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ごわめ。可愛い弟くん。

弟ほすぃ。妹でも可。ください。

お父さんが会社へ電話している間に私とお母さんはお菓子をつまんで一息入れることにしました。チョイスはお煎餅です。飲み物はホットミルクです。美味しいです。


「そういえば由貴君がまだ降りてきてないわ。美花ちゃーん起こしてきてよー。」


まったくしょうがないお母さんですね。でも可愛い弟の為です。目の前でぐだーっとしている母親は当てにならないので私が人肌脱ぐとします。お寝坊さんな弟の寝顔とか見れるかもとかそんな打算は、あるわけ…ないこともないかもですけどもぉ…えへへ。

待っててください弟よ。今、愛に行きます!…げへへ。


とたとた。とたたん。とたん。


電話に謝るお父さんを尻目に階段をのぼっていきます。階段のすぐ目の前には私の部屋があります。そして件の弟の部屋は両親の部屋の奥にあります。

変だと思いません?思春期の弟がなんで両親の部屋の奥にいるのか。分からないんですよねー。最初は一階にある現在の物置が弟の部屋だったのですよ。

それが一年前、ちょうど私が無音で階段を降りるスキルを身に付け、弟のかけた鍵を開けられるようになった頃に部屋を両親の部屋の奥の物置と交換してしまったのです。物置だったので当然狭い。なのに、なんで部屋を移動してしまったのか。これでは気軽に弟に会うことすらままなりません。

せっかくお姉ちゃんが添い寝してあげてたのに…。


ともあれ、今はおはようドッキリを仕掛けることこそが私の使命。成し遂げなければなりません。すべては弟の可愛い寝顔を拝見する為に。


いざ行かん!弟の部屋へ!…うへへ。

恥ずかしがって兄姉の愛を素直に受け取れない弟。

ツンツンしてるくせに実は兄弟姉妹大好きっ子の弟。

などなど。弟って素敵ですよね。愛に溢れてますよね。

ただし愛は鼻から出る。

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