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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の不良達===
2/73

2. 嘘が、剥がれちまう・・

いつもと変わらない毎日のハズ・・



またいつものたまり場に居る巻。


「巻君、今日何する?」

「そうだな・・」巻


たまり場に来てもやる事が無い。

まあ、路上で冷めた不良を演じるくらいしか。



ウチのチームは総勢8人。

それと取り巻き達が7~8人

まあカッコつけで、とりあえず周りに居るってだけの奴ら。

地元がどこかも知らないし。たいして信用もしてない。

昨日セックスしたのもこいつらの中の女だ。

こいつ等は、これで一丁前の不良だって思ってやがる。

渋谷の不良チームと仲良くて、

ヤリマンを気取って、チームの頭と冷めたセックス。


「ねえ、スーパーナックルって、

 どういう意味で付けたの?」千夏ちなつ18歳


昨日寝た女だ。実は俺の方が一つ下だ。


そして、くだらない安易なチーム名だ。


「何となくだよ・・」巻


本当に何となくだ。別にチーム名に誇りも何もねえ。


そして近くの路上から

くだらない会話を切り裂く荒々しいメロディーが聞こえてくる

ここ久しく聞かなかった音・・


「はは・・見ろよっ喧嘩してるぜ」

「本当だ・・」


ここ最近では、滅多に見ない喧嘩だ。

殴り合いの音と罵声と強がりの言霊が織り成す乱闘のメロディー


どうやら渋谷ナンバー1チーム、渋谷メタルだ。

こっちも、別にこれと言ったチーム名じゃねえ


「うおっ!マジか!?」

「おいおい・・完全に押されてるぞ、メタルが!」


まあそりゃそうだ。

メタルは悪党揃いだが、喧嘩・・ってチームじゃないし・・

大体なんなんだ?相手の奴等・・


たま~に、頭おかしいバカが出るんだよね。

意味も無く喧嘩するような不良が。

今じゃ化石だ。こんな無意味な事するなんて。

まあ、でも他人事だ。興味もねえ、負けろ負けろ



「おいっ!あっちにも居るぞ」

「ああ・・潰せ・・腐ってやがるなこいつら」


何言ってんだ?

俺、お前等知らねえし・・

止めろよ・・そんなくだらねえ事・・

でないと・・


くくく・・


嘘が、剥がれちまうだろ・・




「ちょっ!待てよ!」

「きゃあっ」

「なっ!」


いきなり殴りかかってくる集団

とは言っても4~5人だ。

人数で言えばこっちの方が多い。


なのになぜ・・・

なぜそんな無意味な事をするんだ?


2~3人ウチのチームの者が殴られて・・


「頭、どいつだ?」


みんなが俺の方を向く。


「お前か?タイマン張れや」

「ちょっと待ってよ・・なんで俺が・・」巻


「本当クソだな渋谷は・・攻めて来るんじゃなかったよ」


相手チームのリーダー格と思われる人物がこう言い放つ。


じゃあ、どこがクソじゃないんだ?


「ドッ!」

「きゃあ」


「かかって来いって言ってんだ・・」相手リーダー格


いきなり殴られる俺。本当恥ずかしい・・

これでも渋谷ナンバー2のチームの頭だ。



「このやろうっ!」巻


久しぶりの喧嘩だ。とは言っても、

最近は弱い者としかした事が無い。

それだけで周りの仲間からは、アイツが喧嘩最強だとか・・

鬼巻おにまきだ!とか、勝手にあだ名付けられて・・


「何が渋谷の鬼巻だあ!?

 いつでも来いっコノヤロウ!」相手チーム大将


「こっのやろ~」巻 (くくく・・・)


かっこつけて、俺が渋谷の鬼巻だーって言って殴りかかるが、

くくく・・ナイス、お前等・・


「やめとけって、巻!」

「ああ。来たぜっ警察ポリ


役者だな・・必死で俺を止めようとするメンバーに、

振りほどけないくらいの力で振りほどこうとする俺。



「ちっ・・くそが!。

 おめえ次は、こっちから行ってやる!どこのどいつだ!」巻



ほらっどうだ?くくく・・いい感じだろ?ギャラリーも見てるし、

向こうでやられた渋谷メタルの連中もこっちを見てるから

・・一応気取らないとね・・一応・・そこそこの不良を。


「・・いつでも来いやっ!

 5代目六本木喧嘩歩兵連隊だぁ!」相手リーダー格



六本木喧嘩歩兵連隊?


・・こんなに熱くなるのか?


チーム名聞くだけで・・・


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