【第一話】最初の大事件!
「…暇」
暑い夏の日、今頃学生は夏休みなのだろうか。外から子ども達のはしゃぐ声が聞こえてくる。
こんな暑いのによく遊べるなぁーなんて思いながら以前大学時代の友人に手伝ってもらい作り上げたホームページの依頼箱を何度も何度も見る。
0件…
嘘だと誰か言って欲しいくらいだ。前までは結構依頼来てたのに…ペットの捜索依頼だけど…
『ピンポーン』
誰かが訪れてきた。依頼主かと思い急いで出た
「はーい、我が探偵事務所へようこ…へ?」
待って待って欲しい。思わぬ相手に扉を思いっきり閉めてしまった。
なんで?け、警察?
『高崎さーん、開けてください』
ドンドンと扉を叩く音が聞こえる。
やばい私何かやったっけ?
『わわ、け、警察の方!?』
あ、外で聞き覚えのある声がする
『えーとあなたはこちらの事務所に勤めている方でしょうか?』
と警察の人が尋ねる
『はい…そうですけど、もしかして高崎が何か…?』
ああ!何か話してるけど聞こえづらい!
もういいや、大人しくお縄につこう。何もしてないけど
「私が高崎です!なんですか?」
思いっきり飛び出してやったもうなんとでもなれ!
「あ、こんにちは。高崎さん?」
「先輩!なんで閉じこもってたんですか!?」
「へ?」
理解が追いつかない
私の目の前にいるのは警察と私の助手。永野優希…そして小学生くらいの男の子
「いやぁ、驚かしてしまって申し訳ないです。彼がこの事務所の前にずっと立っていたものでどうしたのかと聞くと呼び鈴が押せずに困っていたそうで、
代わりに私がと」
なんだそういう事かと警察の人の話を聞く。
「大変申し訳ございません!私てっきり何かしたのかと勘違いしてしまって…」
「いえいえ、それでは私は公務に戻らせていただきます。」
そして警察の人を見送った。
「あはは、ごめんね。呼び鈴高くて押せなかったんだよね。」
「いえ、別に…」
少年は素っ気なく答えた
「はい麦茶です。どうぞ〜」
助手が少年に麦茶を手渡す
「…どうも」
「気を取り直して、君の名前と年齢。そして依頼内容を教えてくれるかな?」
私が聞くと
「月野レン、年齢は…17いや今は7歳と言った方がいいのか?」
「え?どういう事?」
私の言葉を無視して彼はこう言った
「依頼内容は俺の身体を見つけて欲しい」
私も優希もその意味をすぐに理解することはできなかった。彼の話によると…
道を歩いていたら突然男の子とぶつかってしまい身体が入れ替わってしまったというのだ。
入れ替わったもう一つの身体つまり、レンの今の身体の本当の持ち主は驚いてレンの身体のままどこかに行ってしまったということらしいのだ。
「ついさっき起きたことなんだ。自分でも訳がわからねぇ」
今にも泣きそうな顔を浮かべるレン
「ふむ、なるほど」
「信じてくれるのか?こんな馬鹿みたいな話…」
「うん!勿論信じるよ。依頼主を疑うなんて探偵としてやってけないからね!」
「…ありがとう」
「それじゃあ、行こうか現場へ!」
はじめましてこんと申します。
小説を見てくださりありがとうございます。
不定期ですが更新していこうと思いますので見ていただけると嬉しいです。
2話に続きます。