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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===六本木の太陽達===
48/73

44. 最先端最新先鋭

翌朝


(はっ!)亜美


先に目覚めたのは亜美


(よかった・・ダサかった・・)亜美


いつの間にか亜美から巻に絡みついた体


「んっ?んん・・はよ・・」巻

「・・おはよ・・」亜美


クールに振舞うが、

昨夜あれだけ欲した顔を見られたのが恥ずかしい。

この新時代唯一の汚点ぐらいに思ってる亜美。


「じゃあ俺等行ってきます」

「おうっ。任せたぞ」巻


朝から慌しく動く拳鍔メンバー

ここの人員も半分は渋谷に向かう。



「うう~~~ん・・」


巻は色々考えてる模様


(知らない・・そんな事実ない・・

 湯島も負けだろ?お互い無かった事にするか・・

 エースは別・・拳鍔だけの話・・

 勝てばいいんだろ・・・)巻


言い訳とか色々シュミレーションしてみる事に。

 

(ふふ・・考えてる・・)亜美


亜美はどう転んでも損する事はない。

それにまだ参加表明もしてない。


(危ねぇ危ねぇ・・参加表明してたら負けだったな)亜美


お水不良ルール・・通称・愛羅ルールである。

捕まえられたら負け・・


(完全に今捕まえられてるし)亜美


「五十嵐って、どんなの?」巻

「・・えっ!?ああ・・どんなのって何が?」亜美


不意な質問で少し動揺するが・・


「誰に似てる?どんな不良?」巻

「ああ・・しいて言うなら巻に似てるね。」亜美


本当にそう思った。

同じ人種のような・・


「俺、最悪もう終戦だよね・・」巻

「そうだね・・」亜美 


上に、『辞めてもらうか~巻は』。

・・なんて言われればもう終わりだ・・


例え不可抗力であってもお水を蹴った事には間違いない。

上から言わせれば、お水が近くに居るのに気づかなかった方が悪い

とでも言われれば終わりだ。


「引退したら、お祝いしてあげるね」亜美 (くく・・)

「ははっありがと」巻


渋谷に集まる拳鍔やエースオブドラゴンや新規加入の者達


ここでの考えは・・


「いいか!本集合は夜だ。それまで遺書書いとけ」原西

「六本木に、これでもかって根性で集まれや」鉄也


全面戦争する気だ。

力でねじ伏せる・・


(う~~ん弱い・・それだけじゃあ・・)千夏


統率力・・・

この原西と鉄矢の言葉では兵を奮い立たすほどではない。


(しょうがないな・・)千夏が動き出そうとしたら


「すっ・・」っと手が前に伸びて来て・・


「・・・んっ?」千夏

「俺が・・」進藤


少し前に出ようとした千夏に気づいた進藤が千夏を止め・・


「悪党で咲き乱れてぇ奴は拳鍔で死ねっ!

 死んだら六本木のド真ん中に墓立ててやる!」進藤


って、進藤が金もバラ撒き


「おお!アウトローの伝説になってやるよ」

「シビレるぜぇ悪党の墓か六本木に」

「ああ。マジでやりかねるぞ拳鍔なら!」

「くぅっ始まるぞ!時代が動くほどの抗争が!」


(バカっ・・拳鍔で、死ねか・・)千夏


千夏は、この進藤の言葉に気づいている・・


最悪、拳鍔だけの話で、

エースオブドラゴンは無関係と・・。



「・・・分けようかと思います・・」進藤

「まあ、それが新時代か・・」千夏


最悪でも千夏は生き残るように・・

いや言い換えれば薄情だが、拳鍔・・いや、巻だけで・・


(でもチームが生き残る事は出来ても・・)千夏


負けだ・・

巻の負けは千夏の負け。




一方、新宿に集まる爆撃系


「お前、俺に何か言うことは?」総長


気を失っていた事だ・・

この総長は気づいている・・


「・・何も。」長山


「ぶはは、一丁前の悪党になりやがったな」総長

「いえっ。俺、肋骨も折れてましたし」長山


だが向こう(渋谷)が突いてくるウィークポイントだ。


「正直、今構図は?」長山

「ああ・・」総長


お水ルールが認定され拳鍔が潰されるか・・

動かなくなったら負けルールが認定され爆撃の負けが確定するか・・


どちらも、これを突いてくる。


爆撃以外に亜美が蹴られたのを見た目撃者は居ない。

だが爆撃は徹底してこれを主張するはず・・


拳鍔は対抗して、長山が気を失ってたと主張して、

痛み分けを狙うはず・・


「まあ、結局水掛け論だから・・」総長

「勝てば官軍・・」長山


上もきっとこの考えだ。

結局、行き成り爆撃と拳鍔の全面戦争の予感・・


「エースは出しますかね?」長山

「出さんと負けるだろ・・渋谷が」総長


だが、エースも出てお水ルール認定されれば、

共倒れになる。


「まあ、拳鍔にほとんど人数回すだろ・・」総長

「なるほど・・」長山


エースは千夏さえ居ればいい・・

あくまで拳鍔の兵隊と爆撃の戦い・・


気になるのが五十嵐とリオ


「動くなって、言ってもらえんですか?一応爆撃系だし」長山

「言わなくても動かないよ・・」総長


少し考えれば分かる事だ・・


「あっ・・漁夫の利・・」長山

「だからすでに状況は深刻だ・・」総長


爆撃と拳鍔が疲弊して登場すれば、一気にカタが付く・・


「だからお前が生き残るには・・」総長

「くそっ・・圧倒的で勝てか・・」長山


無駄に兵力を減らせば、あっという間にリオに潰される。

拳鍔を倒した後、湯島に逃げ帰って、

リオの攻撃を防ぐ程の兵力を残して置かなければ・・


「抗争って、こんなもなんですか?」長山

「いつ始まって、

 いつ終わるかも分からないままに終わるぞ」総長


抗争なんて、始まる前の準備で決まってようなもんだ。

エースと合流した拳鍔。池袋歩兵と合流した湯島。

試合前にどれだけ防具と武器携えられるかだ。

そして今、試合に臨む・・


「総長~新時代風に言ってくださいよ~」長山

「余裕だな・・お前・・まあいいか・・」総長


抗争なんて、

火が着いたら、あっという間に燃え広がる。

三つ巴や四つ巴になれば、先に火が着いた方の不利だ・・

先に燃え尽きちまう・・


だが消そうと思っても・・


「止まらねぇぞ・・悪党の躍動は・・」総長

「うおっ、かっけー」長山


なぜ、聞きたかったかっていったら・・



「じゃあ行くぞぉお前等!止まらねえぞっ悪党の躍動は!」長山

「おうっ!!!!」


(パクった・・)総長


だが、この後、長山が変わったのが分かる言葉が・・

変わった?いやっ戻った?覚悟を決めた?


「総長・・・すみません・・負けるかも知れません・・」長山

「・・・どうして?」総長


「・・俺達は自分の弱さ隠すためだけに、

 生まれてきたアイツ等とは違いますんで。」長山


突っ込んで行く・・負けを恐れず・・退路さえも絶ち。

この新時代に防御でなく攻撃を・・

弱くても・・それを隠さず立ち向かう。


「ふっ・・はは・・ぶははははっ

 しゃあ!突っ込んで死んで来いやっ!お前等ぁ!!!」総長


「おおおおおうっ!!!」


いつの時代だって古臭い・・いや、くそ熱いチームだ。



こちらは、六本木に集まりだすリオの兵隊達


「一応不参加だが、この混乱でリオが狙われるかもしれんぞ」

「ああ。悪党ならここ狙うな」

「結局総出か」



「ちっ・・・」


っと路地裏でタバコを投げ捨てる男・・

コバヤだ・・


(くそっ、とんでもねえ奇襲奇策だと思ったのに・・

 すっげー褒められると思ったのにな・・さてどうするかな・・

 まだ亜美さんが攫われた場所も分からねえし・・)コバヤ


「コバヤ、一旦中根さんと合流しようや」

「ああ。動かないのも抗争だ」

「そういえば、もうチーム名決まったの?」コバヤ


亜美を頭に新派閥・・


「亜美さんが決めたよ。マジすげえぞ」

「ほれっ。もうステッカー作ったよ」


どんな奇策で東京を取る気なんだ亜美さん・・

その最先端の・・最新先鋭の思考回路は?



「えっ!?えっ!?えええええ!!!!?」コバヤ


「ははっ。驚くだろ。もう発想が抜けてるよな」

「だな。これが亜美さんの狙いだ」

「とんでもねえ悪党だな・・こわっ・・」コバヤ(いや、好きっ)



コバヤや中根じゃ遠く及ばない。

何もかもがこの新時代の最先端のように思える。

だから惹かれる。この手に届かないような発想をする亜美に

巻よりも、一枚も二枚も上・・

そしてさらにもう一枚上を行くような・・



ステッカーに書かれた文字は・・・




『二代目東京街賊悪漢拳鍔』



この新時代でも少し抜けている・・・・・


五十嵐が・・・


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