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ぼくの詩集

神様的なやつ

作者: 桜井あんじ

宇宙心理学の権威である博士 とある場所で神様的なやつに会った時 

言ったそうです

「ねえあんた ちょっとばかし 陰険じゃない?」


そこの 誰だか知らないけれど 神様的なやつ

ぼくの世界をかえせ

ぼくの宇宙をかえせ

失われた ぼくの光をかえせ

輝きを かえせ


断片 断片 断片

きらきら くるくる 降る

砕けた世界の断片が 降ってくる 

ぼくの上に 降ってくるんだよ!


ぼくは怒ったんだよ

神様的な奴に

叫んだんだ

「うそつき」って

やつはへらへら 笑っていたよ


ぼくは悲しんでいたんだよ

まるで絞られたレモンみたいに

悲しんでいた

やつはぼんやり そんなぼくを 眺めていたよ


ぼくは信じることをやめたんだよ

やつが用意した 既成品の答えを

そのかわり じぶんで

創ることにしたんだ

やつはどこかへ 去っていったよ


奴は言う

ぼくたちは皆 何かそういった種類のものに 

支配されてしまいたいと ねがっていると

支配されてしまいたいというエゴを もっていると

自分をすっかり捧げてしまいたいというエゴを もっていると


だけど

つまりは システム

結局 システム

ただの システム なんだろう


神様的なやつ

あんたが「愛」と名づけたもの

おそろしいね

あんたが「正義」と名づけたもの

あぶなっかしいね


ぼくは

聖なる虚言をもう聞かない

聖なる幻想はもういらない

神様的なやつ あんたクビ

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― 新着の感想 ―
[良い点]  はじめまして。かちゃと申します。  神様ではなくて、“神様的なやつ”と相対的な見方をされているところと、最後の一文が好きだなと思って感想を書きました。 [一言]  “じぶんで創ること”…
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