2. 嘘が、剥がれちまう・・
いつもと変わらない毎日のハズ・・
またいつものたまり場に居る巻。
「巻君、今日何する?」
「そうだな・・」巻
たまり場に来てもやる事が無い。
まあ、路上で冷めた不良を演じるくらいしか。
ウチのチームは総勢8人。
それと取り巻き達が7~8人
まあカッコつけで、とりあえず周りに居るってだけの奴ら。
地元がどこかも知らないし。たいして信用もしてない。
昨日セックスしたのもこいつらの中の女だ。
こいつ等は、これで一丁前の不良だって思ってやがる。
渋谷の不良チームと仲良くて、
ヤリマンを気取って、チームの頭と冷めたセックス。
「ねえ、スーパーナックルって、
どういう意味で付けたの?」千夏18歳
昨日寝た女だ。実は俺の方が一つ下だ。
そして、くだらない安易なチーム名だ。
「何となくだよ・・」巻
本当に何となくだ。別にチーム名に誇りも何もねえ。
そして近くの路上から
くだらない会話を切り裂く荒々しいメロディーが聞こえてくる
ここ久しく聞かなかった音・・
「はは・・見ろよっ喧嘩してるぜ」
「本当だ・・」
ここ最近では、滅多に見ない喧嘩だ。
殴り合いの音と罵声と強がりの言霊が織り成す乱闘のメロディー
どうやら渋谷ナンバー1チーム、渋谷メタルだ。
こっちも、別にこれと言ったチーム名じゃねえ
「うおっ!マジか!?」
「おいおい・・完全に押されてるぞ、メタルが!」
まあそりゃそうだ。
メタルは悪党揃いだが、喧嘩・・ってチームじゃないし・・
大体なんなんだ?相手の奴等・・
たま~に、頭おかしいバカが出るんだよね。
意味も無く喧嘩するような不良が。
今じゃ化石だ。こんな無意味な事するなんて。
まあ、でも他人事だ。興味もねえ、負けろ負けろ
「おいっ!あっちにも居るぞ」
「ああ・・潰せ・・腐ってやがるなこいつら」
何言ってんだ?
俺、お前等知らねえし・・
止めろよ・・そんなくだらねえ事・・
でないと・・
くくく・・
嘘が、剥がれちまうだろ・・
「ちょっ!待てよ!」
「きゃあっ」
「なっ!」
いきなり殴りかかってくる集団
とは言っても4~5人だ。
人数で言えばこっちの方が多い。
なのになぜ・・・
なぜそんな無意味な事をするんだ?
2~3人ウチのチームの者が殴られて・・
「頭、どいつだ?」
みんなが俺の方を向く。
「お前か?タイマン張れや」
「ちょっと待ってよ・・なんで俺が・・」巻
「本当クソだな渋谷は・・攻めて来るんじゃなかったよ」
相手チームのリーダー格と思われる人物がこう言い放つ。
じゃあ、どこがクソじゃないんだ?
「ドッ!」
「きゃあ」
「かかって来いって言ってんだ・・」相手リーダー格
いきなり殴られる俺。本当恥ずかしい・・
これでも渋谷ナンバー2のチームの頭だ。
「このやろうっ!」巻
久しぶりの喧嘩だ。とは言っても、
最近は弱い者としかした事が無い。
それだけで周りの仲間からは、アイツが喧嘩最強だとか・・
鬼巻だ!とか、勝手にあだ名付けられて・・
「何が渋谷の鬼巻だあ!?
いつでも来いっコノヤロウ!」相手チーム大将
「こっのやろ~」巻 (くくく・・・)
かっこつけて、俺が渋谷の鬼巻だーって言って殴りかかるが、
くくく・・ナイス、お前等・・
「やめとけって、巻!」
「ああ。来たぜっ警察」
役者だな・・必死で俺を止めようとするメンバーに、
振りほどけないくらいの力で振りほどこうとする俺。
「ちっ・・くそが!。
おめえ次は、こっちから行ってやる!どこのどいつだ!」巻
ほらっどうだ?くくく・・いい感じだろ?ギャラリーも見てるし、
向こうでやられた渋谷メタルの連中もこっちを見てるから
・・一応気取らないとね・・一応・・そこそこの不良を。
「・・いつでも来いやっ!
5代目六本木喧嘩歩兵連隊だぁ!」相手リーダー格
六本木喧嘩歩兵連隊?
・・こんなに熱くなるのか?
チーム名聞くだけで・・・




