7. 忙しい!
「プルルルル・・プルルルル・・」
「もうっ・・せっかく急いで、ご飯終わらせたのに・・」香奈
アフターを早く終わらせ、巻に電話するが、電話に出ない巻
(どうしよ・・家帰って待っとこうかな・・)香奈
香奈は自宅に・・
だが、何時掛かって来るかも知れない電話に・・
(化粧落とさずに・・でもこの化粧に合う格好で、
いつでも出れるように・・・)香奈
===渋谷===
「お~来た来た~」
「お~巻君。やったなっ六本木狩り」
「バカヤロウがっ、一人で突っ込みやがって」
「まあまあ・・」巻
俺が今日の主役だ。
いつもの場所に集まる渋谷拳鍔のメンバー
少しいつもよりも、取り巻きも多いくらい
さんざん、武勇伝語って・・もう今日はお開きっぽい流れ・・
他のメンバーは・・
「・・千夏、今日俺と行くか?」
「う~ん・・」千夏
取り巻きの不良娘・・
・・まあヤリに行こう・・だ。
少しルーズな女・・体関係が・・
俺以外にも、このメンバーの二人くらいと大人の関係らしい
「・・今日、俺と約束してんだ・・
薬キメるってよ」巻
冷静を装ってる
最悪、俺の勘違いで済め・・
「・・・ああ・・そうなの、巻君に頼んでおいたの」千夏
「あっ、そうなんだ。巻ごめん、誘っちゃって・・」
嘘だよ・・
ありがと、話合わせてもらって・・
今日はいちいち値段が安いとか関係なしに
一番近いホテルに
とにかくすぐに・・抱きたい
「あっ・・あっ・・あっ・・」千夏
薬なんかキメない・・
「んっ・・・」巻
強めに押し込んだ舌・・
「・・どうしたの?またキスなんかして・・」千夏
「なんとなく・・・・」巻
いやっ、正確には確信・・・
そして遊んでいるのか、おちょくるつもりか、
始めて千夏の方から絡めてくる舌に思わず声が出る。
「んっ!」巻
「はは・・・・かわいい・・おいで・・」千夏
まあ年下だから俺・・
「んっ・・あっ」巻
「ふふ・・」千夏
落ちていく・・
この人の魅力に・・
だが、この情熱を切り裂くように
テーブルに置かれた俺の携帯が・・
「プルプルプル・・プルプルプル・・プルプルプル・・プっ」
無難な回数で切れる携帯の着信音がやけに耳に付いた
「今日どうしたの?」千夏
「別に・・」巻
そりゃそうだ・・二回も熱くなっちまった・・
「・・喧嘩って、なんか熱くさせるんだよね・・」巻
「分かる・・来た時から何か余韻というか・・」千夏
何か火薬の匂いのような・・
爆発したあとの匂いというか・・
女も感じるのかな?
押さえ切れない獣の様なこのギラギラを・・
「どお?いつも通りでしょ?今日の俺冷たかった?」巻
照れ隠しで携帯をいじりながらの言葉だ。
自分でも分かってるから・・
普段は超クールに決めてるつもりだ。
今だってそうだ、携帯見ながら千夏の方を見向きもせずに・・
演じている。冷血な不良・・感情のない不良を・・
「ふふ・・駄目だね。いつもクソ熱いよ・・」千夏
始めて本気でキスしたような・・
千夏から少し背伸びして絡まってくる舌
立ったまま、抱きしめ返さずにはいられない・・
千夏を抱きしめ、後ろに伸ばした手の中で光る携帯の画面
本当に無難だ・・メールが着てる。
先ほどの着信から無難な間、無難な文章で・・
=========
忙しそうみたいだから、またでもいいよ。
でも、まだ起きてるから、暇になったら電話してね
=========
こっちから、電話掛けて来いって言ったのに・・
香奈に簡単なメールを送っておく
そりゃそうだ・・この変な抱きしめたままの時・・
だから片手で簡単に・・
======
あとでんわする
======
急いで、打ちましたよ・・
変換する余裕もないですよ・・
今、何か用事中ですよ・・
って、アピール。
そう、忙しいよ・・今。
恋ですよ・・
まだ・・一分一秒でも・・離れたくない。
この誰よりも好きな人と・・




