた。



「それはまた凄げえな」


「まぁね、俺は将来婿に行く気は無いから、少しでも稼いでおかないといけないと思ってさ」


「おぉ?そんな先のことまで考えてんのか?」


「まぁね、だからノルヴェスにも売り込もうと思ってるけど、まずはこの町に行き渡らせないといけないから、町の需要分はコルトンにお願いするよ!」


せっかく売るのなら、この世界にも一応は特許みたいなのもあるし、ノルヴェス商会に任せた方が王都へのコネもあるしいいと思うんだよね。



「坊ちゃんは本当に5歳か? なんか楽しくなってきやがったな!領の今後が楽しみだ!この町に売る分は俺がやるぞ!」


お!乗り気だ乗り気だ!


後日、見本が出来たら持ってくると約束して、俺は木工店を後にした。

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