リュオスの洞窟
「っく、んぁー。」
間の開いた伸びをする時の様な声が洞窟の一部屋で微かに響いた。
洞窟の中にも湿気のない爽やかな風が流れ込み。
外は今日もいい天気だと伝えてくる。
気温はやはり、少し冷たくてそれがまた少し心地よい。
フィオナ・ヤーウッドはそんな朝に目を覚ました。
ゆっくりと目を開けて、自身が包まっている布団代わりの良く舐めされた毛皮の温かみを感じながら、此処が「終の森」であることを思いだす。
随分と安心して寝れたものだ。
人外魔境と呼ばれるこの地でこんなにゆったりと寝れるとは。
と、フィオナは思う。
昨日。
フィオナにリュオスと名付けられたコボルトは、ひとしきり喜び跳ね回ったあと、フィオナに少しだけ洞窟の案内をしたが、フィオナがまだ万全でないのを察すると寝床へと促した。
結局少ししか、見物出来なかったがリュオスはジジの影響だろうか?随分と人の文化がお気に入りのようだ。
洞窟は思いの他広くて一部屋には地下水が流れていた。
そこでは、調理場の様な場所と風呂が併設されており、存外リュオスが清潔だということを確認した。
確かにあまりリュオスは匂いが強くない。それに毛並みもまるで貴族に飼われている猫の様に綺麗なものだ。
何故生でも食事に何ら問題ないリュオスに人の真似をして食事や入浴をするのかと聞くと。
「リョウリするとニック、ウマイウマイ!ミズアビルとカラダカユクない!ジジオシエタ!」
との返事が返ってきた。
どうやら偉大なジジであったらしい。
フィオナを寝床へと案内した後、リュオスは何処かへと行ったようだが、フィオナは疲れの為にすぐ寝てしまった。
と、フィオナは昨日ことを思いだして起き上がろうとする。
そこで、気づいた。
横向きに寝ていたフィオナの腹に寄りそう様にして何かがくっついている。恐らくはリュオスだろう。
何度も言うがフィオナはSランク冒険者だ。いくら熟睡したとはいえ無防備をさらす己に近ずくものがいれば否応なしに目を覚ましてしまう。それ位のスキルも経験もあった。
が、リュオスはどうやらフィオナにすら気づかれぬぐらいに気配を消して、フィオナを起こさぬ様に布団に潜り混んだのだろう。
まったく、毛皮ならそこら中に一杯有るだろうにとフィオナは驚きを通り越して、呆れる様につぶやいた。
しかし、可愛いな。
そう思いフィオナはリュオスの寝顔をそっと覗こうとしてゆっくりと毛皮を捲る。
「モウ、オキル?」
が、少し布団を捲るだけでリュオスは起きてしまった。
この無駄にハイスペックな奴め。
と、フィオナは残念そうに肩をすくめるとリュオスに語りかける。
「そうだね。朝だしお腹も減ったし起きよっか。」
「ナラ、メシ!メシツクル!」
朝から元気一杯のリュオスは飛び起きると調理場に向かって一目散に駆けていった。
「そんなに慌てなくても。」
元気一杯のリュオスを見て含むように笑いながらフィオナもリュオスの後に続く。
顔を洗う水場も調理場ばに有るし、何より本場の人間の料理をリュオスに披露してやろうと思ったからだ。
何もしないというのもフィオナの性にも合わないし、このままあらゆる事に負けていてはフィオナの沽券に関わる。
料理については主に乙女の沽券に関わってしまう。
以外と古い考えを持つフィオナは、身体の調子を確認しながら気合を入れて調理場に向かった。
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コボルト改めリュオスは、朝から元気一杯だった。
少し眠いが、こんなに楽しみな一日の始まりはいつ以来だろうか。
昨日の夜は、フィオナを寝床に案内したあとで洞窟の入口に向かい夜空を見上げていた。
興奮して眠れなかったのだ。
コボルトは夜空を見上げながら集落で唯一、良くしてくれたジジに報告する。
ジジ。群が出来たよと。
ジジの言う通り、人には優しい人がいたよと。
ちょっと奇妙だけど、オレと一緒で白い毛なんだと。
リュオスは夜空に向かってジジに語りかける。そこに本当にジジがいるように。それはたわいもない会話だが、リュオスとっては大切なことだった。
群が滅んでから、つまりリュオスがジジと死別してからリュオスは毎日の様に夜空に向かってジジと会話するのが日課だった。
それは、ジジが教えてくれたからだ。死ぬと肉体は地上に残るが魂は空の星へと行くんだよと。
随分と長い間、リュオスはジジとの会話をした後、フィオナを起こさぬようにゆっくりと同じ毛皮の中に潜りこんだ。
こうして寝るときに温かみが有るのもいつ以来だったかなと喜びながら。
リュオスは調理場を通り過ぎて、食材を置いている保存庫へと駆けていく。食材を保存する。これもジジが教えてくれた役に立つ知識だ。お陰であまり食材を取れない冬でもリュオスはゆったりと余裕のある食生活を送れている。
今日の朝ごはんは何にしようかと考えながら駆ける。
昨日フィオナはあのウサギの肉を嬉しそうに食べていた。
あのウサギは貴重だが予備がないわけでもない。何よりフィオナはまだ万全の体調ではないようだ。
うん。あのウサギにしよう。
と、決めながら保存庫に辿りつく。
そこにはリュオスには見慣れた光景が、何時ものように保存した食材がズラッと並ぶ。
リュオスは皇帝ウサギと塩と胡椒、そしてハーブを掴むと調理場へと駆け出した。
調理場へ着くとリュオスは何処に行ったのかと辺りを見渡すフィオナがいた。
「フィオナ!」
リュオスは嬉しそうに人にとっては薄っすらと暗い場所でオロオロとしているフィオナに駆け寄った。
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フィオナは少し焦っていた。
リュオスの後を追いかけて調理場まで来たわいいが、そこにはリュオスがいなかったのだ。
調理場には煙を排出する為か部屋の端に少し亀裂が出来ていて日光が差し込んでいるが、それでもフィオナには少し暗い。
注意深く辺りを見渡してもリュオスはいない。よく見ると食材もない。
フィオナは思い当たる。ひょっとして食材がないのでは?と、狩りに行ったのでは?と。
考えてみればリュオスはコボルトだ。あまりに人間の知識がある為に忘れていたが本来魔物というものは保存をあまりしない。
その日の肉はその日の内にがモットーなのだから。
それなら、リュオスが持っている筈の私の魔法袋に保存食があるのに。
と、フィオナはため息をつきたい気持ちになった。
そして、リュオスが此処にいないとなると一気に不安が押し上げてくる。
圧倒的実力者であろうリュオスが居たから不安は感じなかったが、ここは世界最悪の場所の一つに数えられる「終の森」だ。
いつ襲われても可笑しくない。
ないとは思うが、あの亀裂から魔物が侵入すれば刀も防具もない今のフィオナには、この森の魔物に勝てる自信などは持っていない。
「フィオナ!」
せめて刀だけでも受け取っておけば良かったと焦るフィオナにたった1日で聞き慣れてしまった声が後ろから響く。
振り向くとそこには銀色の長い毛を纏うコボルトことリュオスが腕に食材を抱える様にして駆け寄ってくる。
「あぁ、リュオス。何処に行っていたの?」
フィオナは先程まで焦っていたのだが、大人の女性としての威厳を守るため、努めて平静を装って声をかけた。
「ホゾンコ!ショクザイもってキタ!」
そういって腕の中の食材を見せるリュオスに微笑みながらフィオナはその食材に目を向ける。
リュオスが持ってきた食材は、皇帝ウサギに岩塩、胡椒にハーブと随分と豪華なものだ。
それも今殺したように鮮度まで抜群だった。
「ねぇ、皇帝ウサギの肉を保存してたの?」
「オウ!マダある!」
「この塩と胡椒とハーブは?」
「ヒロッタのオイテある!」
「ねぇ、今日は私が朝ごはん作ろうと思うんだけど保存庫まで案内してくれない?」
「ワカッタ!コッチコッチ!」
フィオナはリュオスの持ってきた食材に驚きながらも、ここに来た理由を説明する。
リュオスは相変わらずのテンションの高さでフィオナを保存庫まで連れて行った。
「な、なによこれ…。」
保存庫に連れて来られたフィオナがみたものは、フィオナが思わず棒立ちになってしまう程のものだった。
かなり大きな部屋の中一面にはズラッと様々な食材が並ぶ。それも、どの食材一つとっても王侯貴族も格やと言わんばかりの高級食材がぎっしりとだ。
しかし、それだけではもはやフィオナは驚かなかったであろう。
問題はその多すぎる食材が全て気泡一つ含まない氷の壁に埋まっていたのだ。その様な壁がこの部屋にはそこかしこに乱立している。
なんと言うかそこは神秘的な空間だった。まさに伝説を目の当たりにしたような気持ちをフィオナに抱かせる。
「どうだ?オレ、ムレつくる!くいもんイッパイいる!だから、ウマイやつアツメタ!」
フィオナの横にはどうだ!と言わんばかりに胸を張る銀色のコボルトがいた。
「ど、どうだって、あなた。」
フィオナは、ただ無邪気に誇るリュオスに呆れるように驚くように言葉を返すと、一つの氷の壁の前に立ちそっとその氷の壁に触れる。
冷たくはない。
けれどその氷は決して水に戻ろうともしていない。
氷ではなく岩塩なのかと舐めてもみたが違うようだ。
「フィオナ、コオリくうノカ?」
そんなフィオナの行動を見てリュオスは首を傾げてフィオナに問いかける。
「ううん。違うわ。……ねぇ、この氷はどうしたの?」
フィオナは今にも氷を作りだそうとしたリュオスを止めながら尋ねた。
「オレつくった!このコオリべんり!トケナイ!ニクくさらない!」
封氷壁。
フィオナの頭に一つの魔法名が浮かぶ。
その氷に閉じこめられたものは時間から隔離される。そのコオリは溶けることなくただあり続ける。
かつて、北の大地を荒らし回った龍に勇者ファンデ・アーロが掛けたと言われる魔法。
今や完全に御伽噺の世界の話だ。
「フィオナ、ドウシタ?うめーモンない?」
難しい顔で考えこむフィオナをリュオスは心配そうに不安げに見上げる。
「そ、そんなことないわ。ちょっと驚いただけ。……さっ、食材を選びましょう!」
もう私は何も考えない!
無理やり頭を振ったフィオナは食材選びを開始した。
「オウ!ヒトのメシたのしみ!」
そう言ってよりそうリュオスは楽しそうに両手を上げて飛びはねながらフィオナについて回る。
そうだ、何としてもリュオスが驚くような料理を作らなくては!
すでに冒険者としての自信を見る影もなくボロボロにされたフィオナは、なんとしてもリュオスを驚かすという意地だけで食材選びを始めたのだった。
「うめー!うめー!フィオナすげー!」
起用に爪で肉を切り分け、引っ掛けながらステーキを食べるリュオスは、フィオナの作った料理を一口食べては両手を上げて飛びはねる。
「ふふっ、でしょう?」
フィオナはこの洞窟で初めて見せる全力のドヤ顔でリュオスを眺めた。
実際は、肉に熟成の魔法をかけて塩と胡椒とハーブを満遍なく振りかけてミディアムレアに焼いた肉に、添え物として塩茹でした野菜に手作りのソースをちょっと掛けただけの、その辺の村娘にもできる高級食材の味に任せた簡単な料理だが、フィオナはそれをリュオスに伝えるつもりなどはサラサラない。
因み食材はリュオスがいとも簡単に封氷壁の中から取り出してくれた。
「すげー!すげーナ!フィオナ!」
「お代わりもあるからね。いっぱい食べてね。」
とにも格にもこうしてフィオナの乙女としてのプライドは守られたと言えるだろう。
「わっふっ!」
フィオナよりひと足先に食べ終わったリュオスは満足そうに敷き詰められた毛皮の上をゴロゴロと転がっている。
「ねぇ。今日この後どうするの?」
フィオナは自分様に作った皇帝ウサギの肉を口に運びながらリュオスに尋ねた。身体の調子は随分と良くなっている。流石薬王。
「カリはイカナイ!フィオナまだゲンキない!ヒトリあぶない!」
リュオスは転がりながらも今日の予定を話してくれる。
やっぱり一人は危険だったかとフィオナは思案する。
「じゃあ、洞窟の中を案内してくれない?昨日は全部見れなかったし。」
昨日は疲れのために生活に最低限必要な部屋しか教えて貰えず寝たフィオナは改めて洞窟の案内をお願いする。
「オウ!ワカッタ!」
座るフィオナの太ももの上に寝転びながら顎を置いたリュオスは嬉しそうに答えた。
「うん。わかった!っていうのよ。」
少し汚い言葉使いを治そうとフィオナはリュオスに言い直しを求める。
「オウ!」
が、どうやらリュオスには通じなかったようだ。フィオナは諦めて皇帝ウサギの肉を口に運んだ。
「ソウダ!フィオナにミセルものアル!」
しばらくして、リュオスは思い出したように口を開いた。
「あら?何かしら?」
「ニック!」
今さら食材?と疑問に思うフィオナはあえてそこには踏み込まずに食事に集中しだした。
朝食の後、とは言っても、保存庫に案内されて驚かされたり、料理をしたりと随分時間がかかったので、昼前といった時間。
そんな時間にフィオナはリュオスに連れられて洞窟の奥に奥にと進んでいる。
途中、リュオスがふと足をとめて脇の道にはいった。
「フィオナ!ミテミテ!スゴイだろ!」
リュオスに導かれた部屋の先には数多くの人間の道具がならべられていた。
「こ、これは?」
並べられるは数々の武器や防具に日用雑貨など、冒険者生活の長いフィオナには一眼でわかる冒険者の持ち物だった。
もちろん、そこにはフィオナの刀と防具もある。
「ヒロッタ!」
まるで宝物を自慢するように話すリュオスにフィオナは一つ得心がいった。
どうやらリュオスは森で人の匂いのする持ち物を集めたのだろう。だから、人間の使う食器やナイフなども持っていたのだ。リュオス自身食事にナイフやフォークは使わないにも関わらず。
岩塩や胡椒を何処で手に入れたかもこれで理解できた。
高位の冒険者達は多くの魔法袋を持っているのが常だ。現にフィオナもこの森に入る前には3つ腰にぶら下げていた。
多くの物を持ち運ぶ冒険者は非常時のためや、旅の楽しみとして香辛料や嗜好品を持ち歩くものも多い。
しかし、保存庫の岩塩を見る限りでは樽ぐらいの量を持ち運ぶような猛者もいたのだろう。
この森に入るのは命知らずの馬鹿か高位冒険者ぐらいだ。
となるとその持ち物や装備も超一流のものばかり、フィオナの刀や防具だって売れば屋敷ぐらいたつ業物だ。
この部屋に並べられている物は人にとっても十分宝となり得るものだった。
「ねぇ、装備を返して貰ってもいいかしら?」
「イイヨ!」
フィオナは先程感じた不安を払拭するために、リュオスに装備の返却を求めた。
また、リュオスも快くそれに応じてくれた。
「フィオナ、コレなんだ?」
それにしても凄いもんね。売ったら一体幾らになるのかしら?
と、フィオナが要らぬことを考えながら、装備を身につけているとリュオスから声を掛けられた。
「何かしら?」
そう言って振り向くとそこには様々な石を抱えたリュオスが、使い道がわからないと言った風に腕の中のものを見せる。
「あぁ、それね。見ててね。」
そう言ってフィオナは一つの石を取り上げて魔力を込めると手から一気に光が溢れた。
「わふっ!」
驚くリュオスを楽しそうに見つめてフィオナは話を続ける。
「これはね、魔法石って言って魔力を込めると光ったり、火を出したり、水を出したりするものなの。」
実際には魔力を少し込めることで、石に刻まれた魔法陣が魔力石の魔力を吸い取って発動し続けるのだが、詳しいことは割愛する。
ともあれフィオナは、驚いた?っとリュオスに向かって笑いかけると、リュオスは不思議そうにして答える。
「ソレ、ヒツヨウか?」
心底必要性がわからないと言った顔で。
確かにフィオナの従魔の契約魔法を。それもノーガードで吹き飛ばすリュオスの馬鹿げた魔力量にとって、火を出し続けることも水を出し続けることも大したことではないのだろう。
しかし、人にとっては大切なことなのだ。フィオナも暗いからと言って、光を出すのに魔力を使い続ける訳にはいかない。何より戦闘中に光を浮かばせる魔法を発動させ続けるのは気が散ってしまう。
何より私が朝ごはんを作るためにどれだけ火の魔法に魔力を注いだか。
冒険者に成り立ての奴等ならば軽く倒れる位は注いだというのに。
フィオナはそう言おうと思ったが、
まぁ、どうせリュオスにはわかるまい。
と、考えなおして、
フィオナは人には必要なの。
とだけ教えて置いた。
リュオスはそれを聞いて「メンドウだな!」と興味を無くして答えただけに留めた。
「それで?私に見せたかったのってこれ?」
フィオナはリュオスに問いかける。
「オウ!デモまだある!」
どうやらこの宝の山は単に自慢したかっただけのようだ。
やっぱり子供っぽいな。とフィオナは笑いをかみ殺しながらリュオスを見る。
「コッチ!コッチ!」
そう言って急かすリュオスにフィオナは、はいはいと言いながらゆっくりと進路を変えていく。
リュオスは洞窟の更に奥へ奥へと進んで行く。
洞窟は途中から下へと灘らかに下っていき最後に突き当りへと辿りついた。
ここは既に随分と暗いが、フィオナはリュオスの宝物の中から光の魔法石によって既に視界は確保している。
ともかく、リュオスが突き当たった場所に光を当てる。
そこには濁って先の見えない封氷壁と思しき壁によって塞がれていた。
「どうしたの?」
フィオナは壁に立っているリュオスに疑問を投げかける。
「ミテテ!」
リュオスはそう言うと壁に向かって、わふっ!っと一つ鳴いた。
見る見る内に封氷壁は取り除かれて小さなな部屋が現れた。
フィオナはゆっくりとその部屋に入ると思わず光の魔法石を取り落としそうになった。
そこには保存庫と同じように気泡一つ入っていない封氷壁が。
しかし、全く違うのはその中に埋め込まれているのは裸の8人の男女だったことだろう。
その男女の共通点は一つ。
頭がへこんでいるものや、胸に穴が空いているもの。肩から脇にかけてバッサリと切り裂かれているものと様々だが、皆等しく死んでいる。
その8人の男女は各々に苦悶に満ちた表情や、諦めたような表情、泣き腫らしたような表情を浮かべて暗き洞穴の中でフィオナの光の魔法石にとって薄っすらとライトアップされた。
フィオナは訳もわからずリュオスを見るとそこには何時も通りに、褒めて褒めてと嬉しそうにこちらを見上げるコボルトがいた。




