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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===あと二人===
62/73

58. 寂しくなる時もある・・

巻が帰った後も、やはり進藤の謎を考える


「よく考えたら、身内の事調べた事なんてなかったな」原西


巻・進藤・流李・千夏・・


(以外かもしれないが先に名前が売れたのは巻・・

 その後に進藤君・・)原西


巻の名前は、よく聞いていた。

冷血な不良が渋谷に現れたって・・

そして、進藤君が少年院から出てきて・・


(確か、連戦連勝・・俺はその頃まだ・・)


パっとしない渋谷の不良グループの大将。

しかも少年院に出たり入ったり。


いつか、このまま進藤に飲み込まれるかと焦っていたら・・


(巻が進藤君を撃破・・しかも16のガキが一人で・・)


そして・・

初めてみた・・巻を・・


当時巻の名前は売れていたが、実際見た事の無かった原西。

まあ、巻が深めの帽子被ってたり、変装してたりで、

実態は掴めなかった。


(・・・あの頃に、すでに渋谷殺戮のメンバーが居た・・

 だがあの頃・・いやあの頃から渋谷は・・

 千夏さんが仕切って居たはず・・

 俺等くらいの不良は相手にもされなかったって事だ・・)


この原西の考えが曖昧なのは、原西も少年院に入退院を

繰り返してたので、渋谷のすべてが見えてない。


いや、ほとんどの本物の不良がそうだ。

渋谷に何年と生き残るのがどれだけ難しい事か・・

捕まったり、潰されたり、

逃げたり、チーム抜けたり・・


それでも渋谷に駐屯し続けたのは・・


(千夏・巻・進藤・流李。付け加えるなら鉄也も居たはず・・)



エースオブドラゴンがすでに渋谷に有って、

横浜爆撃、五十嵐の兄貴と抗争をしてて・・

エースが勝って・・

だが千夏は身分を隠して、拳鍔の取り巻きのような振る舞い。


「・・・巻に会いに来てたんだ・・・そうだ・・」原西


今考えれば分かる・・


(今、巻と千夏さんは男と女の関係のはず・・)


じゃあ、当時からか?

巻も千夏さんを知らない振りをしていた?

いや、本当に知らなかった?


これも現場に出てない原西には全容が見えない。

巻が拳鍔で弱い振りをしてた初期には、

原西はすでに進藤と四部夜を率いて闇に生きていた。


問題は原西の合流前・・


巻が渋谷殺戮として生きていた時だ・・


(今の四部夜のメンバーに元殺戮の半グレが居る・・)


ここにチームの復活を許してもらった・・

そして鬼巻だなんて異名で渋谷で売れ出した名前

進藤を撃破合流。四部夜立ち上げ、

この時に殺戮と進藤君は表舞台から離れて・・


「それから俺が四部夜に合流・・」原西


やはり、何か有ったとするならば・・


(初期の四部夜・・いや進藤が合流するに至った・・何か)


あの進藤が歳が三つも離れている巻になぜ・・



だが急なニュースが飛び込んで来て、

解けないパズルの、まず取っ掛かりというか・・

入り口が・・





「おいっ、亜美、緊急ニュース!」中根

「何!?何!?」亜美


横浜でたむろしている横浜爆撃だ。


『先ほど渋谷で若者二人が覆面した大人数の不良グループに襲われ

 男性の方は意識不明の重体となっており・・』



「覆面?ウチじゃないよね?」亜美

「違う。全員横浜に居る」中根



『尚、この襲われた二人が不良指定されている・・』



「誰?大物かな?」中根

「弱いから意識不明なんでしょ?どうせカスよ・・」亜美



『三代目渋谷爆撃の総長と・・』



「なっ!巻ぃ!!?」中根

「なっ!じゃあやったのは・・飛鬼?」亜美


誰もが普通こう思う・・

そして意識不明って事は・・・


「まっ・・負け!?巻はもう?」中根

「・・飛鬼相手なら・・」亜美



だが、もっとパニくるのが・・


『一緒に居たエースオブドラゴン総長の・・』



「・・・千夏か・・」亜美

「・・・・デキてんのか?本当に・・」中根


薄々気づいてる事だ・・特に亜美は。



『巻 千夏18歳も怪我をしており・・・』



「えっ?・・・」亜美

「はっ?・・・」中根



六本木では・・



「どうしたのリオ~。早く来てよー」大樹

「・・・もうちょっと待ってて」リオ


このニュースに仕事中でも大忙しだ



「すぐ調べます!」ボーイ

「お願いねっ」リオ


この『巻』報道・・・


「早く隣おいでよリオ~」大輝

「馴れ馴れしいな最近・・」リオ


よく店にも来るしプライベートでも、

電話のやり取りして、何度か遊びに行ったり・・


「だって、チュ~もしたしぃ」大輝

「・・・・・・・・・・・・」リオ


「・・・あれっ?・・・・・」大輝

「・・・・・・・・・・・・」リオ


「・・ごめん。言わない。」大樹

「・・・そうだね・・」リオ


寂しくなる時もある・・

誰でもって訳じゃないけど・・



大輝を接客してたら・・


「リオさん、ご指名です・・」ボーイ

「うん。すぐ行く」リオ


「まだ居るから、待っとくね」大樹


やさしく笑い指名のテーブルに


「リオ違った!。」

「何がっ!」リオ


ちょっと焦ってるリオ

まあ、この指名客は飛鬼のメンバーで情報を集めてた人物だ


誰だってまず先に考えるのは・・


「結婚じゃない!兄弟だ!巻と千夏は!」

「うそっ!?・・・・へへ・・」リオ


というより少し考えれば分かる事だ・・巻はまだ17


「・・・なんで笑った・・」

「いや・・色々と・・・」リオ(じゃあ違うんだへへっ)


諦めかけた恋がまた繋がったというか・・

このリオも巻が千夏を愛してるのに気づいている。

いや、きっと恋人だと思っていた・・


(へへ・・実の姉なら大丈夫だ)リオ



巻の病院には、エースオブドラゴンが駆けつける

当然千夏もここだ。


「くそっ・・応戦したけど、逃げられた」千夏

「千夏さんも怪我してるから動かないで・・」鉄也


「それに・・バレちゃったな・・」千夏

「衝撃ですね・・・・

 よく考えたら俺も千夏さんの苗字知らなかった・・」鉄也


このナンバー2の鉄也でさえ知らなかった事実だ。


「だけど、やられただけで、マスコミが食いつくなんて」鉄也

「・・そうなの・・やられたからって・・おかしなもんね」千夏


ヤラれた方は基本実名報道しないのが基本だ。


「ガチャ」っと、千夏の病室のドアが開き・・


「ごめんね千夏さん・・すぐ逃げられたね」巻

「あっ、巻君も怪我してるから寝てて・・」鉄也


重体のハズの巻が・・


「やめてよ・・『巻君』なんて・・」巻

「いやっ・・はは・・」鉄也


千夏さんの弟って見れば少し敬語になってしまう


「おかしいよね・・重体ってのも・・」巻


「大げさに報道しようとしてか・・

 というより私の実名を出しに来た・・」千夏


「・・・そうだね・・」巻


「あえて報道さす為に重体ってした?」鉄也

「軽症くらいじゃさすがにニュースに流せないしね・・」千夏


「犯人の何か手がかりは?」鉄也


「あるね・・・・」千夏

「多分・・・変な所がくっ付いたね・・」巻


二人は何となく分かっている模様


この襲撃、報道を操るのが・・・


「丁度良いわね・・二人で居てくれて」義母

「てか強いわ・・本気で取りに行ったんだが・・」お手伝い


実際は襲撃した方の返り討ちである。


そしてこの襲撃依頼をしたのが巻家の義理の母だ

すべてを知っている人物・・


そして、お手伝いといっても、この母の新しい男だ

常に豊満な金で若い男をとっかえひっかえしてる義母

今度もまた似合いもしない若い男だ


「あなたをここに出入りさす方が問題かもね」義母

「巻家にヤクザ者って?わはは」お手伝い


「・・ヤクザならまだいいわよ・・半グレじゃない

 奪い返してよ、きっちり半分あげるから」義母


「ああ・・巻家の金持って逃げてるとはな・・」お手伝い


(兄弟だったとは・・てか巻がこの巻家の養子だったとは

 んで、巻家の金10億持って逃げてるだ?

 どっちだ?持ってるの?)


だが、どちらもそれなりの金を持っている


(分けたのか?5億ずつ・・

 だが両方磐石なシノギもあるし・・)


丸々残ってるはず・・

いや、それ以上に増えているはず・・


「一発逆転かな・・俺の不良人生も・・

 おいっ、長山ぁ!」お手伝い


「はいっ!」長山


長山もここに・・・


「・・奪い返したら、新派閥立ち上げるぞ・・」

「・・押忍っ。」長山


「一刀両断のな・・わっはっは」


もう行くしかない・・


このまま、くすぶったままの不良で終わる気は無い。

大体すでに爆撃系は破門されている長山。

それも、このくそ先輩とつるんでいるからだ。

いや、うまく利用されていた・・


しょうがない・・負けて総長の信頼も失った・・

いや、結局負けて自暴自棄になって荒れたのが原因だ。

兵隊に対して無意味な暴力に、

自分はこのくそ先輩と薬に女。

無い金は爆撃の兵隊からむしり取り・・


もう、このくそ先輩の毒でもなんでも飲むしかない・・


「ルールなんて関係ねぇよ・・巻ぃ・・」長山



こっちだって・・


新時代の悪漢だ・・


飛び切りの。



こっちは必殺を持ってる・・・



外に出て電話を掛けだす長山


「・・もしもし、会えるか香奈?同伴行くか?」長山


キャバ嬢と同伴して何が悪い?

指名して何が悪い?

ええ?・・巻くんよ・・



すでにこちらも・・・



「それでも、キスはしたけどな・・・はははははっ」長山



悪あがき・・いや・・


悪漢が覚悟した最後の炎は強烈だ・・

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