12. 何より・・
お守り(香奈)連れて、この六本木から退散。
まさかあれが、現東京ナンバー1だとは・・・
メールが着てる・・
~~~~~
一旦、撤退。
~~~~~
簡単なメールだ・・
一部のナンバー1、進藤君からだ。
まあそれが正解だ。
この男の登場で、六本木がもぬけの殻だ。
「・・ねえ・・」香奈が辺りを見渡し・・
「ああ・・みんな撤退してるな」巻
蜘蛛の子散らすように、不良が消えて行く。
飛鬼・・非行少年・・拳鍔・・
たった一人の男の出現で・・
「なんだ?なんだ?」総長
「ぶはははは、みんなお前とやりたくないから逃げるんだよ」愛羅
ここだけは次元が違う。
別格中の別格。
「せっかく、六本木に集めたのに・・」総長
「まあ、実際集まって来たな・・」愛羅
完全制覇へ・・
すべての不良を叩く。
手っ取り早くする為に六本木におびき寄せる。
池袋・新宿には本隊を置き、蟻一匹通さず・・
すれば必然的に流れてくるは六本木。
そして、もし逃げるなら・・・
渋谷・・
爆撃が渋谷を潰さなかったのは、
渋谷の拳鍔に、この六本木の勢力をぶつけるためだ。
「飛鬼と非行少年は拳鍔に潰してもらおうか。」総長
「ははっ・・拳鍔が負けるんじゃない?」愛羅
「とりあえず今日から俺が六本木駐屯だ。」総長
「兵隊は?」愛羅
「全部、池袋と新宿に回せ。」総長
「ははっさすが。」愛羅
単独単機で六本木に。
甘い罠・・・
爆撃の頭が兵隊も付けずに一人で六本木に居る・・
~~~渋谷~~~
撤退してきた四部夜のナンバー1進藤を出迎える兵隊
「お疲れ様ですっ!」「ご苦労様です!」お疲れ様です!」
「・・おう・・」進藤
渋谷に駐屯してる四部夜二部の者達が緊張気味に挨拶
二部の者達でもこの進藤には滅多に会えない。
それに、2部や3部の者や1部の一部
そして街の住民はこの進藤が渋谷の頭だと思っている。
「押忍っお疲れです。巻の伝言預かってます。」鉄也
「おうっ」進藤
鉄也も渋谷にやって来て何やら二人で会議
それを少し遠くで離れて見ている一部の猛者達・・
「なんで進藤君が年下のガキに振り回されてんだよ」
そりゃそうだ。進藤は二十歳。巻とは三つも違う。
この年代の三つは、かなりの上下関係があるはずだが・・
しかもこの進藤もチャチな不良じゃない。
この四部夜の大将を勤めるほどの男だ。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」原西(四部夜ナンバー2)
「どうしたんだよ?お前等、黙って・・」
しゃべらない一部の人間。
知っている・・いや知らされた・・巻の力を・・
そこに鉄也、進藤が戻ってきて、
「また爆撃の頭が来たら、渋谷に撤退を繰り返すぞ」進藤
ざわ・・・
進藤を知っている一部や二部の人間からしたら・・
「そこまでですか?爆撃の頭は?」
「単独単機で六本木に入ったって言うじゃないですか」
「進藤君なら・・」
「・・・まあ、様子見だ・・」進藤
「渋谷拳鍔は、このまま遊軍で・・」鉄也
何より負けない喧嘩を・・
~~~次の日の昼~~~
渋谷の雑踏で・・
「ちっ!・・拳鍔の巻だ」歩兵兵隊
「構うな、仕事中だ・・」
渋谷で何やら取立ての仕事に来ていた歩兵連隊の兵隊
「ほほう。昼でも生きてんだな。ははは」
「昼なら、殺されねえから堂々と歩いてるな」
こちらも、渋谷にヤボ用の飛鬼の兵隊
見かけたのは巻が一人で渋谷を歩いてる所。
でもさすがに、この昼の人ごみの中じゃ喧嘩にはならない。
やったとこで正式なタイマンにはならないだろうし、
すぐに警察が飛んでくる。
それに昼じゃあ、喧嘩に負けた方の勝ちだ。
勝った方は、あっさり捕まって無意味な戦力低下だ。
だから不良の抗争って言っても毎日が喧嘩って訳じゃない。
街で出くわしても、そうそう喧嘩になるもんじゃない。
よく考えて喧嘩をしなければ、ただ損をするだけだ。
巻は四部夜の事務所へ(巻の事務所)
意外にちゃんとした会社のような事務所で、
玄関には綺麗なマットに観葉植物。
表札は『渋谷夜街警備保障』
いわゆる、みかじめを合法的に夜の店から取る業務内容だ。
当然売り上げの5割は地元のヤクザ組織へ流れる仕組みだ。
だが双方これが得策である。
やはり街を仕切るのは本職だ
そしてきつい暴対法の抜け道、捨て駒でもある四部夜。
夜の店も、みかじめ払っている方が得策だ。
ちょっとしたトラブルや、他所からの不良や、
上品でない客を追い出すのには好都合だ。
「原西君、次の獲物だけど・・」巻が書類を何やら渡し・・
「ほうほう・・よし、一部と二部、総出で・・」原西
食っていくために誰もが、『仕事』をせねば・・
「俺も行くから・・」巻
「ああ・・助かる。」原西
(初・・やっと、巻と仕事がかぶった・・
これで巻の隠れた何かが見れそうだ)
四部夜一部の巻に不信感を持っているメンバーだ
忙しく原西が動き回る。
地図に車の手配に二部の配置・・
「理想は何時?」原西
「集金日が明後日。」巻
「じゃあ明後日まで、全員喧嘩御法度で」原西
「はい」
「りゅうか~い。じゃあ俺は・・」巻
それまで巻は・・
「ここいいんじゃない?」巻
「へへっ急に引っ越せだなんて、でもうれしい」香奈
二人で不動産屋に。
(念には念を・・いずれ香奈の部屋はバレる・・
それに狭い・・ワンルームじゃあ・・)巻
「えっ?あの部屋も借りたままにしとくの?」香奈
「うん。だから香奈の住所は、あそこのままで」巻
巻が両方家賃を払う事に。
「じゃあ私が生活費だすね」香奈
「ありがと」(要らないけど・・)巻
まあこうすれば、香奈も納得する。
香奈が店に住所を書いて教えているのだ。
敵対組織に店に香奈の住所を調べに来られたらバッターアウト。
だいたい香奈の店がどこ系なのかも未だに分かってない。
元の香奈の部屋はダミーの住所用に。
「わー綺麗っ」香奈
「うんいいね。」巻
色々借りたい部屋をピックアップして見て回り
「ここにするか?」巻
「でも大丈夫?高そう・・てか、絶対鬼高い・・」香奈
「少し仕事場に遠くなるけど、いい?」巻
「へへっうん。でも前より近いよ。出勤は電車で直通だし」香奈
普段はタクシーばっかりだからよく地理が分からない巻
(へへっ同棲か~ウキウキするな~)香奈
不動産屋に戻り・・
「どうでした?お決まりになりましたか?」不動産
「ええ。ここにします」香奈
そういって香奈が必要な書類を書き込む。
「ふんふん・・ええ、ばっちりです」不動産
「いつから入れますか?」巻
「そうですね・・急いで・・明日には完全に」不動産
それなりにいい部屋を借りたんで対応もいい。
「ちなみに、色々ピックアップした所から、
どうしてここを選んだのか、参考にお伺いしたいのですが」不動産
「ええ・・」巻
まあ、部屋の作りとかセキュリティーとか・・
何より・・
「新宿だったんで」巻
くく・・・
先に叩いてやるよ・・・
爆撃・・




