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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===あと一人===
67/73

63. 恋と謎と次の時代

「ゴボンっ」


走り抜けていく一台のバイク


「わはっ見た?」

「見た!。」


見てたのは女帝と東京のドンだ。


巻の運転するバイクの後ろに乗る亜美


そして、走りながら軽く振り返る巻の唇に、

やさしく口付ける亜美。



バイクを止め・・


「なんか雰囲気は横浜っぽいよね」亜美

「海だからな。観覧車もあるし」巻


ここなら不良は居ないはず・・


「ふふ、似合わないね。お台場が」亜美

「ははっ。やっぱ六本木か渋谷って?」巻


そんな事はないが、会話に困ったから出た言葉だ。


「歩くか?」巻

「うん。」亜美


どっちからだろう・・

この自然と繋がった手は。


握ってるのか、握られてるのか分からないので、

ゆっくりと力を緩めてみる・・


「キュっ・・」


(ふふ・・)亜美


こうする事で実感できる、握った手を・・

握られた手を・・


浜辺にある段差に腰掛ける二人

握った手は離れたが、

今度は亜美が巻の置いた手の上に自分の手を載せる


「5千(万)ならいつでも言って・・」亜美

「うん、ありがと。」巻


まだちょっと、かっこつけてる自分が居たから、

あの時は負けてくれたらね・・なんて言ったけど・・


「15億!?」亜美

「うん。あと一億足りないの」巻


「・・・正直すごいの?巻家の力って?」亜美

「すごいよ。こないだのニュースもそうだけど・・」巻


メディアは自在に動かす事が可能だ。


「顔写真まで出されて、懸賞金掛けられるかもね」巻

「うわっ、それめんどいね」亜美


その警告、おどしだ。こないだの報道は。

軽症なのに、重症って・・

どうとでも出来るぞと・・


「抗争の勝敗も・・」亜美

「さすがだね亜美。先読めるね。」巻


まだ付いてもいない決着を付ける事も可能だ

渋谷爆撃敗北で解散って・・


「そりゃ、ニュースで流れたら信じるよね・・」亜美

「まあ巻家が強いのは、死んだ父がここを押さえたから」巻


自在に操る事の出来るメディア・・


「風説の流布なんかも?」亜美

「おっ!難しい言葉知ってるね」巻


虚偽の情報を流して相場変動を・・


「金が金を生むよね」巻

「あれっ?じゃあ、なんで15億なんか?」亜美


金が有るなら、別に巻が奪った10億など・・


「あくまで父が居たまでの話。

 母は対した遺産貰ってないはず・・」巻

「へ~・・」亜美


巻家の遺産は100億だなんて言われてるが・・


「現金はそこまで無かったよ・・10億ちょっとしか」巻

「ははっ、そのほとんどを取ったんだ?」亜美


後は母には回ってこない使い方の分からない会社関係だ。


「・・・・・・」巻

「・・・・・・」亜美


会話が止まるたびに何度かキスはした・・


もう、こうなれば先に、『行こうよ・・』って言った方の負けだ

そうすれば、相手は『どこに・・』って返しだ・・


でも・・勇気を振り絞って・・


「行こうよ・・」


「・・・どこに?」


「・・・ホテル・・」


「・・・・いいよ・・」



これでもかって位に絶妙の間で返せた・・

立ち上がる前にもう一度だけ口付けをした。



「聞いた?」

「聞いた!。」


近くで隠れて見てる女帝とドン


「ふふっあれが新時代の恋か。今回はすんなり行きそうだね」

「いつだってアウトローの恋は複雑だからな」


自分達の若い頃を思い出してしまう。

いつの時代も、すんなり行かないもんだアウトローの恋は

抗争と嫉妬が邪魔をする・・



場所は渋谷に戻って・・


「すいません、わざわざこんな汚いところに」原西

「いえいえ、ここが一番話しが漏れないと思って」愛羅


愛羅が渋谷の拳鍔の事務所に。

原西は、失礼がないようにと、どこかいいお店で会おうとしたが

愛羅がここでいいと・・


「で・・もう一度確認ですが本当なんですか?」原西


原西が探り当てた進藤の消えた二億5千万の後継者・・

この愛羅も知っている・・

というより、この愛羅じゃない。


「・・・本当。繋がった?これで少しは?」愛羅

「ええ・・」原西


探り当てた後継者は・・


「本名が・・・」原西

「ええ・・」愛羅


・・・進藤理央しんどうりお



「まさか妹だったとは・・」原西

「そう・・だから、私が拾ったの・・」愛羅


整理すれば簡単だ


巻と進藤の四部夜に居たリオ

進藤と付き合っていた愛羅

千夏と仲が悪い愛羅

巻と繋がってる千夏

巻を好きなリオ・・・

愛羅以外は身内だけの葬儀に出席してたリオ・・


「そこまで好きか?巻の事?」原西

「だから、せめてくっ付かせてやりたい・・」愛羅


例え、唯一の兄を殺した人物でもと・・


「でも、巻・・亜美が好きだぞ・・」原西

「知ってる・・千夏もね・・」愛羅


でも、さすがにここはお互いよく分からないのが・・


「普通、兄弟でセックスするかな?」愛羅

「まあ見た事はないが絶対だな・・。してるって・・」原西


まあ兄弟だから付き合うことは無いと思うが・・


「義理・・だからな。あくまで」原西

「それでも兄弟よ」愛羅


二人で話す事なんてめったにないし、

お互いもう抗争からは外れてるので、

すべての情報を相手にさらけ出す。


「いつです?進藤君と付き合い始めたの?」原西

「四部夜立ち上げた初期・・」愛羅


原西が頭で整理する・・

きっと進藤君が少年院を出たばっかりの頃だ。


「少年院は、殺人?」原西

「殺人。殺したって言ってた」愛羅


「その付き合い始めた頃、千夏さんは巻と一緒に居た?」原西

「居た。進藤は知ってたと思うよ。

 隠れて巻に会ってるこの不良娘エースの千夏だって・・」愛羅


うまく表と裏を行き来して・・



話は変わって・・


「流李って子は?」愛羅


ここが一番の謎かも・・


「初期から居た。・・巻の側近で次の・・」原西


時代の覇者になる男・・・


「何もかも飛び切り。本当巻そのまんま」原西

「表に出て来ないわね」愛羅


極端に露出を嫌う流李。

外に居るときも深々と被った帽子に集会なら覆面まで。


「女は?」愛羅

「・・・両性愛・・巻にべったし」原西


「ああ・・巻も両性愛か・・本当なの?」愛羅


「人前でも平気で銜えますよ男の」原西

「まあ、変な色気あるよ・・」愛羅


そして問題の・・


「よかったら、愛羅さんから言って、

 一億貸して貰えませんか?」原西

「15億に一億足りないからって?」愛羅


リオの二億五千万・・


「無理よ・・」愛羅

「あれっ?でも巻の為なら・・」原西


リオは絶対貸すのでは・・


「リオが次の後継者に預けてるの。使わないように。」愛羅

「次の後継者?」原西


「ええ・・いずれ来る、第二次新時代戦争の為に・・」愛羅

「二次?」原西


先を見てるリオ・・

それにも気づいてる愛羅


「きっと早々と引退するわ・・巻に五十嵐も」愛羅


亜美が勝っても、巻が勝っても・・

となれば、チームは次の後継者達・・


何となく構図が出来そうなのは・・


渋谷を流李がすべて牛耳れば

渋谷を抜け横浜に復帰しそうなコバヤ・・



「・・・渋谷の流李・・・横浜のコバヤ・・・」原西


「・・六本木の大輝ってね・・・」愛羅



金持ってるのは・・・

鍵を握ってるのは・・


六本木で・・


「わーー。やっぱ、ごめんなさーーい」大輝

「なんだこいつ?喧嘩売って来たと思ったら・・頭抱えて・・」

「バカの酔っ払いだ。もう行くぞほっとけ。」中根



六本木で不良に絡まれてた大輝

いや、自ら喧嘩売ったが、拳振り上げられてすぐにギブアップだ。



くく・・


あれがリオの元カレ・・



「くそ、恐ぇええよおお。無理っ!」大輝



まだ、スタートダッシュも決めてない・・・

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