39. 二段階・・
ルールを、付け加えるなら、リオ・・
ここは、触れれば勝ち。
兵隊全部突破して、リオに届けば勝利。
さすがに、昔の武闘派の女帝達と今は違う。
ここは俺も長山も納得。
だが・・
「いえっ・・動かなくなるまで戦います。
その突破してきた相手が、巻や長山なら尚更。」リオ
「うん・・・だが駄目だ。」総長
「そうね・・アナタは私とは違うから」千夏
今、女で武闘派なんて千夏さんくらいだ。
愛羅も不良だが・・
『不良娘お水ルール』・・だって。
通称・愛羅ルールらしい。
まあこれも上が作ったルールだ。
やっぱ不良グループに属しているお水もそれなりに居るから・・
「私の時もそうだったから・・」愛羅
「よく触れられず乱闘してたよな・・」総長
愛羅も戦闘に参加してたが触れれば終わり・・負けだったらしい
(ギリギリの勝負してたんだ・・愛羅さん・・すげえ・・)巻
気にもしなかった・・
『触れれば・・』
まあ、これも曖昧で多少触れることくらいあるし・・
『捕まえたら』の言い方の方が分かりやすいか・・
状況しだいで・・突破して最後一人になって、
逃げなければ、ポンっと触れれば終了だ。
まあ、鬼ごっこだな。逃げてもいいし・・
喧嘩中なら、ガシっ!っと捕まえればそれで終了。負け。
でも多分振りほどけばセーフかな・・
でも捕まえたらだったなんて・・
それって、もう王様が裸で最前線で突っ込んでたような・・
ちょっと・・いや、すっげ~惹かれるまたこの人(愛羅)に。
まあ、これでリオも納得。
もうひとつルールを付け加えられる。
いや、これを付け加えられたか・・
「闇討ち、襲撃は無効。」総長
そりゃそうか・・
寝てる自宅に大人数で襲撃して、
動けなくなるまで殴って・・は駄目ね・・
「場所を決めたらどう?ここでは文句言えないって」愛羅
「そうだな・・」総長
なるほど・・そうすれば曖昧じゃなくなる。
例えば、やられても今プライベートだったなんて言えなくなる
「六本木・渋谷・湯島以外での戦闘は禁止。」総長
その代わり、ここでやられればお終い。
だから、ここには一人で出歩くなって事だ。
湯島?・・・六本木?・・
行けねぇじゃねえか・・千夏さんのとこ・・
「昼は無しにしてくれる?私六本木住んでて、
巻と兵隊無しで六本木で打ち合わせしてるから」千夏
夜。
時代が動くのは、いつだって・・・
「そうだな。夜のみで。」総長
「明日からでいいの?」愛羅
「そうしましょう・・」千夏
トップ会議が終わる。
「巻ぃ、遊んでいくか?」総長
「いやっ・・千夏さんの警護で・・」巻(遊んでみてえ・・)
(ちっ!気に入られてやがんな!敵なのに・・)長山
「いいわよ・・何か言いたい事があるんでしょ
大丈夫よ護衛は。」千夏
「では、車まで。」巻
そういって千夏さんを車まで送る。
「後おいでぇ・・六本木の方。」千夏が小さな声で
「・・はい・・」巻
くそ早く帰りてぇ・・。
くそこの総長と遊んで見たかったけど、それ以上だ。
だって、夜おいで・・つったら・・
まだ数えられるくらいしか、千夏さんとした事ないし・・
でも、まあこんな事もめったにないし、
東京のトップとゆっくり話するなんて。
店に戻って、
「上が心配してたぞ・・特に組長・・」総長
「そうですか・・・」巻
似てて気になるんだと・・俺が。
それに当然知っている。東京のドンくらいなら。
「有名だしな、巻家は・・」総長
「ええ・・」巻
「・・・巻っ・・」総長
「はい。」巻
深刻そうな顔で・・
「・・やめとけ・・」総長
「・・・・何がでしょうか?」巻
本当に、どれがだ?・・・
この人は何もかも知っているのだろうか?
やめとけって言われる事は一杯あるし・・
「いやっ・・口出すことじゃねえか・・」総長
「・・ありがとうございます。」巻
まあ何の・・どれの事かわかんないけど・・
で、この後の発言が・・・強力。
「・・・・湯島が勝ったら・・東爆は長山に継がすぞ。
長山の東京制覇だ・・
そうしたら、俺は・・俺が・・」総長
なんだ?・・・
「・・襲名するぞ・・。伝説を。」総長
もしかして・・・
「東京・・ミッドナイトサーカス・・・」巻
ただ、ニコッと笑う総長
この東京のアウトローで知らぬ者は居ない・・
爆撃系とプレジェイ系(現エースオブドラゴン)の大連合
伝説中の伝説のチームだ。
ただの東京制覇だけじゃ継げねえってくらいの超名門。
そりゃそうだ・・
忘れてた・・
この人あとエースオブドラゴン潰したら完全制覇だった・・
「・・意味・・・分かるか?」総長
「ふふっ・・ふっ・・へへっ・・」巻
もうイキそうだ・・
「・・好きなの持ってって・・出して来い」って総長が女の子達を見て
「・・いただきます」巻
トイレに好みの女の子を連れて行き・・
「あっ・・あっ・・あっ・・」
「くく・・ははは・・・」巻
出しておかねえと、はち切れそうだ。
湯島が勝ったらと言った・・
ちゅうことは・・
「俺が東京取れば千夏さんも有るって訳だっ、ぶははは」巻
靡かせてやる・・千夏さんに。
東京ミッドナイトサーカスの特攻服を・・
「あっ・・あっ・・」
ほれっ・・抱かれといて、損はねぇぞ・・
くく・・取るぞ・・俺が東京。
「あっ・・くっ・・・」巻
「あああ・・」女
こんな一発だけの女にでも、キスがしてえ・・
「がんばってね、巻君」女
「おうっ」巻
って、ラッキー。味方は居れば居るほどいい。
「では、帰ります。ご馳走様でした。」巻
「おうっ、またいつでも来いや・・いつでもな・・・」総長
いつでも・・
かかって来い・・・お前が突き抜けたら・・
伝えたい・・早く千夏さんに。
興奮気味に俺が・・
「千夏さんに、東京ミッドナイトサーカスを!」巻
「ふふ・・プレゼントしてくれるの?」千夏
そう。俺が突き抜ければ・・・
いや、これには二段階が必要だ。
俺がこの抗争で勝って・・この俺の世代で東京制覇して・・
「東爆ともやるの?」千夏
「やるっ。やりたいっ!」巻
東爆の総長越え・・・
時代越え・・
俺があの総長の最後の敵で在りたい。
そしてルールを決めて初めての夜が来る。
まず動いたのは・・・
「兵隊全部六本木に移せ!
巻が気~失うまでには、誰か絶対辿りつける所に居ろ!」進藤
「おうっ」鉄也
「へへっ、ありがと」巻
拳鍔とエースだ。
俺が護衛は嫌いだからって言ったら、
全部六本木に兵隊移してくれる事に。
俺が戦闘になったら、すぐ仲間が駆けつけるって段取りだ。
「まあ、巻ならすぐやられる事ねえが、
一応俺か、原西が付いとく」進藤
「でも、大丈夫?原西君までこっち来て・・」巻
「四部夜はベテラン連中に任せてある。
大体負けたら終わりだ。これでも不安なくらいだ」原西
四部夜一部のメンバーには、元ヤクザとか、半グレの
30代とか40代の奴も居るから・・
だが、問題が・・・
「コバヤ、いい加減にしろよ」鉄也
「嫌っすよ・・巻の護衛なんて・・」コバヤ
唯一の悩みの種・・
「お前、総長に逆らうのか!」鉄也
「俺総長の兵隊っす。連合も認めてません」コバヤ
「・・・困ったな・・」進藤
「戦力になるんだがな・・」原西
「・・もう、切ろうや・・」巻
そう言って、巻がコバヤに近づいて行き・・
「がはあああ!!」コバヤ
「・・・・・」鉄也
「しょうがねえか・・」進藤
「ああ。残せば士気が下がる」原西
「・・・消えろ・・・
帰って俺と千夏さんがしてる所想像してやってろ・・」巻
「くっ・・くそ・・くそぉ・・」コバヤ
「コバヤ、抗争が終わったら帰って来い。
今の頭は巻なんだ・・よく理解しろ・」鉄也
そう・・巻が頭だ。
それに、うすうす気づいてる・・
(千夏さんのほぼ彼氏だ・・巻が・・
くそっ他に女も居るくせにっ・・)コバヤ
巻が来てから・・
巻が現れてから・・
おかしくなっちまった・・
「・・・抜けます・・エース。
後は、よろしくお願いします・・総長を・・」コバヤ
「ああ・・いつでも戻って来い。」鉄也
「まだ時代が早いだけだ。」進藤
「ああ。まだ若い」原西
そんな事ねえ・・
六本木の頭は俺と同じ16歳のリオだぞ・・
巻なんて、たった一つ上だ。
弾かれて行く・・
俺も、あれだけ恐れられてたのに・・
「コバヤ・・俺等は付いて行くぜ」
「ああ。まだこれからだよ」
六本木非行少年喧嘩夜芸のメンバーだ。
とは言っても、たった二人。
「ぶち壊してやるよ・・なんもかんも・・」コバヤ
「ああ。やってやろうや」
「こっちは、残機一つルールなんてねえしな」
何度でも、新時代の攻撃ぶち込んでやる。
「誰狙う?巻と長山でいいか?」
「だな、やられたまんまじゃ終わらねえよ」
「くく・・・」コバヤ
「何だよ、コバヤ・・」
「二段階だ・・一発じゃ、巻も長山も取れねえぞ・・」コバヤ
生き残れねえぞ・・そんな単純じゃぁこの新時代は
狙うは・・・
「リオだ。」コバヤ
こんなおいしいルールあるかぁ・・・
「六本木歩兵と飛鬼、全部俺の兵隊にしてやるよ・・
リオ『捕まえて』な・・・ぶははははは」コバヤ
負けて俺の兵隊になれや・・
いや俺の女に・・リオ。




