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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の抗争===
40/73

36. 花の彷徨う壮烈

「お前等ぁ総長来るぞぉ!気合入れろ!」長山

「押忍っ!!」「おうっ!!」


湯島にやって来る東爆総長


「ざあああああああすっ!!!」長山

「お疲れです!」「お疲れです!」「お疲れです!!」


「おうっ。」総長


これが長山が武力以外で気に入られる理由である。


古臭いというか、熱烈というか・・

統率力でもあり・・


(うん。今の時代に素直に熱い感情ぶつけて来る。)総長


ちょっとした喧嘩でも・・


「隊長っ、向こうで喧嘩ですっ」

「何~。総長、ちょっとお待ちを・・」長山


って、弾丸のように突っ込んで・・


「東京無双極悪非道の爆撃だ~!!!」長山


いつだって全力だ。

んで、用件を伝えて・・


「押忍っ。ありがたきお言葉です」長山

「うん。じゃあ明日な・・」総長


「おつかれ、さまっしたあああ!」長山

「お疲れ様でしたぁ!」「お疲れ様でしたぁ!」


しばらく下げたままの頭


「おうっもう見えなくなったぞ、ちょーすけ」

「おうっ。ふ~緊張するな、未だに・・」長山


「でも、これって認められた?」

「かもな・・これで東爆争奪戦は一歩リード・・」長山

「いや、正当後継者って事だ」

「ああ・・巻なんかに取られてたまるか・・」長山


東爆の総長から伝えられた事・・


「明日、トップ会議か・・」

「すげえな・・伝説の日になるぞ」

「ああ。その総長のお付が、ちょーすけだ」

「新しいとっぷく(特攻服)出しとくか」長山


「曖昧だったしな・・」

「ああ・・特に、愛羅さん問題・・」

「俺、板ばさみになりそうだな・・」長山


どっちも憧れの存在である。総長に愛羅・・


「あっ、おいっ住民さん!」

「あっ、すみませーん。すぐ避けます」長山


「どうもー」


って帽子を深く被った千夏だ。

部屋に入り窓の下から聞こえてくる会話


「主に歩兵の事だろうな」

「ああ。噂じゃ飛鬼と合流するんじゃねえかって?」

「どっちが?」

「いや、わかんねえ・・六本木の方?」

「愛羅さんの可愛がってるリオってのが今飛鬼仕切ってるらしいしな」

「でも、巻に持ってかれる可能性も・・」

「ああ・・愛羅さんの所頻繁に出入りしてるしな」

「総長も嫌いじゃないって言ってたしな・・」

「最悪、池袋だけはウチと合流してもらおうや」

「どっち道、明日構図がハッキリするぞ」

「ああ。上にも少し言われたみたいだな。」

「ああ。ハッキリしないと抗争は長引くぞってな」

「確かに・・」

「ちょーすけ、今度こそちゃんとエースの顔見とけよ」

「どうせ覆面だよ・・空気読まない女だからな」


(むっ・・)千夏


「でも、総長は知ってるんだろ?」

「上で会うみたいだからな」

「あれっ?じゃあ愛羅さんよりエースの頭の方が格は上?」

「今はな。」

「だから微妙なんだよね。」

「ああ。歳は愛羅さんが二個上」

「でも最初は愛羅さんの方が、実績も名前も上だったんだよね」

「一気に捲くったっていうか・・」

「まあ、渋谷仕切ってるくらいだしな」

「方向性は違うような・・」

「不良で突っ走ったエースとお水で突っ走った愛羅さんか」

「でも、愛羅さんも最初不良だぜ」

「不良は総長に任せたんだよ。」

「まあ、二人とも不良しててもな・・」

「してるけどな・・ほぼ愛羅さん・・」

「ああ。自然と集まってくるしな」

「そうだな・・不良20のお水80か」

「ああ。エースは不良100」

「どうやって食ってんの?」

「渋谷の用心棒。結構な額になるらしいぞ。」

「そりゃ、ここ湯島なんか比べ物にならねえほど街でかいしな」

「巻が貢いでるって噂だぞ」

「拳鍔は資金すごいからな」


(ふふ・・勝手な事ばっかり・・)千夏


「でもセンスあるよな」

「ああ。無双無上龍に街賊悪漢か・・」

「おめえの最初考えたのひどかったな」

「上がアウトロー史上最高傑作にダセえチームだって認定してたぞ」

「えっ?今も正式名称、小麦粉爆撃だろ?」

「湯島だ!湯島!何が、小麦粉だ!」

「ああ、勝手に名乗りやがって、もう闇に葬り去ったぞ」

「バカ、原点に帰るって意味でだな・・」

「原点じゃなくて、原材料だろ・・」

「本気で言えるか?喧嘩の時、小麦粉爆撃参上だーって?」

「深い意味だったんだけどな」

「不快だよ・・」

「本当バカだよな・・」

「破天荒って言ってくれる?」

「ははははは」


(ふふ・・おもしろいじゃん・・)千夏




「総長迎えに行く車ギッて(盗んで)来るか・・」長山

「どこ?総長の家とトップ会議」


「家も会議も新宿」長山

「あっ・・面倒臭いだけなんだ・・」

「歌舞伎町のど真ん中住んでるよ総長」長山

「車要らねえじゃねえか・・」


「てか、明日の為に早く寝るとか考えないの?」

「今日を全力で生きるんだよ。

 よし、六本木行こうぜっ奇襲だ奇襲」長山

「おお~今日は絶対来ないと思ってるぞ」

「巻いねえかな?先にぶっ飛ばしてやるよ」長山


~~~六本木~~~


「ピピピ・・」


(んっ?千夏さんからメール・・

 湯島が六本木に奇襲に向かった?)巻


「どうしたの?巻くん?」カナ

「ん?ちょっと急用。帰るね」巻


くく・・こんなチャンス逃すわけねぇ・・

湯島は今人数少ないはず・・


(奇襲ってくらいだから、まあ4~5人か・・よしっ)巻


進藤に電話して・・


「お前等も行くぞっ」巻

「おう」ボーイ

「おうっ」ボーイ


(喧嘩か・・)カナ


来い・・・

甘い罠仕掛けてやる・・


明日の会議の前に潰してやるよ・・くく



~~~六本木の雑踏~~~


「おいっ居たっ!巻一人だ!」

「しゃあ良い事あったぜ!突っ込め!」長山

「おうっ」


(くく・・単車二台で三人って・・)巻


「巻~~逃げるなよっこらぁあああ」長山


単車を止め突っ込んでくる湯島の三人


「くく・・・お前がな」巻


「うっ、ちょーすけっ!」

「なっ!進藤!」長山


「・・呼び捨てか?ガキがこらっ!」進藤


「くそっ、もう行けっ!

 行く道引いたら爆撃の名が廃るわぁ」長山

「うおおおおお」「しゃあああ」


「・・・だせえ・・・」巻


くそっ・・

だせえって言うな。分かってる。

六本木や渋谷に湯島が勝てるなんて思ってねえ。


ここに来るのだって精一杯の背伸びだ。

だから悟られないように、いつも大声だして残虐気取って、

六本木も庭だぜぇみたいな顔して・・


「ぐぱあああ・・」

「うぐっ・・ああぁ・・」


(くっ・・あっさり俺一人・・)長山


すでに悶絶して倒れこむ湯島の兵隊。

倒れれば上から蹴られる蹴られる・・


「ちょーすけ・・逃げろ・・」

「早くっ・・俺等はいいから・・」


「くっ・・」長山


なんて無様だ・・明日の事、総長に目を掛けてもらった事で、

高まる感情を抑え切れなかった俺のミス。


簡単に取れる訳ない・・

こんな適当な思いで突っ込んできたから後悔する・・

勢いだけで、本気で潰そうなんて思ってなかった・・

言わばパフォーマンス。まさか本当に巻と出くわすとは・・

だからヤラれる・・覚悟が足りなかったから・・


「ガッ・・」っと、進藤に髪の毛引っ張られる長山

「うっ・・」長山


「ドッ!」

「がはああああっ」長山


進藤の強力なボディーブローで悶絶する長山


「・・・拳鍔だぁ・・上等ならいつでも来いや・・。

 おい、巻ぃ」進藤


「おうっ。くく・・拳鍔・・・参上だぁ」巻も長山に近づいて行き


「バキン!」


「うがああああああああああ」長山


「くく・・・あいさつ代わりだ・・」巻


そして拳鍔メンバー達が・・


「くく・・早く『総長』んとこでも泣きつくんだな。

 拳鍔にやられました、ケツ拭いてくださいってな・・」


「それとも愛羅のとこかな?

 どうせいつも愛羅の事考えながらオナニーしてんだろ?

 おめえもコバヤと一緒の童貞なんじゃねえのか?」



「ぶははははは」巻 「ぶははははは」進藤



去って行く拳鍔。圧勝だ拳鍔の。

これで得たのは、評価。


「うおっ、あの湯島が話にならなかったぞ」

「こりゃ~他の爆撃系も渋谷に流れるんじゃねえか?」

「巻のやろう、素手で肋骨掴んでそのまま折りやがった・・」

「やっぱ巻か。抜けてるの」

「勝ち馬に乗らねえとな・・生きて行く為には・・」


(くそっ・・くそっ・・)長山


何が悪いっ。愛羅さんの事考えて・・

何が悪いっ。憧れの人の事考えて・・

何が悪いっ。好きになって・・


「くすぅー・・くすぅ・・」長山


うまく息もしゃべることも出来ない・・

けど叫びたい・・


「バカ!しゃべろうとするなっちょーすけ」

「行くぞ病院っ。完全に肋骨折れてるんだよ。拳鍔のくそがっ!」



「・・・ぁ・・・ぁ・・ぁ・・」長山が鬼の形相で大きく口を開けて


「止めろっ、ちょーすけ!声出すな!」

「バカっ。もう口ふさげ」


だが声は出ない。それでもまだ叫ぼうとする長山


「んぐうっ・・んぐっ・・」メンバーに口を押さえられる長山


聞こえずとも、届け・・

俺の熱い咆哮・・

爆撃への想い。忠誠心。


ぶち殺してやる・・

拳鍔のくせに・・


愛羅さんにも総長にも気に入られやがって・・・。


「ぁきぃいいい(巻)」長山



まだ心折れなきゃ終わりじゃねえぞ・・



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