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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の不良達===
13/73

11. 悪党の輝く街

「愛羅さん、ご指名です・・」ボーイ

「うん。すぐ行く」愛羅


ゆっくり離れていく手、

最後に愛羅の指先が、また軽く動いて、僅かに触れる・・

いや、触った?絡めた?


「後で他のチームの事・・」愛羅

「ああ・・」巻


そりゃあ興味ある。延長だってしたっていい。

だからもう一度愛羅が回ってくるまで待つ事に。


敵同士だが敵の敵は味方に・・


情報が欲しい。

この六本木で生きていくために

誰が敵で、誰が潰しあってくれるのか?


だが、そう言い聞かせてるだけだ・・

もっと・・・・触れたい・・




「六本木とびおに?」巻

「ええ。六本木飛鬼」愛羅


六本木の情報を・・


どうやら今この愛羅と全面戦争してるのが、

この飛鬼ってチームらしい。

反爆撃チームだ。



この飛鬼ってのと、

六本木喧嘩歩兵連隊と、もう一つ強力なチームがあるらしい。

というより、強力というか・・最悪らしい



「六本木非行少年喧嘩夜芸けんかやげい?」巻

「ええ・・きっと・・」愛羅


プレジェイ系?


じゃあプレジェイ系は、エースオブドラゴンと、

この喧嘩夜芸ってので、二チーム?


てか、なんだ・・?

非行少年喧嘩夜芸?

ぜってぇスーパーナックルくらいのチーム名じゃ勝てなかったぞ・・

飛鬼にしてもそうだ・・



「多分これが(喧嘩夜芸)、エースオブドラゴン・・」愛羅

「なるほど・・六本木での活動、隠れ蓑、通称がこれか」巻


それなら納得だ・・

なぜなら・・


「くく・・、この最近六本木に出来たあのチーム、

 中身は渋谷拳鍔だろ?」愛羅


「・・・なんのことやら」巻


同じ事やってる・・


すべて御見通しですか・・

という事は・・


マズイ・・


「ふふ・・また来るね」巻

「ぶはははは」愛羅


くそっ・・冷静を装っても、すべて見透かされてるような・・

そりゃそうか・・三つも年上で、

しかも、今一番東京の女帝に近い女・・


やはりこの愛羅を舐めすぎた。

店を出て、隠れ渋谷拳鍔の居る場所に向かうと

あくまで部外者の一般人気取って歩いてくる鉄也が居る。


「ブンブン・・」


首を横に振りながら、

俺と通りすがりに・・


「壊滅・・四部夜三部・・」鉄也


「・・了解・・」巻


そう言って無関係を装い過ぎ去っていく鉄也。

なるべく目立たないよう関係の無いように見せる。

バレりゃ当然狙われるし、ここじゃ敵だらけだ。

それは俺もだ・・今、魔除けのお守り(香奈)も付いてねえ・・

なるべく目立たないように確認をしに行く。



くそっ・・

変な小細工じゃ通用しねえか・・


全滅・・・というより、徹底的にぶちのめされてる・・

もう戦意がもがれてる・・

これじゃあ復帰は無理。さすが・・歩兵連隊。


震えながら手当てを受ける者達。

六本木に来た事・・不良になった事を後悔・・

もうこんな思い、痛み・・味わいたくない・・


(まあ、こんなもんか。こいつら隙間の世代だ・・)巻



今の新時代でもない、数年前にあった大乱戦時代でもない

もう少し前の中途半端な不良達だ(三部)

勝つようにする戦も、負けないようにする戦も知らない世代。

 

(待てよ・・じゃあやっぱり爆撃も同じ事を・・

 ようは、場所によって一応名前付けてるだけ・・

 やはり、池袋も愛羅か、爆撃の総長のチーム。もしくは枝・・)巻



くそっ・・もう出すのか?ウチの一部や二部の連中を・・



愛羅・・六本木歩兵連隊の情報が早い。

それに、飛鬼?

さらに喧嘩夜芸?


(・・・六本木にすべて移すか?)巻


いやっ・・そうすれば、渋谷が手薄になり縄張りを取られる

くそっ、結局・・


(投入するか・・六本木に・・

 んで、二部の連中に渋谷を任して・・)巻


六本木をぐちゃぐちゃにしてやるよ・・


んで、俺達は・・高みの見物だ。


くく・・勝手に、やり合えや・・


さてお守り、お守り・・


「プルプル・・プルプル・・」電話を取り出し・・


「くそっ!早く出・・もしもし~」巻

「・・聞こえたよ。くそっ、早く、出ろや!・・かな?」電話の香奈


「へへ・・店終わった?会える?」巻

「勿論。」香奈


今日は一旦セーフティーな場所に逃げ込む。



~~~次の日の六本木~~~



数人で、たむろする不良が・・

ここ六本木では見た事ない奴等・・



「なあ・・あれ・・」

「拳鍔か?」


「それにしちゃ~・・」

「・・やばそうな連中ばっかりだな」


こう噂してるのは、六本木飛鬼。

主に、爆撃系にやられた残党の集まりである。



その近くに・・


「・・いきなり、主力つぎ込んで来ましたか・・」

「・・・ウチとぶつかる気か?」


こう話すのは、六本木歩兵連隊。


「あっ!お疲れ様です愛羅さん」

「お疲れ様です」


気になったのか、まだ営業中だと思われるが愛羅が路上に。

六本木に居るこの新チームを見て・・


「行き成りぶち込んで来たな・・」愛羅

「やっぱり、あれ拳鍔ですか・・

 本隊っぽい・・てか、ヤクザっすか?」


そう思えてしまう・・

ちょっと不良の枠を一瞬でも飛び越えたような連中のように感じる。

座った目つきに、落ち着いた雰囲気。

歳も20前後。あらかた悪い事もすべてやりつくしたような・・

とにかく異様なオーラ。


四部夜の一部の連中・・


「くく・・」


っと、愛羅の方を見て笑う男


「・・あれが頭だ・・覚えとき・・」愛羅

「あの、笑った男ですか?」


そう会話してたら、六本木の端の方から挨拶が聞こえてくる・・


「お疲れ様です「お疲れ様です」「お疲れ様です」


だんだん近づいてくる挨拶の声


「あっ!来られましたっ!」

「総長お疲れ様ですっ!」

「お疲れ様です!総長」

「お疲れ様です!総長」


六本木が傾く・・・

この男の登場で・・


街の住民もこの異様な光景に釘付け・・


「おいっ。総長だってよ。」

「すげえな、六本木が傾いたぞ」

「不良の事よく知らないけど、有名人っぽいな」

「ああ、不良以外の人間も挨拶してるな」

「ああ・・ヤクザにキャバ嬢に・・芸能人まで・・」

「じゃあ、あれが歩兵の総長か・・」


街のざわつきや、飛び交う情報で、

わざわざ店から出てきて挨拶する者も。


「総長、お久しぶり」

「ちょくちょく顔出してよ、さみしいから」

「大将っ今度一緒に、飲もうね」


六本木歩兵連隊総長?(愛羅も総長)


まあ人気者だ。すぐ挨拶や住民に呼び止められる。


そして、

この歩兵連隊、愛羅達の方に向かって歩いて来ていたが、

なんて事無い所で立ち止まる総長


「ん?どうした総長?」

「また誰か挨拶?」


「くく・・匂いがしたんでしょ・・悪党の」愛羅


まだ、その場所でポッケに手を突っ込んで立ち止まったままだ。

目線も動かずにずっと前を向いたまま。

僅かに片方の眉毛がピクリと上がり・・

そして・・



「くく・・・ようこそ。悪党の輝く街、六本木へ・・」総長




隠れて見てる拳鍔のガキよ・・




帽子を深めに被りギャラリーに溶け込んでいたカップル・・


「・・・・さて、帰ろうか香奈」巻


巻が少し笑い、香奈を引っ張って行く・・


勝手にやり合えや。

バカ同士で・・くくく。



「うんっ・・・・(恐いよぉ・・爆撃の頭だ・・)」香奈



そう・・爆撃の頭だ。



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