驚愕のうなぎ料理
どうもお餅サンドです。
実は前から投稿していた別アカウントがあったんだけど、ログインのパス忘れちゃって新しくアカ作り直しました。◀️◀️くそアホ
この小説はアルファポリス様に掲載中のものを、少しだけ改投したものになります。
先が気になる方はぜひそちらへ!
誤字が多いけどそこはまあ、察してください
「あら、2人とも仲良く頭にコブ作って、はしゃぎすぎちゃダメよ?」
俺とダリル兄さんは残念ながらシア姉さんに強めのげんこつを頂いて、2人でコブを作ってる
そんな俺たちの様子を楽しそうに見てるエルーナ姉さんはドSなのだろうか
「「はい…」」
(くそ〜なんも言えない。)
それにしてもシア姉さんめ、本気でどついてきたな!
わざとじゃないふうに投げたから完璧に事故に見えたはずなのに!
なんにでも好奇心を持つのはやめて欲しいよ全く。
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シア姉さんに一通り怒られたあと、俺は小川から上がって、ほとりで適当に過ごしていた
ビーチでは無いけど、あの寝っ転がれる椅子にもしたものを土魔法で作ってくつろぐ。
小川のさざ波が心地いい音を作り出してもう最高な時間だった…はずなのにな。
「ちょっとノア! この水溜まり大きくしてー!」
「はいはい」
まぁ俺はまったりとすごしているのだが、他の3人は小川にいる魚を捕まえて遊んでいる。
先ほどの鰻と共に、適当に魔法で穴を掘って水を貯めただけの水たまりで捕った魚を泳がせてるみたい
なんか水族館みたいな鑑賞会をしてる。
ただどうやらその穴が手狭になったから、広げて欲しいらしい。
てゆうか…
「え、なんでこんな鰻ばっかりなの?」
水溜まりの中には鰻が所狭しと泳いでいてちょっと気持ち悪いんですけど!
(てか天然うなぎなんて高いのにな。)
「ふふふ、なんか沢山いるのよ! それにヌルヌルするけど動きも遅いから捕まえやすいしね」
「あ、そうですか…」
てゆうかうなぎ片手に話さないでよエルーナ姉さん!
やっぱりこの時代の人達は逞しいんだろうね、現代の女性なんか大半は生きてる鰻なんか「気持ち悪い!」とか言って触れないんじゃないか?
おっとりとしたエルーナ姉さんが鰻をガッチリと掴んでいる画は、中々に面白い絵だ!
「そういえばダリル、この鰻は食べれる魚なの?」
「え?う~ん、ダンが言うにはあまり美味しくないって言ってたような気がするけど…ん?もしかして、エルーナ姉さんこれ食べるつもりなの?」
(え?鰻がマズイ?)
「ええ、せっかくみんなで捕ったのだから、食べれるのなら食べてみたいわ!」
俺はちょっと疑問に思ったんだが、そんな会話が聞こえたのか今まで水面と睨めっこしていたシア姉さんが目を輝かせて振り返ったのが見えた
「この魚食べれるの?」
まぁ、シア姉さんがこの反応をした時点で今日の昼食は鰻で決まったようなものだな。
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とゆうわけで場所は変わり、屋敷の厨房にさっき捕ったばかりの鰻を持ってきた
シア姉さんのうなぎが食べれると知ったあとの動きはめちゃくちゃ早かったよ。
持ち運ぶために大きめの桶を即効屋敷に取りに行って、大きめの桶にうなぎたちを入れ替えたら、俺の無属性魔法のサイコキネシスで浮かせるだけの簡単作業だ
俺も何故かシア姉さんの手足のようにつかわれてるのは気に食わない。
でも俺もうなぎなんか久しく食べてないから、ちょっと張り切っちゃった!
(てか、やっぱ魔法はなれるとまじ便利だな!)
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「うーん、嬢ちゃんたちよ、鰻を捕っできたは良いんだが、調理して欲しいと言われてもなぁ、あんまり美味しくないぞ?」
「え、そうなの?」
料理人のダンの「美味しくない」とゆう言葉に真っ先に反応したのはシア姉さんだ。
なんか楽しみにしてたからな、さっきから。
「そうだなぁ、なあメルー、お前さん鰻を美味しくできる料理って思いつくか?」
「うーん、どうだろうね。なかなか難しいことを聞いてくれるわねぇ。」
らしい。
(でもなんでだ? 確かに好き嫌いは分かれる味だけど、そこまで不味くは無いはずだぞ?)
それが疑問でならないのだが、どうやらエルーナ姉さんがそれでもとお願いしたらしく、ダンが渋々調理を開始した。
エルーナ姉さんは長女としてなのか、俺たちに色々な経験をさせたいみたいに見える
まぁ、自分も楽しんでるんだけどさ!
母さんの教育熱心な部分を受け継いだんだろうね。
本当に良い姉だよ。
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みんなは料理ができ上がるまでにシャワーを浴びたりしてくるらしく中に戻って行ったが、俺はダンの不味いといってたうなぎ料理が気になったので、念の為に見ておくことにした!
まずは鍋にスープのようなものを作っていく…
(なぜに?)
もしかしてタレなのかとも思ったが、ここ、醤油とかみりんとか味噌ってゆう万能調味料が無いんだよねぇ
だから白焼きがせいぜいと思ってたんだが、そんな様子でもないんだ。
旬間近の少し酸味の強いトマトをベースにして、塩、山椒を入れて煮込んでいる
そしてうなぎの調理に移ったのだが、俺は衝撃の光景を目にした!
ドッン! と大きな音を立ててまな板に振り下ろされた包丁は、うなぎを真っ二つに切断したのだ!
なんの下処理もせず、ただただ生きたうなぎをまな板にあげてブツ切りに……これ何の料理だよ!
「ちょ、ちょっとダン! これをそのままぶつ切りで食べるの?」
「ん?そりゃそうだろ、うなぎだぜ?」
(な、嘘だろ?)
そういえば、江戸時代以前のうなぎ料理って、うなぎをぶつ切りにして焼いたり、小さめのうなぎをそのまま串に刺して焼いたりしてたって、なんかで聞いたような気がする。
てことは……不味いはずだよな!
だってなんの下処理もしないで食べるんだもん!
あぁ、ここは俺が教えるしかないか。
もう口はうなぎの口になっちゃってるし、美味しいうなぎが食べたいからな!
「ちょっとダン、俺にも調理させてくれない?」
おれがそう聞くと、ダンは呆れながら
「また何か思いついたのか?」
と聞いてきた。
俺にはピザの時の実績があるからあまり否定はされないし、むしろダンの目はキラキラしてる
料理人としてのプライドはあるんだろうが、それよりも、新しい料理の開発とかにも精を出してるダンらしいといえばダンらしいね
まぁ許可かま下りはしたが、包丁は握らせて貰えないので指示だけだけどね。
うなぎの調理法に
【串うち三年、裂き八年、焼き一生】
とゆう言葉があるように、本来うなぎの調理は難しいのだが、まぁお客さんに出す訳でもないので、あとはダンやメルーに腕を磨いてもらうしかない。
俺が教えるのは蒲焼の関東風だ
背開きにして内蔵と骨を取って頭を落としたあと、白焼きにしてから1度蒸す工程を挟み、そして焼き上げる
まぁ、教えると事はこれだけなんだけどね。
これが極めると一生かかるってんだからすごい話だし、日本人どんだけ料理にねついれてきたんだよ!
て思う
そんなこんなで数分後
ダンの腕がいいのですぐに捌いてあっとゆう間に試食用ができた
ちなみにタレはさっき作ってたトマトソースをちょっと改良したものだ
「よっしゃ、食べてみるぞ!」
「ええあんた、でも、この匂いはまた…」
「いただきます!」
ダン・メルー夫妻と俺の3人は、一斉に焼きあがったばかりのトマトペースト味の蒲焼を一切れ口に放り込んだ!
「な、こいつはうめー! なんだよこれ!」
「うわ、本当に凄いじゃないのさ!」
「うま!」
結果は大成功だ!
ふっくらとした身と、パリパリと香ばしい皮目がめちゃめちゃいい食感で、 うなぎは天然なのにめちゃくちゃ良質の脂が滲み出てて、独特の匂いもトマトのさっぱりとした味のおかげで打ち消されて非常に合う!
これはまたやばいものを発明してしまったのではないだろうか!
「じゃあ、あとは任せるね!」
「ほいよー!」 「任せといてちょうだい!」
試食した結果、今日の昼食はうなぎになったので、あとは2人に任せて俺も中へ入っていく。
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「ダ、ダン? この料理はなに?」
「えぇ、始めてみる料理だけれど、いい匂いね」
父さんと母さんが始めてみる日本のうなぎ料理を見てそんなことをいった。
ふふ、うなぎとは気づいてないみたいだね!
両親が初めての食材だと目を輝かせているのを見て、俺たち姉弟はみんな嬉しくて顔がニヤついちゃう
遊びとはいえ自分たちで捕まえた物を嬉しそうに食べようとしてるんだ、嬉しいに決まってる!
「ふふふ、聞いて驚けよデイリス、これはついさっき嬢ちゃんたちが裏の小川で捕ってきたうなぎを調理したものだぜ! ノア坊っちゃんに調理法を提案されてやってみたら、まるで別物になってな!美味いぞ!」
ダンがそう言うと、父さんと母さんが俺たちのことも見て、なんとも嬉しそうな笑顔で
「そうなのかい? みんなありがとう!」
「本当よ! お母さん感動しちゃったわよ」
「うふふ、私たちは遊んだだけなのだけれど」
「いいから早く食べようよ! お腹空いた!」
ちょっとシア姉さん、今いい雰囲気だったじゃんか!
これだから空気の読めない人はもう。
あぁ~あ、テスナ母さんも苦笑いだよ。
「じゃあ、俺もお腹すいたし頂こうか!」
父さんのその声で、みんな一斉に蒲焼を頬張った
「な、美味しい! 鰻は美味しくないんじゃなかったの?」
「ふふふ、エルーナ嬢ちゃん、それはノア坊ちゃんの教えてくれた調理法のおかげだな、全く子供の発想は侮れんもんだ」
「これは凄いな、僕も昔は旅の食料としてうなぎは食べたことあるけど、まるで別の魚だよ!」
「美味しいじゃない!なにこれ!ふふふふ!沢山捕ってきたかいがあるわね!」
あぁ、みんな嬉しそうに食べてるね。
最初は小川でまったりしてた時に来られてちょっとムカッとしたし、シア姉さんにうなぎを投げつけてゲンコツもくらいはしたけど、最終的にこのみんなの笑顔が見れれば、最高の1日であったことは間違いないな
「ふふ、今日のことは一生忘れないだろうな。」
美味しいうなぎ料理を食べながら、俺はふとそんなことを呟いちゃった。
まぁ、みんな料理に夢中で聞いちゃいないけどね。




