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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の女達===
23/73

20. 最後の火薬庫

~~~六本木の路上~~~


「ぶはは・・相変わらず、面白い事してるな」

「もう誰も甘い罠に掛からなくなったからな」

「それでも、したくないな」


街の住民の会話だ。


「・・ねえ・・何それ?」愛羅

「ん?腕折れた振り・・てか片手使わないよアピール」爆撃総長


片方の腕にギブス嵌めて吊ってる状態。


「これでも駄目か・・・。ねえ手錠掛けてよ、前で」総長

「ぶはは。それは、さすがに負けるんじゃねえか?」愛羅


もう、ハンデを与えないと誰も喧嘩してくれない。

だから最近六本木にもめったに来ない。

来れば不良がみんな撤退だ。



(汚ねえな・・新時代の不良。

 そりゃ、やらなきゃ負けねえ・・)総長


一番いいのはシカトだ。

喧嘩売られようが殴られようが無視してればいい。


(正直、これじゃあ引退だ・・

 何か過去にも突き抜けたら、こうなったとか・・)総長


過去のアウトローにも在った同じような現象。

いくら本人がやる気があっても、

周りが相手にしなければ、もう引退と一緒だ。

無理やり次のステージに押し上げられる。


(次はヤクザか・・。・・もっと不良で暴れたいのに・・)総長


変な悩みである。

もう喧嘩じゃなく、仕事で勝負・・


(もっと不良として、街で喧嘩して勝ったり負けたり・・

 仲間と喧嘩の感想戦したり・・すげー奴が現れたぞとか言って、

 違う街に乗り込んだりしてえ・・)総長


もう後はきっかけだ。

自分の口でハッキリ、今日引退しますって言うか、

上の人が、今日からもうシノギ方だけ頼むわって言われるか・・


「もう、引退する?」愛羅

「・・・嫌だ」総長


愛羅に言われた・・


「正直、もう過去の人扱いされてるよね・・」愛羅

「うん。切ない・・」総長


「ぶっちゃけ、東京は制覇したよ。いや制覇中?」愛羅

「だね。でも、あと派閥統一って夢が・・」総長


ぶっちゃけ、東京制覇はした。

その後に、六本木に残党の飛鬼が出てきただけ。

またその後に、拳鍔やエース。

まるで次の時代のように・・


「俺も新時代なのに・・」総長

「だね。」愛羅


前の時代、大乱戦時代の最後に出てきたのがこの総長だ

そして、ここから始まった新時代。


「やる気ないの俺と?巻やエースの頭は?」総長

「あったら、とっくにぶつかってる。」愛羅


そりゃそうだ


実際この六本木にも乗り込んで来てるのに・・


「やべ・・退散退散、元、東京番長だ」進藤


「勝てるかあ・・前の時代のトップになんかに。」中根


「前の東京の覇者か・・恐い恐い・・けど憧れるなぁ

 突き抜けたよなぁ飛び切りで。」巻


言いやがったなっコノヤロウ・・

過去の人的発言を・・



だけど、たまに居るよね・・



「タイマン張ってくれや!」コバヤ

「わはっ」爆撃総長


久しぶりの喧嘩だ。


周りのクズは、ニヤニヤしながら見てやがる。


「くく・・若い躍動は、いいもんだね」巻

「見ろよ、まだ六本木にアホが居たぞ」中根

「まあ、いい勉強になるんじゃねえか?」進藤


「ごぱあああああっ!!」コバヤ

「うん。まあまあだね」爆撃総長


って、たった一発だ。

準備運動にもなりゃしねえ。


圧倒的だ。

まあだから東京制覇出来たし。


って、もう無言で消えて行くし・・新時代の不良共・・


「だ・・大丈夫か?」爆撃総長

「ぐふぅううう・・」相当痛がってるコバヤ


俺っ?アフターケアーは?

歩兵の兵隊に一応送らす事に・・

「またっすか?総長・・。可哀想ですよ、本気出しちゃ・・」

なんだこれ?

俺が悪いみたいになってるし。



「でも、俺引退なら、お前も引退なんじゃ?」爆撃総長

「・・・私は、それでも・・。」愛羅


なんかセットで見られてるし・・

まあ、同じ派閥だけど。

俺が頭で、こいつ・・愛羅さんが女帝だ。


「もう引退するか?『湯島』の奴に継がすか?」愛羅

「やだ。」爆撃総長


てか、俺まだ19だぞ・・

微妙っちゃ、微妙だけど、

だけど、愛羅や拳鍔の進藤の一個下だぞ・・


「お前は、どうするの?」爆撃総長


女帝として・・・


「正直、もう必要ないよ不良チームなんて・・

 資金も有るし、もうお店出して事業一本でやって行きたい」愛羅


「確かに、もう不良チーム要らないよね・・」爆撃総長


そう、もうこの愛羅も俺と同じ、過去・・

いや制覇した者・・


「女帝って言われだしたね」爆撃総長

「六本木のな・・まだ言われたくなかったけど。」愛羅


もうここでは上が無いって事だ。

そして女帝ならば自ら殴り合うなんて事はバカげてる・・



愛羅もまだ不良がしたいのだ。現場で殴り合う。

ちょっと、足を踏み外せば命さえ無くなるような、

ヒリヒリとした毎日で生きていたい。


そして何より現場から引退しきれないのはお互い後継者の問題・・


「リオって子じゃ駄目なの?派閥違いだから?」爆撃総長


リオって子は、飛鬼の中根とセットだし・・


「いや、そこは別に・・正直派閥なんて関係ないよ。

 リオは私の派閥っちゃ~派閥だし」愛羅


だが、まだまだ足りない。

側にいて、色々教えてあげなければ・・



「後継者かぁ・・」愛羅

「って、いうより後継者候補が、正解だね言い方は。」爆撃総長



「うん・・次の女帝候補が私だから、

 次の女帝後継者候補か・・」愛羅

「俺は、次の東京覇者後継者候補をか・・」爆撃総長


「・・・・・・」愛羅

「・・・・・・」爆撃総長


六本木の雑踏でナンバー1同士が無言でただそこに居る。


きっかけ・・

あと一押しが欲しい。

敵でも味方でも・・

次の時代を任せられる人物を待っている・・



「巻は?」愛羅

「かわいいな。」爆撃総長


普通なら後継者に出せれる名前じゃないが・・


「思いっきり派閥違いだけどな・・」愛羅

「さっきのガキ(コバヤ)も、かわいいけどな」爆撃総長


完全に、もう終わった後のような会話だ。

次の後継者選びのような・・


「お前は、まだライバル居るな。いいよな。」爆撃総長

「ははっ。ちょっと路線違うけどな」愛羅


エースオブドラゴン・・


まあ、向こうは女・女帝ってよりも、不良がメインだ。

過去にも居た不良として喧嘩だけで、

お水を知らずにのし上がった女帝のよう・・


「だから上はかわいいのかな?」愛羅

「似てるんだろ路線が。まあ才能も飛び切りだ。」爆撃総長



「時代は繰り返すのかなって上が言ってたぞ」爆撃総長

「ふ~ん・・・てか、言えよ。知ってるなら・・」愛羅


当然、この爆撃の総長なら、

エースオブドラゴンの千夏とは面識が有る。



「・・・・・・」愛羅

「・・・・・・」爆撃総長


会話が止まる・・


感じている。もうすぐ終わる不良人生。

こんなものなのだろうか?引退・次のステージに進むって・・

もっと華々しく、スカっとしてたイメージだったのに・・


実感が無い。今俺が東京のトップなんて・・

この愛羅もだ。

結局、上の出来すぎる先輩方を見てるからだ。

もっと、もっとと・・まだがんばらなきゃと・・


「・・・・一回ヤラせてよ・・」爆撃総長


「・・・・・殺すぞ・・」愛羅

「はは、やっぱり?」(恐っ・・)爆撃総長


んっ?

やめろ・・・


「へへっ」リオ

「おおー」中根


憧れの目で見るの・・

仲よさそうだなトップ達・・的な目で見るの・・


「ああなりたいよね」リオ

「ああ・・時代のトップにな。仲良く戦友のように。」中根


まあ悪い気はしないけど・・


「巻か・・抜けてるの、やっぱ・・」愛羅

「俺こないだ・・」爆撃総長


急に路地裏で、一人の巻と遭遇

巻が近づいてきて・・


「あっ、刺されたっ!と思ったら・・」爆撃総長

「ふんふん・・」愛羅


「ギュっ・・ぬちゃ・・」


抱きしめられ・・


「目までトロけさせて、思いっきりキスされたぞ・・」爆撃総長


まるで女の子が胸に飛び込んで来るように・・


「ふふ・・かわいいじゃん」愛羅

「さみしいのかな?てか、どっちもイケんのかあいつ?」爆撃総長


「上の評価も、やっぱ巻?人気は?」愛羅


この東京を牛耳るアウトロー達や、その周りの女帝や、兵隊達


「賛否両論だな・・

 でもごく一部に強烈に人気だな。今まで居ないタイプだし」総長

「・・悲しみの悪党か・・」愛羅


「おっ。いい表現、異名だな」爆撃総長

「かわいいよ。突き抜けてるし・・

 まだ子供だけど、伸びしろもあるし・・」愛羅


「ああ・・まあここで弾け飛ぶなら、

 それまでの人物だったって事だ」爆撃総長

「だね・・」愛羅


思ってはいけない事かもしれないが・・

感じている二人共・・


巻の終戦・・


「帰るね。まあ期待はしとこう」爆撃総長

「うん。確かに巻がもっと突き抜けたらおもいろいな」愛羅



だが、影響力のある二人のこの会話が、

風に乗ってよからぬ方向に歩き始める。



~~~東京、上野・湯島地区~~~


「巻が候補に挙がってるって噂だぞ!」

「マジか!?いくら、派閥関係ないって言っても・・」

「東爆(爆撃のトップチーム)のポストが空いてるしな・・」



最後の火薬庫に、最後の火種・・・



「ぶっちゃけ、東爆継いだら東京制覇みたいなもんだろ?」



そう。最短ルートだ・・・・


今の爆撃の総長の後継げば・・・

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