51. 示談成立と参加宣言
「このやろうっ!出来る訳ねえだろ!
千夏さんは、手前みたいなヤリマンと違うんだよ!」原西
そう。出来ない・・
やれば千夏の全てが吹っ飛ぶ
今まで作り上げてきた格や実績が・・・
「デキねえはねぇだろ!
やれよ!かわいい男助ける為によっ」亜美
「・・・なあ亜美と千夏さんって・・」中根
中根が切り出す。
・・知りたい・・この二人関係を・・
「ああ・・俺が説明しよう・・・」
そういって三代目がしゃべり出し
「まだ、巻君や進藤達が渋谷の表に出てない頃だ・・」
巻が四部夜で闇に生きていた頃の話だ。
その頃は・・
「まあその頃から千夏が居てね・・渋谷に・・」
そして、その渋谷を攻めるのが・・
「横浜の五十嵐だ・・」
「なっ!あれが五十嵐だったか!」千夏
千夏はここで思い出すが、実はこれは間違い。
「五十嵐・・」原西
「いがっ・・」コバヤ
「マジか・・・じゃあ・・」中根
「・・・・・・・」巻
(くっ・・うまい事言ってくれよ・・・)亜美
(ふふ・・分かってるよ。
隠してるんだろ自分が五十嵐空なのを)三代目
あくまで中立でないとな・・OBは・・
「彼氏・・・だった?いや、今もか?・・」中根
「・・・・・」亜美
(過去に?元彼か?五十嵐が・・)コバヤ
「まあ、それででな・・」三代目
ごまかすように無理やり話しを続ける三代目。
だが、亜美が先に話始める・・真実を・・
「銜えさせられたんだよ・・その五十嵐・・
実の兄貴の居る前で!体に傷まで彫られてな・・」亜美
「妹か!お前、五十嵐の!」原西
「うわっ!・・えっと・・・とにかく、ええええ!!」コバヤ
(ヤリマンの傷か!・・そうか、千夏と昔やり合ったのか)中根
「おめえ等が、何度も何度も懲りねえからだろうが!」千夏
「まあ、あの時の五十嵐も悪いのも事実だ・・」三代目
壮絶な闇討ちに騙まし討ち・・
渋谷 対 横浜の抗争だ
だが結局負けたのはこの亜美の・・・
(兄貴だ。そしてその妹だこの五十嵐空(亜美)は。)三代目
兄の見てる前で、パっとしない不良の『物』を銜えさせられ・・
それも、兄が捕まり壮絶なヤキを入れられてたからだ・・
「今でも、あの時の口の中に広がってくる、
くそ汚ねえ精液の生温かさが忘れられねえよ・・」亜美
だから・・
「嫌なら進藤寄こせ・・・」亜美
「このやろうっ!銜えれば、
エースオブドラゴンが無くなるようなもんじゃねえか!」原西
そう・・こんな事実を作ってしまえば、千夏が終わる・・
「早くしろよ!写メ撮ってやるからよ」亜美
「・・いい加減にしろよコノヤロウ」原西
(うそっ・・・俺・・嫌っすよ・・・)コバヤ
して欲しいけど、絶対に千夏にはして欲しくない・・
「銜えるならイクまでしろよ、ヤリマンっ」亜美
「・・・待った・・・」巻
(来た!当たり前だ。千夏と進藤なら・・・)亜美
千夏の方が重い・・
巻がやっと重い口を開く。
「・・進藤君は・・・今、ここで拳鍔脱退・・
明日・・後二時間ちょっとで、そちらに・・」巻
「くっ!」原西
「ああ・・・それでも勝てばいい巻。」千夏
(うおっ!やった!千夏も認めた。
こりゃ・・ウチに傾くぞ時代が・・)中根
(ちくしょう・・いや、しょうがない。
チームごと潰されるよりかまし。
進藤君もこれを選ぶはず。)原西
それぞれが色々な思い出。
少しの間・・・誰もが動かない中・・
「ん!!?お前っ何してる!」急に三代目が入り口のガードに
「・・・メールっす。一応本人(進藤)にもと・・」
「・・・うん・・そうだな・・電話は出れるのか?」三代目
「何とか・・」
三代目と進藤が直接会話することに
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進藤の病院
「進藤君、電話・・今、進藤君をトレードするって・・」
「ああ・・予想してたけどな・・。携帯耳に当てて・・」進藤
顔も晴れ上がって、目も殆ど見えない状況だ
当然腕も動かずベッドに寝たきりの状態なんで電話も持てない。
「はい・・ええ・・ええ・・はい・・
巻が、そう言うのであれば・・しょうがないですが・・」進藤
少々の会話
「・・・・どうなったんですか?」
「・・もう帰っていいぞ・・」進藤が拳鍔の兵隊に・・
「いえっ・・居ますよ看病で」
「いいから・・俺もう拳鍔じゃ無くなったから。」進藤
「そんなぁ・・・じゃあ俺も進藤君に付いて行きます」
まあ当然こうなるが・・
「巻の為に・・・頼む・・・」進藤
「・・・どうして、そこまで巻に・・」
みなが思う事だ・・
「・・・かわいいんだ・・巻がな・・
喧嘩も俺より強いのに兄貴、兄貴って寄って来てな・・」進藤
「年少出た後、放浪してた進藤君を救ったってのは、
有名な話ですね・・」
「ふふ・・救ったじゃねえよ・・・」進藤
打ち砕いたんだ・・・
新しく現れた天才が・・
俺の渋谷制覇の夢さえも・・
「飛び切りの才能と、やさしさ抱えてな・・」進藤
進藤が腫れた顔で満面の笑顔で笑っている。
あの時、進藤は渋谷の不良グループと抗争、乱闘に。
金も行くところも無い進藤は勝たねば生きては行けぬ
この渋谷で巣を作って、失った青春を取り戻す為に・・
だが、そこに現れた巻が進藤ごと撃ち落した。
あっという間に・・突き抜けた才能。
「いいから、一人にしてくれ・・
今度からは敵同士だが・・・現場でまた会おうや」笑顔の進藤
「・・・分かりました・・でも現場で会ったら、
俺等、殴り倒してください・・俺は殴れません進藤君は」
それくらいしか・・・
どちらにも付けない・・この笑顔を見たら・・
(巻・・・簡単には東京取れねえな・・
俺がやっぱり足引っ張っちまうな・・
新時代に助けられたけど、新時代には付いて行けねぇか)進藤
「・・さよなら・・渋谷・・いや、新時代の渋谷」進藤
そしてありがとう・・
こんな俺を拾ってくれて・・生かしてくれて
巻・・・流李・・
やはり思い出すのは初期の思い出だ。
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六本木
「もう一度確認するぞ・・」三代目
「ええ・・」亜美
「はいっ・・」巻
示談成立。
「コバヤのエースオブドラゴン復帰。
進藤の拳鍔脱退。明日から亜美のチームに。
プラス示談金一億円・・・」三代目
「ええ。間違いなく」亜美
「ええ。問題ないかと・・」巻
この瞬間に・・
「チラッ・・」
巻が僅かに入り口のガードに目を・・
これを亜美が見逃さない。
(うっ!・・・・まだっ。参加表明は、まだだ・・
今、ここで参加表明したら帰りに捕まえられる・・
きっと、あのガードの動きは・・)亜美
ガードの兵隊が何やら携帯を操作・・
(兵隊集めてるはず・・ここで取る気だったな!)亜美
「こっの悪党がぁ~」亜美
「何?ふふ・・」巻
そう・・明日から・・
明日から進藤は亜美の管理・・
今ここで亜美を取れば、まだ亜美の兵隊じゃない・・
「あのダンボールは?」三代目
「いや、もういいです・・今日は・・持って帰ります」亜美
「なんだ?」原西
「・・・宣言は?」三代目
(来たっ。参加宣言。
亜美は、ここでしようと考えて居るはず・・
だからあの箱の中身を持ってきた・・)中根
これも奇策と言うべきか、順当な流れと言うべきか・・
「・・しない。まだ。」亜美
「・・汚ねぇな・・・でも勝てもしねえぞ」原西
そう、参加宣言しなければ負けることは無いが勝てもしない。
「ウォン・・」
「んっ?」中根
「何だ?」原西
「うおっ!すげぇ台数の車に単車・・」コバヤ
窓から見える六本木にどこからともなく不良がぞくぞくと
(来たっ!これならもう大丈夫か。)亜美
亜美の・・いや亜美の兄の兵隊達である。
この亜美が立つのなら・・当然亜美に付く。
「ははっ全部横浜ナンバー」中根
「じゃあ、しようかな。今襲われても逃げきれる兵隊居るし・・」亜美
亜美が遂に・・
「宣言する。参加だ!この抗争に!」亜美
「ふふ、またぶち壊してあげる」千夏
「横浜か・・・」原西
「中根ぇ」亜美
「おうっ」中根
中根がそう言って箱から物を取り出し・・
「バッ!」
「特攻服か・・」原西
「パクりかしら?私と巻のサプライズの・・」千夏
「くはははは」亜美
「じゃあ帰ります。」亜美
「うん。ルールしっかり守ってやれよ」三代目
「ええ。」亜美
どこだ?チーム名は?
その手に持った特攻服は?新チーム?
「早く名乗って帰れや!」千夏
「そうね・・くく・・」亜美
亜美が特攻服を纏い・・
「音速喧嘩無頼部隊
横浜爆撃参上だぁコノヤロウ!」亜美
この新時代に生まれたのだから・・
悪党で生きてやる・・




