彼女へのプレゼントは重たい米袋だった
『裏切へ。今度久々に会うし、何か欲しい物であるか?』
そんなメールを広嶋から頂いた裏切。
「ひ、ひ、広嶋様からのごメールが届くなんて……!」
炊飯器から溢れ出る煙並みに、心と体が燃え上がる裏切京子。返信はとっても速く、シンプルのようで、意外性のある品物。
『10kg米袋を二袋、宜しいでしょうか?』
◇ ◇
駅前にて、律儀に米袋10kgを2つ。それぞれの手に持つ広嶋健吾が立っていた。ちょっと恥ずかしい。
「自転車やバイクで運ぶだろう」
鍛えているため、肉体的な辛さはそうであるが。駅前で米袋2つ抱えるのは、そうない。
「広嶋様ー」
だからか、米袋を2つ抱えている広嶋がとっても目立つから、裏切はすぐに広嶋を発見できた。足早から、走っていく。
「おー、裏切」
「広嶋様ーー!」
両手を米袋で塞いでいるから、無駄な抵抗はできない。走りからの広嶋への飛びつきはなんの障害も無くフリーパス。
ムギューッと抱きついて、自分の手で彼の顔を抑えて
チュッ……………
「これでプレゼントのキスを頂きましたー。むふふふふふ」
「…………」
広嶋は右手で持っていた米袋を裏切の足に目掛けて離した。
「ギャーー!重たいです!!」
「お前が一つ持て!ったく……恥ずかし過ぎるぞ」
ついでに
「今日はお前が俺の飯を作れ。それで許す」