8. 最後の不良派閥
千夏と別れて、香奈に電話
「・・おお、起きてたか?」巻
さすがに俺も悪いと思ってる。
俺の方から香奈の家行く事に。
「出前取ろうか?」巻
「うん。」香奈
ピザをコーラで流し込みながら・・
「ふ~ん名門なんだ。六本木喧嘩歩兵連隊って・・」巻
「まだ五代目だけど、
初代は、もう20年以上前のチームだよ」香奈
まあ、六本木で仕事してりゃ他のキャバ嬢や
お客からの情報で詳しくなる裏事情。
「んで今六本木でナンバー1キャバ嬢が・・」香奈
「愛羅って子ね、ふんふん・・」巻
くく・・
「この人が~」香奈
「ふんふん・・」巻
ま~知ってることをベラベラと。
「六本木喧嘩歩兵連隊の総長の彼女で、
次の女帝候補だって・・」香奈
「女帝・・」巻
いつだって女がそこに居る。
死人が出るような大きな抗争に・・
いや女が原因で抗争になる事も
「香奈もいつか女帝になればいいじゃん」巻
「へへっ全滅しそう。私の派閥。」香奈
そう、不良なんてどこの派閥に属してるかの問題だ。
大抵ヤクザの大物が居て、
それを補佐する女帝が居て、
それに憧れる若者達・・
「・・・正直権力あるの?その愛羅って子」巻
「実質今六本木のトップはこの人なの
総長の彼女ってよりも・・」香奈
愛羅が総長。
歩兵連隊が動くのではなく、
愛羅が動かしているのが歩兵連隊?
「まあ、他の歩兵連隊も愛羅さんの手駒みたいな・・
どこまで牛耳ってるのかは・・」
「他の!?」巻
そこまでか?たかだか二十歳のキャバ嬢が?
まだあるのか?歩兵連隊が?
まだ六本木のさえ全容が分かってないのに・・
だが先に聞いといて損は無いだろう・・
「きっとこっちの方が強いよ・・」香奈
「どうして?」巻
今、東京ナンバー1のチームのナンバー2が作ったらしい
「六本木は、そのナンバー1のチームの
ナンバー3の人って言われてて
この三つが同じ系列って言うか・・」香奈
「早く言ってよ。そのナンバー2の・・」巻
どうせ地名が入ってる。
これでどこか分かる・・
「てか、巻君って渋谷以外行かないの?」香奈
有名な六本木喧嘩歩兵連隊も知らなかったし・・
「出ないな・・なるべく目立たないようにしてたから
てか・・どこ?そのもう一つの」巻
「池袋っ。池袋喧嘩歩兵連隊。」香奈
渋谷が最後の砦?
まずい・・
東京が落ちる・・
ぶっちゃけ不良なんて、
東京の主要都市を押さえる戦いだ
渋谷・六本木・池袋・・・
そして・・新宿。
(いつから?もっと、外に目を向けるべきだった・・
この六本木が攻めて来たのは、布石・・・)巻
様子見を兼ねた・・本気の奴・・
携帯を取り出し、
何も書かれてない名前の所で通話ボタンを押す
「プルプルプル・・・」
「はいっ」電話の声
「原西君っちょっといい?」巻
四部夜窃盗団一部の幹部を呼び出す事に。
この人が一部のナンバー2だ。ついでに鉄矢も呼んで・・
「遂に動き出したか?」原西
「拳鍔潰しは、本物だったか・・」鉄矢
「いやっ・・拳鍔潰し・四部夜潰しというより・・」原西
東京制覇。
「くそっ!いつの間にリーチ掛けられてたんだよ」巻
「・・・・・」原西
六本木と小競り合いだけのはずだった・・
池袋まである?
んで、新宿が・・
「現、ぶっちぎり東京ナンバー1の・・」鉄矢
「ああ・・」原西
爆撃・・
この東京じゃ、爆撃ってチームの名前出せば、
大抵のヤクザも道を譲る・・
この東京の不良チームの三大派閥の一つ・・
その本隊に位置する新宿のこのチーム
「この爆撃のナンバー2が池袋歩兵で、
ナンバー3が六本木歩兵?」鉄矢
「・・・いやっ・・とりあえず名前だけ違うだけの・・」巻
支部というか・・結局新宿の爆撃の下部組織というか・・
「ああ同じチームと思っていい。いつでも全部動くぞ」原西
本当の東京制覇を狙っている・・
「ちょっ、ちょっと・・待ってよ、
でも爆撃と歩兵って・・」鉄矢
鉄矢くらいの不良なら気づく事
「ああ・・元・・派閥違い・・」原西
「もしかして全部の派閥まで統一する気か!?」巻
考えられねえ・・
俺が突き抜けてると思ってた・・
次元が違う・・
東京に三つある不良の派閥
今、上のヤクザ組織は統一されているが、
やっぱり元どこどこの派閥だって分かれてる
ややこしくなってくる・・
六本木潰しのはずが、東京中を巻き込んで・・
「俺が・・・反爆撃の主役に?」巻
「最後の悪党って言われてるぞ・・」原西
「あのレベルなら、情報は筒抜けか・・」鉄矢
隠れてるつもりだった・・
たかだか弱小不良チームを気取ってたのに・・
その頃新宿では・・
新宿の路上にたむろする若者達の会話・・
「んで、残るが渋谷の嘘つきと、それと・・」メンバー
「最後の派閥、プレジェイ系だね」爆撃総長
「この二つ潰せば完全制覇か!初の。」メンバー
「完全だね。」総長
「・・だが、もう気づくんじゃねえのか?お互い」メンバー
「気づかなきゃバカだよ・・」総長
「ややこしいけどな・・」メンバー
「本当な・・チーム名変えてほしいな・・」総長
最後の派閥、プレジェイ系のチーム・・
===渋谷===
「まだ、ウチと六本木だけの小競り合いだと思うが・・」原西
「組むか?敵の敵は味方だ」鉄矢
「その、エースオブドラゴンってのか?」巻
「ややこしいけどな、チーム名が・・」原西
「巻・・このエースを池袋とぶつけたら・・」鉄矢
くくく・・・当たり前だ・・
そんなもん、とっくに想定内だ。
「まだ池袋とはぶつかりたくない・・・・
その、他所にぶつかってもらうのは賛成だ。」原西
「だな。まだ六本木の頭も誰なのかさえも・・」鉄矢
「・・・一旦、池袋と新宿は忘れよう・・」巻
「ああ。向こうもまだ出て来る気は無いだろ」原西
「ああ六本木に集中しよう」鉄矢
(愛羅を落とせば・・・
こいつが六本木と池袋を動かしてる・・香奈からの情報・・
新宿は?いや、どっちみち繋がってるな・・)巻
俺が隠れすぎた・・知らない事ばかり
東京は・・まだまだ居やがる・・猛者が・・
それでも・・
俺が突き抜けてやる。




