表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===あと一人===
69/73

65. 一億で・・

六本木から渋谷に向かう大輝。


その渋谷では・・


「・・・・・・・」巻

「・・・ごめんなさい・・」流李


巻が流李の髪の毛を引っ張ったままだ。


「ご・・ごめんなさいっ」流李

「俺が気づかないと思ったか?」巻


周りのメンバーは意味が分からないが、

巻は気づいている・・


なぜ、今、千夏を襲う奴が居る?

なぜ、流李が横浜に突っ込んだ?

なぜ・・


「全面戦争にして・・・」巻

「ごめんなさい」流李


流李も、もう巻が気づいたと分かっている・・


「俺と亜美を揉めさせたかった・・」巻

「あと一人殺せますっ!」流李


亜美を・・



だが違う・・殺せるじゃない・・



「殺したいんだ・・お前が・・亜美を・・」巻

「・・です・・・」流李


亜美を殺す理由を作る為に・・


「お前が襲ったんだ・・千夏さんを」巻

「・・・・です・・」流李


巻の逆鱗に触れる千夏を襲って、

この膠着状態の抗争を強引に火を付けようとした流李。



この流李が強引に動き出した理由は・・



「見たか・・」巻

「・・・キスしてました・・」流李


巻くんと亜美が深く口付けていたのを・・




そこに・・・


「六本木飛鬼、さんっ・・むむむ~!(参上だ~!)」大輝

「バカっ!さすがにここは空気読め!」

「こんな人数相手に謀反できるか!バカ!」

「なっ・・なんでもありませんっ飛鬼遅れました~」


って、メンバーに口を押さえられる大輝


(って・・確かに、ちょっと雰囲気悪い

 ナンバー2がヤキ入れられてる・・

 それに、人数すげえ・・・)大輝


こんなのとやったら、あっという間に飲み込まれる・・


でも、俺の最強の武器は・・・


「タイマン張ってくれや!巻さんっ!

 リオさんを賭けて!」大輝


「バカッ!言いやがった!」

「死んだっ!六本木の日が沈む・・」

「くそっ、もう行けやっ!」


身構えるメンバーだが・・


「・・・誰っ?」

「知らね・・」

「六本木はリオさんじゃねえの?」

「えっ?リオさんを賭けて?どういうこと?」



「・・・・空気読まないにもほどがあるぞ・・」巻

「リオ賭けて?・・じゃあ巻くんリオとも・・」流李


今、流李の嫉妬は、隠れてデキている亜美と巻だが・・


「じゃあ・・次の後継者にリオもあるの?」流李

「・・・・ない。お前だけだ」巻


まるで恋人に言うセリフのような・・


この巻と流李は同じ両性愛だが温度・・濃度が違う。

巻はあくまで女がメインだ・・

いや、本当に両性愛なのだろうか?


「巻くん・・・」流李

「なんだ?」巻


その後の言葉が出ない・・

この大人数の前で寂しかったからなんて言える訳がない・・

そしてもしかしたら次の後継者は、

俺じゃないのかもなんて思ったから・・


流李は分かっている・・

亜美と、くっ付けば巻は引退して、

もう自分との関係も無くなるはず・・


唯一深く俺の事を分かってくれる巻くんが・・

離れていく・・


それでも名誉挽回・・巻の為に・・


「・・・中根取ります・・後・・あの・・」


敵か味方か分からない

新六本木の大将を。


俺が張ってやるよ・・タイマン。


「にっ」っと、大輝が笑い


「ドンっ!」


っと、持ってきたカバンを投げ・・


「金・・困ってんでしょ・・」大輝

「くく・・・」巻


「何もかも気づいてましたか?

 一億有ります・・でも鍵はリオが持ってますよ・・」大輝



鍵付きのバック・・


受け取っても、リオの了承が無いと開かない・・


これは、リオが考えた事だ。

自分一人の判断でお金を使えないようにと。



何もかも気づいてる巻・・

いや、言わばおびき出した?・・一億を持って来させて?


どういえば・・?

リオと別れてくれ?・・付き合ってないし・・

付き合わないでくれ?・・


「これで嫌いになってください・・リオの事」大輝


これが無難?・・・

だが、巻の言葉は・・



「できん。」巻


「えっ?・・」大輝



舞え・・


俺の為・・リオ・・


これが最後でも・・




「・・大輝くん・・」


「えっ!?リオどうしてここに?」大輝



リオが現れ、優しく笑い・・


「カチャ・・」


バックの鍵を開ける・・




くく・・


ありがとう・・


一億円を・・



呼んだのは巻だ・・

先ほど六本木でのリオの『お客から電話』・・は巻だ。


「いいの・・大輝君。今回だけ。

 残りはチームに使って・・

 もう、私の個人の判断では使わない(開けない)から」リオ


リオが鍵を開けたバックを巻に渡す。


「・・・俺に預けてる金を持って来るように・・」大輝


うまく俺に話をした・・

巻が一億無くて困ってる・・・

一億あげれば、なんでもしてくれそうだと・・


だから、俺はこの一億でタイマンのチャンスをと・・


だが駄目。巻はリオの事嫌いになれないと言った・・




「くく・・張ってやるよ

 タイマン・・この一億で・・」巻



「なっ!タイマン?」

「なんで?巻くんと飛鬼が?」

「一億で巻君とのタイマンの権利?」

「なんで?傘下のチーム頭が・・」



「じゃっ、じゃあリオの件は!」大輝


「ああ・・賭けてやる。んで・・」巻



タイマン・・この変なタイミングで・・

もし巻が負ければ、とんでもない事になる・・


「巻くんっ駄目っ!俺が!」流李

「総長っタイマンには、不確定要素があります!」

「止めてくださいっもしもが、あったら困ります!」


もう絶対に負けられない立場の神輿だ・・

いや、やる必要などないタイマン・・


何人かが巻を止めるが・・



「俺が、東京無双の・・」巻


いつから・・?

いや、ここから・・?


渋谷でも、六本木でもなく、

自然と東京の・・と、言葉に出てしまった・・



「しゃああああ!六本木飛鬼のっ・・」大輝



あれっ?巻さんの言葉の


んで・・・・・の後、なんだっけ・・・


あれっ?・・・


ああ、賭けてやる。んで・・


んで・・・。なんだっけ?・・




「・・き・・。・・・いき・・・。・・いき君」


「・・・えっ!」大輝


夢だったのだろうか・・・



気が付けば、リオが俺の側に居る・・

何度も俺の名前を呼んで・・



ああ・・思い出した・・


ああ・・賭けてやる。んで・・勝っても負けても・・だ。


ああ・・賭けてやる。んで、勝っても負けても・・




『リオと六本木をよろしく頼む・・・』



そういって、やさしく笑った巻の顔を思い出す・・




「・・・負けたの?・・俺?」大輝


何も記憶が無い・・

ここに残ってるのは、俺とリオと飛鬼のメンバーだけ・・


「・・・がんばったよ。ずっと、ずっと・・」リオ


何度も何度も立ち上がり、

何度も何度もリオが好きだと叫びながら・・


「・・・はは・・じゃあリオは、

 フラれたんだな巻さんに。金だけ取られて」大輝


強烈だ・・この空気読まないセリフは・・


「・・・・・・・・・」リオ

「・・・・ごめん・・」大輝


もしかして、ここだろうか?

付き合ってくれって言うのは・・鉄板なのは・・


いやっ、鉄板なはず!


「・・・・・・・・・・・」大輝(本当に?)


少し今回は冷静だ・・何度も何度も玉砕してるし・・


「・・・まだ?」リオ


「うっ!」大輝


他の飛鬼メンバーも、コクっコクっと、うなずく・・


そうっ!ここ!・・もし、言うなら!



「・・巻さんと、エッチってした?」大輝


「なっ!なんだそりゃ!」

「違うだろうが!付き合ってくれだよ!」

「こんな俺でも・・とかだろ!」



くっ・・本当、このバカタレは・・



「くっそ、したぁ!文句あるかぁ!?」リオ


「うわあああ、聞きたくないっ」大輝


って耳押さえる大輝


自分から聞いといて・・


「くそ、気持ち良かったぁ!

 くそ、舐めて貰ったぁ!くそ、してあげたぁ!

 くそ・・・・くそ・・・・愛してたぁ・・・」リオ


愛して・・『た』。

愛してるじゃなくて・・

やっと終わった恋・・


「・・・・・・大丈夫。その気持ちより、

 俺がリオを思う気持ちの方が強いから・・

 付き合ってくださいっ。こんな僕でもよかったら!」大輝



「・・・・じゃあ、最初の要らねえだろ・・」

「どうしたぁ・・本当に・・」

「帰るか・・」

「だな・・」



メンバーは呆れて帰って行く・・

いや、気を使って。


この渋谷の視線もお構い無しに、

ゆっくり、口付けようとする二人に・・



「うわっ!舌入れた!空気読め!

 ここは軽く普通のだろ!」リオ


「・・・・・」ただ、にた~っとする大輝



喧嘩に負けるのも悪くない・・


いや、時代は飛び越えられないもんだ・・


きっと誰も・・



でも、これで俺・・


「名前バリ売れだな。

 ぶっちゃけ巻さんのナンバー2に昇進かな?」大輝


「はいはいっ・・

 流李ってのが、ムカついたから殺すってよ」リオ


「ははっ殺すなんて、よく不良が言うよね~」大輝

「・・・本気だよ・・あいつのは・・」リオ


「・・・・マジ?」大輝

「・・・・・・・」リオ


静けさを取り戻すと寂しさの方が勝って来る・・


この新しい恋より、終わった恋が・・


それでも納得している。

巻の為に舞えたし。

私の事が嫌いじゃなく、

私の為になると思ってこの大輝くんと、くっ付けって・・


「二人で六本木をって事かな・・」リオ

「おうっ。しっかりとな」大輝


そう・・思いたい・・


でも・・次は・・誰と?

次は誰の汚いとこ舐めてあげるの?・・

誰の体液と絡みつくの?・・

私にしか見せてないはずの顔を他にも見せるの?・・





横浜に向かう巻の一団の先頭で走る巻と流李・・



誰を・・殺す?

最後の一人は・・・



「・・駄目?亜美さんは?」流李

「・・・・・・・・・・・」巻



どっちそれは?・・・巻君・・


言われなくてもやるのが俺の仕事?

怒ってるのは、千夏さんを襲ったことだけ?



どっち?・・・・



「殺せ・・・」巻


「はいっ!!!。・・えっと・・亜・・美さん・・で?」流李


「・・・・・・・・・ぉ」巻



聞こえた・・・

小さな声だったが・・


巻くん・・巻くん・・やっぱ、すげえや・・

悪漢無双・・どの時代の悪党よりも巻くんがすげえ・・



「ウォンっ!」


「えっ?流李さん引き返したぞ!?」

「何か考えがあるんだろ」

「巻君の指示かな?」




次に咲く華・・


炎の華・・


強力な、ねたみ・・嫉妬・・


この炎の華は、

何もかもぶち壊すほど強力に咲き乱れる・・

それにこの華は、まだ開花しきってない逸材・・


この俺のすべてを撃ち落すほどの逸材が開花する前に・・


今なら撃ち落せる・・



取れ・・最後の一人は・・





一億で捨てられた女を・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ